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2011年1月 1日 (土)

二年連続でジャイアンツにドラフトの目玉を囲い込みされて黙っているの?

Dsc_0094 ジャイアンツは既に昨年1214日のスカウト会議の後、今秋のドラフト会議で東海大学の投手、菅野智之を1位指名することを明言した。菅野は原辰徳監督の甥に当たる。

昨秋のドラフトでも他球団スカウトからも高評価だったはずの中央大・澤村拓一が結果的にドラフト1位の入札で競合が無く単独指名となったが、今回も早々と公言することで有利に誘導しようとしているのか?

新年早々の話題にはどうかとも思ったが、ドラフト制度の根幹を揺るがしかねないので新年の最初のエントリーで取り上げる。

(写真:早々とドラフト1位を公言したジャイアンツの清武英利球団代表。 ※写真はイメージです。20101223日撮影)

昨年のドラフト会議の一位指名入札では早稲田大学の大石達也に六球団、同じく斎藤佑樹に四球団が集中したが、この二人に負けず劣らず高評価といわれた中央大学の澤村拓一にはジャイアンツのみが一位指名だった。いろいろな報道を総合すると、大石と斎藤に指名が集中したから澤村への指名がジャイアンツのみだったのでなく、澤村を避けた各球団が大石や斎藤に回ったというのが実態らしい。

昨年秋のリーグ戦の最中、澤村が所属する中央大学の高橋善正監督が澤村に意中の球団があることを示唆し、それを本人が口に出来ない現状に不満を述べたという。それが「中大・澤村は巨人志望」となり、さらには「巨人以外の球団に指名されたら大リーグに挑戦」と尾ひれが付き、やがて他球団が手を引くようになったという。因みに高橋監督はジャイアンツで投手と投手コーチの経験あり。実際、例年担当記者ですら一位指名選手を推理出来ないと言われるファイターズの一位指名予想はドラフト会議当日朝のスポーツ紙でも斎藤と澤村に別れていたほどだったが、ファイターズは澤村に行かなかった。

ジャイアンツは二年前のドラフトでも、ホンダの長野久義に対し、その前年に指名したマリーンズの交渉権が切れるや否や、1位指名を明言した。長野の場合は日本大学の時代に指名されたファイターズも拒否していたので、その長野の姿勢に対してジャイアンツが指名を保証した形になった(長野をファイターズが指名した2006年のドラフトでも、マリーンズが指名した2008年のドラフトでもともに1位指名ではないのでジャイアンツが先に指名する機会があったのにしなかった)。

逆指名、自由獲得枠、希望枠と名を変えた、相思相愛であれば抽選を避けて有力選手を獲得出来る制度がなくなり、有力選手を獲得出来るかは誠意よりくじ運に委ねられるようになった。選手側も希望を表立って口に出来ない制度下で有力選手をより確実に獲得出来る方法は無いか?着任後、育成選手制度を確立し、豊富な資金を背景に他球団がドラフトの下位でも指名を見送る様な選手の受け皿を確保してその中から掘り出し物を当てた清武代表が次なる手を打たない訳があるまい。

ジャイアンツの手法を逆逆指名と言うそうだ。

早ければ今年にも、新語・流行語大賞にノミネートされるかもしれないのでこの言葉を野球ファンは記憶しておいて欲しい。

澤村に関しては、当blogの初期から折々に鋭いコメントを下さっているEさんがtwitterで私宛に「澤村が二桁勝たなかったらもう野球観るのやめますよ。」とまで言われた程だからその力は折り紙付きだ。そして菅野は三年生の時点で、その澤村や、大石や斎藤に匹敵する評価を各スカウトから得ているという。長野で実績を作り、澤村で味を占めた清武代表が、次なるドラフトの逸材に目を付け、その投手が監督の甥っ子であるとしたら。

野球に関しては素人である清武代表がスカウト会議でスカウト達の評価を聞いたら、手をこまねいている訳はないでしょう。

逆逆指名は違法でも何でもない。長野を早期に指名公表した時も、交渉権を持っていたマリーンズの交渉期限が切れてから表明している。古い話だが過去にジャイアンツは一浪中の元木大介に対してもドラフト会議の前日に1位指名を公表したが、それも当時のルールで前年に元木を指名して断られたホークスの交渉期限が切れたタイミングでだった。念のため補足するが、交渉期限が切れたというのは、相手が正式に断ったという意味ではない。野球協約上の交渉期限である。つまりルールを守っているのである。

斎藤佑樹に対してスワローズやマリーンズがかなり早い時期にドラフト会議での1位指名を公表したのと同じだ。清武発言を批判するならスワローズやマリーンズも批判されるべきである。

外国人選手の獲得に自信がなければ、日本の他球団の外国人選手が契約更新でこじれた場合により良い条件を提示して獲得する。アレックス・ラミレス、マーク・クルーン、セス・グライシンガー、イ・スンヨプをこの手法で獲得した。どのケースも野球協約には触れていない。

清武代表が就任したのは、ドラフトの候補だった明治大学の一場靖弘に対する裏金が発覚した際に当時の渡邉恒雄オーナーを始めとする球団幹部が引責辞任し、その後任としてだった。当時のジャイアンツはこの不正とは別に、堀内恒夫監督の下で苦境に立たされ、テレビ視聴率の低下も問題視されていた。つまり強くなく、人気も下降中で、なおかつ前任者は不正で退任という状況下での着任だった。すぐには目覚ましい効果を得られなかったが、その手腕はやがてチームのリーグ三連覇という結果に結びついた。

その結果は企業努力として評価されて当然だが、企業努力とはいえ他球団は手をこまねいていてよいのかということである。ドラフト制度が形骸化されて、黙っているのかということだ。

敗戦処理。はジャイアンツファンだからジャイアンツが強くなるのは歓迎するが、それは各球団切磋琢磨の上、厳しいペナントレースを勝ち上がっていく闘いを観たいのであって、そこに至るまでの過程において限りなくジャイアンツが有利に働く制度を求めているのではない。他球団のファンは澤村と菅野が中心の投手王国が出来てから文句を言っても遅いのだ。

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