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2011年8月13日 (土)

イースタン・リーグ優勝争い、これから起きる大問題!?

Dsc_0190blog8月7日付エントリー 白熱、炎天下のイースタン・リーグ首位攻防戦 でイースタン・リーグの首位争いについて触れたが、その試合の後、ジャイアンツが4連勝でファイターズに急接近。昨日(12)現在で首位のファイターズに0.5ゲーム差と肉薄した。

そして今日、13時試合開始のファイターズが戸田でスワローズにサヨナラ負けを喫した後、16時試合開始のジャイアンツはベイスターズを下し、ついにファイターズを抜いて…と思いきや、ゲーム差では逆転したもののまだファイターズが約4厘差で首位をキープ。現時点での消化試合数の差による逆転現象と思われるが、今シーズンの優勝争いは一波乱ありそうかも…

(写真:ベイスターズを下し、5連勝のジャイアンツナイン。ファイターズ敗戦を知っていたとしたら、首位に立ったと思った選手もいるのでは…)

8月12日現在イースタン・リーグ上位2

1位 ファイターズ 84試合4635敗3分 勝率.568

2位 ジャイアンツ 100試合5343敗4分 勝率.552 0.5

この成績を踏まえていたイースタンのファンの方なら、もしも今日ファイターズが敗れてジャイアンツが勝てば1位と2位が逆転すると普通は思うだろう。ところが、実際に今日はファイターズが敗れてジャイアンツが勝ったのだが両チームの勝率はというと、

813日現在イースタン・リーグ上位2

1位 ファイターズ 85試合4636敗3分 勝率.561

2位 ジャイアンツ 101試合54434分 勝率.557 マイナス0.5差!

順位を決める勝率ではファイターズが上だから、ゲーム差で逆転現象が起きようとこの時点でジャイアンツが1位であることに変わらない。

なぜこんな現象が起きるのかというと、ファイターズとジャイアンツの消化試合数に甚だしい差があるからだ。両チームの勝敗数をもう一度見て欲しい。単純にファイターズの4636敗に87敗を足すとジャイアンツの5443敗になるのだが、勝率.561のファイターズに、勝率に換算すれば.533に過ぎない87敗という数字を足すと、.561の勝率は下がり、.557になるということである。貯金が増えても勝率が下がるのである。

だったら誤解を招きやすいゲーム差とは何なんだという声が聞こえてきそうだが、ゲーム差とは勝率による順位があとどのくらいでひっくり返るかの目安である。例えばパ・リーグの1位のホークスの勝率が今日(13)現在で.679になり、2位のファイターズの勝率が.624になったが、.679.624というだけではこの両チームがどのくらい離れているのかわかりにくい。そこでゲーム差を求めると、ホークスとファイターズのゲーム差は4.5差となる。これはホークスが5連敗してファイターズが5連勝すればファイターズが1位になるという目安になる。通常は…。

勝率=勝利数÷(勝利数+配線数) ※引き分けは計算に入れない。

ゲーム差=((Aの勝利数-Bの勝利数)+(Bの配線数-Aの勝利数))÷2

Aが勝率でBより上のチームとする。

繰り返しになるがこうした現象は試合消化数に甚だしい違いがあったり、引き分けの数に甚だしい差があるときに起き、シーズン途中ではたまに起きることである。だが今年のイースタン・リーグではシーズンを通して起きかねないのである。

今年から本格的にイースタンとウエスタンのチームとの交流戦が導入された。一軍の交流戦同様、交流戦の成績も公式戦の一部として加算される。しかし一軍の交流戦がどのチームも同じ試合数になっているのに比べ、ファーム交流戦は球団ごとに試合数がまちまちなのである。開幕前に発表された球団ごとの交流戦の試合数はジャイアンツが19試合、ベイスターズが5試合、ゴールデンイーグルスが2試合、スワローズとライオンズが各6試合でマリーンズとファイターズが0。イースタン同士の対戦は対6球団×18試合=108で固定なので交流戦の試合数の差がそのまま公式戦の試合数の差になるのである。最多のジャイアンツは10819127試合だが、マリーンズとファイターズは108試合しか行わない。ちなみに交流戦が雨天中止の場合には代替試合を行わない。

ファームのリーグをセとパではなく、地域の東西で分けているのは遠征費用のコスト削減などが主たる理由であることを考えれば、交流戦の試合数が均一にならないのも無理はない。しかしこのことが、優勝争いにいたずらをしかねないのである。

さて、先に結果を書いてしまったが<苦笑>、せっかく生観戦したので試合にも触れておこう。今日のジャイアンツ対ベイスターズ戦、ジャイアンツの先発バッテリーはセス・グライシンガー鶴岡一成、ベイスターズは須田幸太武山真吾

先制したのはベイスターズ。一回表、二死から三番の北篤が四球を選ぶと、四番の筒香嘉智が左打席からレフト方向に押し込んだ打球はそのままレフトの頭上を超え、先制2ランとなった。

Dsc_0033 筒香は手首の手術をしたそうでしばらく戦列を離れていたから、今季は初めて生で観たのだが、一段とスケールアップした感じだ。大田泰示はうかうかしていられまい。

その大田は一回裏二死から打席に立ち、力強いスイングでレフト前に運んだ。

Dsc_0035 二死一塁となって、続く四番中井大介の打席で二盗を決めると、中井のライト前安打で生還し、1対2とした。

Dsc_0039 ベイスターズ先発の須田はこの1失点だったが、三回を投げ終えたところで降板。故障が心配になる謎の降板だが、次回一軍登板との兼ね合いなのだろうか?

四回裏、ベイスターズは二番手にサウスポーのルイス・ゴンザレスを起用した。

Dsc_0077 この時点でグライシンガーとゴンザレスが投げ合うという不思議な感覚に…

このゴンザレスがベイスターズにとっては大誤算。先頭の中井にセンター前にはじき返され、田中大二郎のバントと矢野謙次の四球で一死一、二塁。七番のジョシュ・フィールズはいい当たりながらセンターライナーに倒れるが、続く鶴岡に右中間を破られ、二者生還。

Dsc_0078 このところ一軍で原因不明の猛打を発揮している實松一成に危機感を植え付けられたか、今日の鶴岡のバットは冴えた。

ジャイアンツは続く五回裏も続投するゴンザレスを攻め、先頭の隠善智也がライト前安打で出ると大田の投ゴロの間に二塁に進み、ゴンザレスの暴投で三塁に進むと中井四球の一、三塁となってから、田中大のセンター正面のハーフライナーに荒波翔が前進してダイビングキャッチする間にタッチアップで生還。4対2とリードを拡げた。

二回以降、走者を出しても動じない投球でゼロ行進のグライシンガーだったが、六回表には北にライトのポール際にソロ本塁打を浴びて3失点目。

Dsc_0031 一軍を基準に考えなければならない投手だから、連打で失点する姿を見るよりは安心できそうだが、筒香、北というベイスターズのファーム自慢の将来のクリーンアップ候補にそろって打ち込まれたのはちょっと残念。

ジャイアンツ打線は六回から登板したベイスターズ三番手の王溢正(ワン・イーゼン)を攻める。

この王溢正。ユニフォームの背文字は

Dsc_0110 ご覧の通りだが、スコアボードの表記はこうである。

Dsc_0112 ジャイアンツ球場のスコアボードに「王」という選手名が!相手の選手ではあるが、これは感慨深いものがある…。

七回裏は簡単に二死になったが、田中大が四球を選ぶと、矢野が三遊間を破り、フィールズ四球で二死満塁のチャンス。ここで鶴岡が死球で押し出し。福元淳史の代打、ラスティン・ライアルがライト前に運んでもう1点。

Dsc_0137 さらに橋本到も押し出しの四球を選んでさらに1点。この回3点を加え、ジャイアンツは7対3とリードを拡げた。ベイスターズはゴンザレスの時もそうだったが、イニングの途中で代える気はないのか王溢正を代えずに3失点…。

八回表のマウンドにもグライシンガーが上がったので行けるところまでいくのかと思ったら先頭の松本啓二朗を打ち取ったところで降板。二番手は左の須永英輝

Dsc_0146 松本を含め、左打者が四人続くので出るなら回の頭からと思ったが、須永は左封じに手こずる。

荒波に死球、北にライトの頭上を超える二塁打を打たれ二、三塁。筒香にはレフトに犠飛。右の井出正太郎を迎えたところでジャイアンツは右の林羿豪(リン・イーハウ)を投入するが、井手はバットをへし折られてもレフト前に運び、7対5と2点差に迫られた。

ジャイアンツは八回裏、ベイスターズ四番手の松山傑を攻め、中井のこの日3本目の安打と田中大の四球で一、二塁とすると、矢野に代打、松本哲也を起用。松本の打席で靏岡賢二郎がパスボール(たぶん暴投ではない…)があって二、三塁と代わり、松本は前進守備の二塁手の頭上を渋く超えるライト前タイムリー。

Dsc_0157 この松本を皮切りに山本和作、鶴岡、ライアルと四連打でジャイアンツはこの回3点を追加。10対5となって今度こそ勝利を確信した…はずだった。

九回表、続投する林羿豪に対し、ベイスターズ打線は諦めない。

先頭の高森勇気がセンター大田の頭上を超える二塁打。続く代打の早川大輔も二遊間を破り無死一、三塁。ここで代打の喜田剛が遊ゴロ。ジャイアンツは三塁走者の生還を無視して併殺でアウトカウントを稼ごうとするが、代打で出てそのままに塁の守備についているライアルのスローイングが緩慢で一塁はセーフの併殺崩れ。

Bdsc_0186 本職は二塁手というのはガセなのか…?一塁走者が併殺を阻止する動作をしていないのにもかかわらず、一塁転送に時間かかりすぎ…。

ここで松本の一塁線のゴロを田中大がファウルと決めつけたのか身体で止めようとせずに抜かれる二塁打で二、三塁。じわっじわっとベイスターズが反撃をしてくる。ここで荒波の打球はセンター後方、ややレフト寄りの大飛球。三塁ランナーとともに二塁ランナーの松本もタッチアップするが松本は大田からの正確なスローイングで三塁タッチアウトとなった。

Bdsc_0187 試合終了。

三塁ランナーのタッチアップが成立してホームインしてもまだ3点差という場面で、二塁走者が何故危険を賭して三塁に走らなければならないのか…状況判断が出来ていないとしか言いようがないプレイにジャイアンツは救われた。二死二塁で北、筒香と続いていたら3点差の二死二塁でも試合はどう転んだかわからない。そのくらい北、筒香の打撃は迫力があったし、林羿豪の投球は不安定だった。

13日・ジャイアンツ球場】

B 200 001 022 =7

G 100 210 33× =10

B)須田、●ゴンザレス、王溢正、松山-武山、靏岡

G)○グライシンガー、須永、S林羿豪-鶴岡

本塁打)筒香11号2ラン(グライシンガー・1回)、北11号ソロ(グライシンガー・6回)

勝率とゲーム差の逆転問題は実はイースタン・リーグでは2008年に起きたばかりである。

2008年イースタン・リーグ上位2強最終成績

優勝 スワローズ  96試合 55347分 勝率.618

2位 ジャイアンツ 96試合 5836敗2分 勝率.617 マイナス0.5

規定では勝率に優るスワローズが優勝だが、ジャイアンツの貯金が22あり、スワローズの貯金が21だからジャイアンツの成績の方が実質的には優秀なのではないかという意見が出るのである。

 

勝率とゲーム差の逆転現象を解消するには貯金数、つまり勝利数と配線数の差で優劣を決めるのが一番素直であろうというのはTOGAMI氏がfolomyなどで提唱し続けてこられた。folomyでは敗戦処理。も議論に加わらせていただいた。理屈では理解出来たが、慣れというか、現行の勝率至上主義を覆すほどのものでは無いように思えた。

TOGAMI理論を勉強したい方はぐぐるか、こちらまで。

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