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2010年9月19日 (日)

湘南シーレックス最後のホームゲーム。

Cdsc_0227 19日、横浜ベイスターズのファーム、湘南シーレックスは今季最後のホームゲームを本拠地の横須賀スタジアムで行った。そしてそれは2000年から11年間、地元を中心にファンに親しまれた「湘南シーレックス」としての最後のホームゲームであった。

ファーム独自の地域密着化の先鞭だったシーレックス。千葉県鎌ヶ谷市をファームの拠点とするファイターズはその背中をずっと追ってきたが、偶然にもシーレックス最後のホームゲームの対戦相手はファイターズとなった。

(写真:試合終了後、監督、コーチ、選手、マスコット、スタッフらで記念撮影。もちろんこの他にも心温まるシーンが)

ベイスターズ球団がコスト削減を主な理由に「湘南シーレックス」の名称を今季限りとし、横浜ベイスターズに統一すると発表されてから、マスコットのレックの処遇を含め、ファンの間で様々な動揺が起きた。ファーム独自の地域密着化、ファンサービス活動を行うという点ではファイターズのファームも同様で、ファイターズはシーレックスの背中を追っている感じがしたが、そのシーレックスが頓挫してしまうのだからファイターズファンにとっても他人事でない。そんなシーレックスが「湘南シーレックス」として最後のホームゲームを行うというので敗戦処理。は追浜まで駆けつけた。

スタンドにはシーレックスのレプユニやグッズを身につけたファンばかりでなく、ベイスターズのレプユニのファンが多い。普段もそうだが、今日は特に一軍仕様のファンが多かった。中には「横浜大洋ホエールズ」時代や「大洋ホエールズ」時代のスタイルも。結局そういう人たちが普段この球場や相模原、平塚にあまり足を運ばなかったからシーレックス消滅という選択をされたのだろうと、ため息が出た。

それは試合前の前説<?>を行ったシーレックスナビゲーターのケチャップ氏も同じ感覚で、「もっと普段から…」とぼやいていた。

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シーレックスのナビゲーターケチャップ氏は今日も一軍の横浜スタジアムに出演するようで、試合開始を待たずに横須賀を後にしたようだ。ケチャップ氏が一、二軍掛け持ちであること自体が球団内でのシーレックスの位置づけの曖昧さの象徴とも思えるが、せめて今日くらいはシーレックスで一日活動する訳には行かないのだろうか?ケチャップ氏移動後はトヨシマという人が引き継いだが。

先発はファイターズがバディ・カーライルでシーレックスが安斉雄虎

余談だが横須賀スタジアムのスコアボードでの「カーライル」の表示はこうなる。Dsc_0010 「読みづらいぞ~!」とファンには不評だったようだ。

安斉は7月の鎌スタ☆祭の日にシーレックス先発としてマウンドで上がった際には高橋信二に満塁本塁打を打たれるなど気の毒なほどに炎上したが、その後は安定した登板が続き、先日一軍入りを果たした田中健二朗と共にシーレックスの先発ローテーションの中心となっている。

一回表、ファイターズは先頭の杉谷拳士がショートへの内野安打。これが今季125本目の安打に当たり、イースタン・リーグでは1998年に当時スワローズの高梨利洋が記録した年間最多安打記録に並んだそうだ。ウグイス嬢が説明していた。

Dsc_0068 実は杉谷は第二打席でも安打を放ち、新記録を達成したはずなのにその時は放送されなかった。何でだろう?(写真:この打席に続き、第二打席で新記録となる126本目の安打を放った杉谷)

杉谷は二盗に成功した後、佐藤賢治のタイムリーで生還。ファイターズは幸先良く先制点。

カーライルは無難な立ち上がりを見せたと思ったが、二回に二死から森笠繁に四球を与えると、早川大輔に左中間を破られ同点とされた。二死から四球に長打で失点。投手コーチや監督が最もいやがる失点パターンかもしれない。仮にこれが日本人の投手なら森笠が打席に入る時の登場曲が「24時間テレビ~愛は地球を救う」(日本テレビ系)で有名な「サライ」であることに気を取られて力が抜けたとも考えられるが、外国人選手だからそれが原因ではあるまい。

カーライルは1対1のまま三回で降板。昨日(18)同じこのカードで先発した木田優夫も3イニングで降板していたが、この時期に超ベテランや外国人助っ人投手がファームの試合で先発して3イニングで降板するというのは、どういう意図があって先発させ、降板させているのか気になるところだ。

カーライルに代わっての二番手は浅沼寿紀

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浅沼はシーレックスの四番、筒香嘉智にライトオーバーの弾丸ライナーの本塁打を放り込まれる。

Dsc_260092 ホームランダービー独走の26号。筒香は近日中に一軍入りし、来季に新人王の資格を残す程度の打席数で一軍の経験を積ませる方針だそうだが、今日から行って欲しかったくらいだ。

試合はその後、シーレックス安斉が好投し、1対2のまま推移する。

安斉は先述の通り約2ヶ月前の鎌ヶ谷で「鎌スタ☆祭10が行われた試合で先発して大炎上した。一回に高橋と今浪のタイムリーで2点を奪われると、二回には二安打と四球の一死一、三塁から杉谷にタイムリーを浴び、さらに連続四球で押し出しで、その後に高橋に満塁弾。その後も今浪と大平に短長打を浴び、二回途中でKO。被安打8、自責点、失点共に9という悲惨な内容だった。その後は安定した投球を続けていたらしいのでまた機会があればと思ったら、節目の試合で見事な好投。

Dsc_0049 (写真:シーレックスの先発安斉。このフォーム、誰かに似てません?)

ファイターズは小刻みな継投で追加点を防ぐ。六回裏には今季限りでの戦力外通告を先日受けた野口寿浩が代打で登場。

Dsc_0115 ファイターズで正捕手だった選手だけに両軍ファンから大きな拍手を受けるが、センターフライに倒れる。

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どうもこのあたりから、やりにくい雰囲気に拍車がかかる。「シーレックス」名義での最後のホームゲームという趣きに加え、球団から戦力外通告を受けている選手の最後の花道という側面が加わるからだ。シーレックスは現在ジャイアンツ、マリーンズ、ゴールデンイーグルスとの四つ巴の優勝争いの真っ只中で、敗戦処理。としては「シーレックス」にとって特別な試合であろうがファイターズに叩いてもらわないと困るのだ。

極めつけは七回裏、代打で佐伯貴弘登場のシーン!

この回から登板のファイターズ四番手の運天ジョン・クレイトンから二死一、三塁の場面で田代富雄監督は代打佐伯を告げた。当然、一塁側シーレックス応援団は横浜スタジアムなどで聞き慣れたあの佐伯のヒッティングマーチを。ファイターズファンからも佐伯コールが惜しみなく送られる。

Dsc_0146 しかし佐伯は残念ながら全盛期とはほど遠いスイングで一塁ゴロ。実は打席に入った時点で涙でボールがよく見えなかったそうだ。佐伯は一塁を駆け抜けてから帽子を取って何回もファンに頭を下げ、ナインに迎えられてベンチに退場した。

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シーレックスは1点リードのまま迎えた最終回にも、同じく今季限りで戦力外通告を受け、こちらは佐伯とは違って球団からコーチかフロント入りの可能性を示唆された木塚敦志を投入。

Dsc_0176 元同僚の関口雄大を捕邪飛に打ち取ると打者一人で降板。最後は藤江均が市川卓、渡部龍一を打ち取ってシーレックスが最後のホームゲームを僅少差で飾った。

19日・横須賀スタジアム】

F  100 000 000 =1

SR 010 100 00× =2

F)カーライル、●浅沼、木下、運天、多田野-今成、渡部

SR)○安斉、小山田、篠原、木塚、S藤江-細山田

八回表に登板し、打者一人に四球を与えて降板した小山田保裕もベンチに下がる際に仰々しく迎えられていたのでひょっとして…という感じだったが試合後は前出の三選手のようにファンの惜しむ声に応えるシーンはなかったので思い過ごしかもしれない。

試合中に場内アナウンスで発表されたこの試合の観客数は3,026

Dsc_0159 この写真でもわかるように内野最後列の通路には立ち見が出た。また開放されたライトの芝生席もほぼ一杯だった。敗戦処理。がいつも横須賀スタジアムで座るのは三塁側の長椅子席だが、普通はこの場所にはファイターズを応援する人がポツポツいるだけなのだが、今日は試合開始直前からシーレックスファンが大挙して詰めかけてきた。

こうした人たちは普段は横須賀スタジアムには来ないのだろうか?

かくいう敗戦処理。も横須賀スタジアムを訪れるのはシーレックスのファイターズ戦かジャイアンツ戦を年に一、二度観る程度。だがホームのファンがもっと熱心に足を運ばない様では球団のファンへのアピールが今ひとつ足りなかったとしか思えない。「シーレックス」の消滅は非常に残念だが、仕方ないのかなと感じさせる面も少なくなかった。

そんな感慨にふけっていると、セレモニーが始まった。シーレックス友の会の代表を務める横須賀市の吉田雄人市長が挨拶。

Dsc_0204 ついで選手を代表して黒羽根利規がカンニングペーパーをほとんど棒読みしての挨拶。

Dsc_0213 初めて知ったのだが黒羽根はシーレックスの主将だそうだ。黒羽根は13日に出場選手登録を抹消されてベイスターズからシーレックスに来たが、この大役を務めるために登録を外されたのだろうか。

この後、今シーズン限りでの退団が発表されている田代監督にレックから花束が贈られ、シーレックスナインから胴上げされた。

Dsc_0238 その後、一、三塁側にそれぞれ陣取る両軍の応援団からエールの交換。ファイターズは残念ながら今年もイースタン・リーグ優勝を逃したが、シーレックスはまだ望みがあるため、エールを送るファイターズの応援のリーダーは盛んに「読売倒せ、シーレックス」を連呼。シーレックス応援団も「新潟行くぞ、シーレックス」を連呼していた。「ありがと、ありがと、シーレックス」「がんばれ、がんばれ、佐伯」等は素直にコールできる敗戦処理。だがイースタン・リーグで新潟(注.ファーム日本選手権=102日ハードオフエコスタジアム新潟で開催)に行くのはジャイアンツだと思っているのでそこは忸怩たる思いだった。

そしてエールの交歓も佳境に入った頃、一度はベンチに退いた佐伯貴弘、野口寿浩、木塚敦志の三人が登場。マウンドに立ち、スタンドのファンに頭を下げた。思わぬサプライズに別れを惜しむファンのボルテージは最高潮に。他にも「大洋ホエールズ」時代からこの球団一筋の田代監督を惜しんで現役時代のヒッティングマーチが演奏されたり、球団の境無く別れを惜しみ続けた。

「湘南シーレックス」としてのホームゲームを終えたシーレックスだがまだイースタン・リーグ公式戦を一試合残している。25日にビジターでジャイアンツ球場でジャイアンツ戦が残っている。ひょっとしたらこの試合はイースタン・リーグの天王山になるかもしれない。

「湘南シーレックス」はまだ終わらない。

そして「湘南シーレックス」がこの11年間で築き上げてきたものは「湘南シーレックス」という名称が消えても色褪せるものでもない。それは横浜ベイスターズのファーム組織として引き継がれるべきだし、ファイターズを始め、ファームの独自性を模索するチームにとってはバイブルとなり続けるのであるから。

 

 

P.S.
今日のオマケ

この光景も今日で見納め!?-試合前にファンにサインをするレック。
Dsc_0002 ケチャップ氏によると24日にレックが記者会見を開くらしい。

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