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2010年10月24日 (日)

日本シリーズが地上波で全国放送されない!?

Cdsc_0053_2 セ・リーグのクライマックスファイナルステージをドラゴンズが制し、日本シリーズはドラゴンズとマリーンズの対決となった。すると日本シリーズのテレビ中継が、地上波では全国放送されないという衝撃のニュースが入ってきた。ドラゴンズのホームゲームとなる第一戦は地元では地上波で生放送されるものの、キー局が放送しないため、ごく限られた地域でしか地上波では観ることが出来ない。キー局が放送しない理由は視聴率が見込めないからだとか。

もちろん日本シリーズが誕生してから初の出来事だという。

なんともはや…

(写真:昨年の日本シリーズ第一戦、開会セレモニーより。2009年10月撮影)

寂しい時代となったものだ。

「BSやCSで放送されるなら、それはそれでいいじゃないか。そういう時代なんだよ」と言う反論が当然予想される。もちろんその通りなのだが、現状は地上波で扱われずにBS、CSでしか扱われないというのは一部のコアなファンの関心によって支えられているというカテゴリーの域というイメージがある。老若男女、広く、国民的な関心事であれば、目の前にテレビさえあれば誰でも視聴出来る地上波でアクセス出来るべきであり、日本プロ野球開催大のイベントが全国放送されないというのは異常事態と考えざるを得ないのである。

日本シリーズは球団ではなく機構の主催試合だからホームチームの球団が独自にテレビ局と契約を結ぶことは出来ないが、実態は球団が機構に中継局を推薦し、機構が承認するのが通例。

今年もジャイアンツが日本シリーズに出場していた場合にはホームゲームは日本テレビ系列で全国放送される予定だったし、タイガースでも在阪局を拠点に全国ネットの放送が見込まれていたと言うが、ドラゴンズだと…。

報道によると、公式戦でドラゴンズのホームゲームに力を入れている中部日本放送(CBC)が第一戦の中継に乗り気だったそうだが、キー局に当たるTBSが世界バレーの中継を先に決めていたため断念。紆余曲折を経てテレビ愛知での中継が決まったが、キー局に当たるテレビ東京が放送展開しないという。もっともそのテレビ東京はマリーンズ主催の第四戦を中継することが決まっている。

世界バレーの中継と重なったTBSは第一戦のデーゲーム開催を希望したそうだが、球団から拒まれたそうだ。このことをネタに週刊文春1028日号は落合博満監督のオレ流のせいで日本シリーズの中継が…と記事にしているがそれは筋違い<苦笑>

ただ、来年以降日本シリーズのデーゲーム開催は検討されるであろう。

日本シリーズがナイトゲームに開催されるようになったのは意外に新しく、まず1994年に火曜から木曜に予定される試合がナイトゲームになり、翌1995年から全試合ナイトゲームとなった。それまでデーゲームで行っていたのは時期的にナイトゲームだと寒いという問題があったからで、ドーム球場などなかった時代の発想がそのまま続いていたのだが、ナイトゲームが定着した当初から、今日に至るまで、ドーム球場を本拠地にする球団は両リーグ合計してもせいぜい半数。では何故ナイトゲームに移行したかと言えば、当然のごとく土日はともかく平日はナイトゲームにした方がより多くのファンが堂々と観戦出来るからであり<>、テレビ的にも高い視聴率が期待出来るからだ。

かくして日本シリーズも全試合ナイトゲームとなり、高額の放映権料を設定し、なおかつ試合開始から試合後の勝利監督インタビューまでの完全中継を条件にしても必ずどこかの局が手を挙げていたのである。それはそれだけの条件を呑んでも番組にスポンサーが付き、テレビ局として採算が合うからである。しかし実際に今年のような現象が起きてしまった以上、来年以降デーゲーム開催が検討されることは間違いないだろう。

テレビ局の事情で昼から夜に移ったものが、再び夜から昼に移る。テレビ局にとってはたとえ野球界の一大イベントであっても単なるコンテンツに過ぎないのである。視聴率が取れると思えばゴールデンタイムでの試合開催を望み、視聴率が取れないと思えば放送しない。それだけの話だ。

今回、ドラゴンズ球団とつながりの深い中部日本放送が日本シリーズ第一戦の中継に関心を持ってもキー局の意向が優先されたことでもわかるとおり、テレビの番組編成はキー局主導であり、日本シリーズといえども特定の地域においては高い視聴率が見込めても全国放送すると高い視聴率が見込めないという判断をされたことをNPBはよく考えなければなるまい。

特にセ・リーグにおけるかつての、対ジャイアンツ戦の放映権料収入に依存するビジネスモデルは完全に崩壊したが、それ以前に全国放送の機会がほとんどないパ・リーグにおいては地域に密着した経営を目指し、なおかつコアなファンの期待に応えるべくCS放送に活路を見出した。ジャイアンツ戦が地上波で全国中継されることが珍しくなる一方でどの球団の試合もCS放送まで含めれば必ずリアルタイムで視聴される時代になった。地元と密着する路線はセ・リーグにも伝播し、どんな試合でもホーム側の外野席はほぼ埋まるようになった。だが、CS放送が定着すればするほどコアなファンのためのイベントと見なされがちになり、地域密着でホーム側のファンを満足させるための仕掛けが充実すればするほどビジターのファンへの対応がおろそかになる。客単価の高い内野席のビジターに空席が目立つようでは興行収入的にはウマくないし、球団の垣根を越えて愛される国民的娯楽という従来の姿からは遠ざかってしまった。その結果、テレビ局は手のひらを返したようにゴールデンタイムにおける日本シリーズ中継を拒んだのである。ドラゴンズのホームゲームはナゴヤを中心に東海地区でしか盛り上がらず、マリーンズのホームゲームは千葉を中心に関東地区でしか盛り上がらないとみなされてしまったのである。各球団の地域密着路線は間違いなく一定の成功を収めていると言えるが、テレビ局が求めるコンテンツとしては全国区のジャイアンツかタイガースじゃないと、というのはいかにも寂しい。

ちなみに24日付けの日刊スポーツによると、1戦だけでなく第2戦、第5戦も全国放送されないらしい。

野球ファンにいくら愛されていても、野球ファン自体のパイが小さく、国民的なイベントと見なされないようでは、これから先、プロ野球という興行はどんどん隅に追いやられる。ホーム側は埋まってもビジター側の高額の座席帯はガラガラのスタジアム。試合時間が長くて放送枠の設定に苦労するなど、問題視されていながら抜本的な解決策が採用されないままである事も少なくない。

 

 

 

敗戦処理。がこのblogを始めたのは2006年。Blog開設以来昨年までの四年間は、敗戦処理。の贔屓チームが日本シリーズに出場していたが、今年は五年ぶりに贔屓チームの出ない日本シリーズになる。しかし個人的には日本シリーズという舞台自体に憧れというか、畏敬の念を持っているので多少関心の度合いが薄れるのは否めないにせよ、今年も大注目だ。余談だがNumberビデオの熱闘!日本シリーズはすべてDVD版で持っている。贔屓チームが出場しない日本シリーズに感じる寂しさ以上の寂しさが襲ってこようとは…。

敗戦処理。は古いと言われるかもしれないが、プロ野球は日本の国民的行司であって欲しいと願っているから。

~

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