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2010年4月25日 (日)

二年目大田泰示、進歩どころかむしろ退歩!?

Dsc_0205 ようやくイースタン公式戦初観戦となった。今日(25)は越谷市民球場でのジャイアンツ対マリーンズ戦を生観戦した。昨年は敗戦処理。との相性が良くなかった大田泰示だが、今日も第一打席こそゴロでセンターに抜ける安打を放ったが、その後は2三振に2失策と散々で敗戦処理。だけでなく越谷市民球場に詰めかけたファンをがっかりさせた。

(写真:第四打席で空振りの三振に倒れ、天を仰ぐ大田泰示)

越谷で野球を観るのは200210月以来だから七年半ぶりだ。当時はシーズン終了後の秋季教育リーグを近年のように宮崎で行ってはおらず、関東地方にウエスタンの球団も含め集結して試合を行っていた。敗戦処理。が七年半前に生観戦したのもジャイアンツ対カープ戦だった。当時つけたスコアブックを見るとカープ打線では今も所属する天谷宗一郎末永真史栗原健太がスタメンで出ている。この年から一軍で頭角を現しつつあった栗原が四番に座り、九回の打席でジャイアンツのルーキーでまだ一軍に上がる前の林昌範から本塁打を放ったのが印象的だった。ジャイアンツでこの試合に出場した選手は林がファイターズに移籍して現役を続けている他は2010年の現役は誰もいない。

ジャイアンツは先週末には沖縄でタイガースとのファーム交流戦を行っていたが今日の越谷のように関東近県で週末に主催試合を行うことが少なくない。そしてそれらに共通して見受けられる構図がこれである。

Dsc_0005 ジャイアンツの親会社、読売新聞グループの販促部隊である。

ジャイアンツ球場での試合と同様にG-Poの有料会員は会員証を提示すればチケット代が無料になるのでこのテントを訪ねたが、その横では読売新聞やスポーツ報知の定期購読を受け付けていた。以前には木戸で当日のスポーツ報知を無料配布するサービスを行っていたこともあったが、今日はそこまではしていなかった。不景気だからだろうか。その代わり<?>グループの読売旅行などがラッキーカードの景品を提供していた。

試合に入ろう。

先発はジャイアンツが深田拓也でマリーンズが木村雄太と両サウスポー。

Cdsc0001 深田はファームの試合では見飽きるほど見ている。当blogでもしつこいほど書いているが、敗戦処理。が「深田は第二の成瀬善久になる」と断言し(てしまっ)た投手だ。残念ながら全くその兆しはないが…。

先に先制機をつかんだのはマリーンズ。

三回表、先頭の九番・渡辺正人がセンターの橋本至の頭上を越える一打を放ち、無死三塁。一死後、「二番・一塁」でスタメン出場の堀幸一を迎えた。

堀は試合前の練習時にはジャイアンツの超ベテラン大道典嘉と談笑するシーンも見られた。

Dsc_0008 あのクラスのベテランとなると(特に今季は小宮山悟高木晃次が抜けたので)、なかなか軽口をたたける相手もいないのだろう。大道のいるジャイアンツ戦は発憤材料になるのかもしれない。

堀は痛烈な三塁ゴロを放ち、三塁走者の渡辺正も好スタートを切ったが捕手の加藤健のブロックにあってタッチアウト。

Dsc_0099 結局マリーンズはこの回先制ならず。

ジャイアンツ打線も木村に抑えられていたが四回裏、一死から矢野謙次がセンター前に安打を放った。

Dsc_0118 大田泰示、田中大二郎とともにクリーンアップを組んでいる矢野。長野久義の活躍で外野陣の競争はかなり狭くなってきた。昨日(24)の一軍の木村拓也コーチ追悼試合で谷佳知が代打で逆転満塁本塁打を放ったが、さかのぼって谷の前にジャイアンツの選手で代打逆転満塁本塁打を放ったのが2007年の矢野だった。ホークス戦で矢野は一振りで3点のビハインドを引っ繰り返した。あの勝負強さを一軍でまた発揮して欲しいものだが…。

その矢野を一塁に置いて打席に入ったのが前日登録を抹消されたエドガー・ゴンザレス。この日が二軍戦初登場。

Dsc_0022 試合前のシートノックでは自分がノックを受けたり、外野からの返球をカットする順番を把握できていなかったようで二年目の仲澤広基に注意を受けている感じだった。一軍でも二軍でも試合前のシートノックはいわばルーチン・ワークだと思えるが…。

左手で持ったバットを何度もぐるぐると回す、ブライアン・シコースキーの打者版のような真似をしてから構えるエドガーがフルスイングした打球はあっという間にレフトスタンドへ。先制の2ランとなった。

Dsc_0123 普通に考えればジャイアンツの外国人選手の一軍登録枠は投手3に野手1だろう。抑えのマーク・クルーンに先発で二桁勝利を挙げたセス・グライシンガーディッキー・ゴンザレスがいるし、もしもの時にはウィルフィン・オビスポがいる。ところがグライシンガーとオビスポがともに開幕に間に合わない事態が発生したため、投手2+野手2となりエドガーとイ・スンヨプが開幕から一軍入りを果たした。今回、内海哲也が体調不良を訴えたため先発投手が足りなくなり、オビスポに白羽の矢が立った。クルーンは一足先に復帰しており、そうなると野手の外国人の一方を二軍に落とさなければならない。右打者と左打者のバランスを考えたらエドガーが残るのかなとも敗戦処理。は想像したが、首脳陣はエドガーを落とした。

エドガーのことを「可もなく可もなく」と評した人がいたが、特徴というか、これといったセールスポイントが見当たらない。昨シーズン限りで引退した木村拓也さんの守っていた二塁のレギュラーを託そうとしたのだろうが、その木村拓也さんの追悼試合の日に一軍登録を抹消されるのだからとんだ期待はずれだ。それでも二軍で最初の出場機会に豪快な本塁打を放ち、守備も無難にこなしたのだから、今日から再び第一歩と思って活躍して欲しい。

エドガーの2ランでジャイアンツが2対0とリード。深田は勝利投手の権利を得る五回までを無失点に抑えた。そして二番手には前節18日終了時点でイースタンの防御率10位に顔を出した台湾出身の育成選手林羿豪(リン・イーハウ)だ。

Dsc_0139 覚えているだろうか。新日本石油ENEOSに所属する田沢純一が日本のプロ野球入りではなく直接アメリカ大リーグとの契約を結ぼうとしていた時、NPB側は日本のドラフトを拒否して直接アメリカ大リーグに契約した選手には日本のプロ野球チームと契約する際に制約を加えるという対抗措置を講じたのだが、その一方でジャイアンツは台湾球界の金の卵をアマチュア球界から直接引っ張ってきたのである。それもこの林に続き、李昱鴻(リ・イーフォン)までも。しかも、そうまでしたのだから形の上だけでも支配下登録するくらいの配慮をすればよいものを育成選手のままである。後述するレビ・ロメロの件といい、ジャイアンツは支配下選手制度を骨抜きにしようとしているかのようなことをする。

林は柔らかくきれいなフォームから切れの良い球を投げ込み、1イニングを無失点に抑えた。

その裏、マリーンズも木村に代えて二番手にブライアン・コーリーを起用。

  

開幕一軍入りを果たしたが力不足で二軍落ちしている。2004年のシーズン途中にジャイアンツに入団。崩壊していたリリーフ陣のカンフル剤になるかと期待されたが大した成績ではなかった。シーズン途中入団なので「背番号97」という大きな背番号を与えられ、それでも1勝を挙げてそれまで林昌範が「背番号96」で勝利投手になったのを抜く球団史上最大背番号勝利投手の記録を更新したが翌年には姜建銘に並ばれ、2007年には「背番号99」の山口鉄也にあっさりと抜かれた。そんな訳で6年ぶりのNPB復帰だ。

七回表のジャイアンツは三番手MICHEALが登板。クルーンの復帰で越智大祐との兼ね合いをどうするのかも注目だが、豊田清が絶不調で二軍落ちしている現在、MICHEALの復調が待たれるところだ。敗戦処理。に言わせれば、既に39歳になった豊田に多くを望む方が酷な話である。豊田の一発病も非難されて然るべきかもしれないが、一軍入りすらままならないMICHEALの方が重罪だと思う。

Dscmicheal_0172 MICHEALは三者凡退に抑えて貫禄を示したが、一塁側内野席から見ていてストライクとボールがはっきりしているのでは?と感じた。もちろんスタンドからでは細かいゾーンはわからない。ボールと判定された球に打者が全く反応しないボールが多かったように感じたから、打者には容易に見分けられたのではと思ったのだ。

八回表には地元埼玉県(朝霞市)出身の中里篤史が登板。

Dsc_0188 (写真:八回から登板し、捕手の星孝典と打ち合わせをする中里篤史。右端はスコアボードに掲示されたラッキーカードの当選番号を確認する木村龍治投手コーチ)

 

これまた埼玉県では有名な野球強豪校、春日部共栄からドラゴンズにドラフト1位で入団した投手なのだが、まさしく十年一昔。十年前の地元の英雄の登板にも拍手はまばらだった。

余談だが中里がドラゴンズに入団した2001年。敗戦処理。はナゴヤ球場でウエスタン・リーグの試合を生観戦した。ドラゴンズの先発が鳴り物入りでFA移籍してきた川崎憲次郎で、その試合の後に故障で長く戦列を離れてしまうのだが、川崎の後に二番手で投げた中里の快速球に度肝を抜かれたことを記憶している。中里はその後、合宿所内での転倒など信じがたいアクシデントが続き、なかなか本領を発揮しない。2006年にセットアッパーとして活躍したが日本シリーズで稲葉篤紀に大事なところで本塁打を浴びた。

Dsc_0190 昨シーズン限りでドラゴンズから戦力外通告を受けてジャイアンツに来た中里はここまですべてリリーフで6試合に登板。7回2/3を無失点と好投しているが今日も三者凡退だ。

さて、マリーンズも木村、コーリーの後、七回裏は松本幸大が抑え、八回裏には秋親が登板。

Dsc_0198 「秋親」でぴんと来ない人にはかつて逆指名ドラフトの時代に「山村・山田」と騒がれて揃ってホークスを逆指名した山田秋親と言えば思い出すのではないか。

 

当時の大学球界のナンバーワン、ナンバーツーと言われた投手を揃って逆指名で獲得したのは「球界の寝業師」と呼ばれた根本陸夫さんの存在が大きかったと言われたが、逆指名獲得の裏でいろいろな憶測が飛び交ったのも事実だった。今日の試合では先発が木村で四番手が秋親。これに那須野巧の登板があれば三本柱そろい踏みとなるところであったが、那須野の登板がなかったのは残念であった。えっ?何の三本柱かって?うーん、「人の噂も七十五日」とでも言っておきましょうか<苦笑>

 

Dsc_0182 マリーンズのリリーフ陣も、七回に松本が三者連続三振の快投を魅せたがその前後のコーリーと秋親を合わせると3イニングにまたがって6打者連続三振を記録した。ちなみに冒頭の写真はその6人目となった大田だ。

ジャイアンツは九回表にはレビ・ロメロを投入。日・台・豪・中と続き、最後はベネズエラ出身のロメロと国際色豊かな継投となった(もちろん中里の「中」とは中日ドラゴンズ<>)。

Dsc_0216 ロメロは昨シーズンの途中に、シーズン中の一軍昇格も視野に入れて育成選手から支配下登録され「第二のオビスポか」と期待されたが結局一軍入りは叶わず。それどころかシーズン後には再び育成選手登録となった。さすがにこの処遇には本人も不満だったらしくなかなか契約にこぎ着けるまでにこじれたようだが、再び三桁の背番号を背負っての登板となった。

結局、エドガーの一発のみの2対0でジャイアンツが勝利した。

25日・越谷市民球場】

M 000 000 000 =0

G 000 200 00× =2

M)●木村、コーリー、松本、秋親-斎藤、金澤

G)○深田、林羿豪、MICHEAL、中里、Sロメロ-加藤、星

本塁打)エドガー1号2ラン(木村・4回)

先発投手が勝利投手の権利を得る五回まで投げ、その後は継投で逃げ切るという試合展開だったが、大田が完封リレーの投手陣の足を引っ張りかねなかった。タイトルの通り、注目の大田は二年目の成長どころか、逆に退歩しているのではないかと言う印象を受けざるを得ない。

敗戦処理。の集計に誤りがなければ、大田は昨日までで16試合に出場し、61打数11安打1本塁打3打点で打率.180これでは123三振とイースタン新記録の三振数を記録しながらも.23817本塁打、56打点をマークしたルーキーイヤーの昨年に比べ進歩どころか退歩している感じだ。何かと比較されるファイターズの中田翔が二年目の昨年、イースタンの年間本塁打記録を塗り替える活躍をしただけに今年の大田に期待しているが、実際に生で観てこの数字の通りの伸び悩み状態であると感じた。なおかつ相変わらずの拙守。

Dsc_0142 二回表には先頭の細谷圭の正面のゴロの打球をはじくエラー。六回表にも先頭の青野毅のやや三遊間寄りの地を這うようなゴロをトンネルするエラー。二度も先頭打者を失策で塁に出し、よく失点に結びつかなかったと思う。

Dsc_0129 この他にも五回表の二死一、二塁という場面では堀のボテボテの三塁ゴロを一塁にショートバウンドの送球。一塁の田中が好捕して事なきを得たが、逸らしていたら走者が一人還ってなお二、三塁と一打逆転のピンチを迎えるところだった。また、九回表に先頭の細谷の平凡な三塁ゴロを普通に処理して一塁に送球してアウトに捕ったら、一塁ベースのバックアップに走っていた捕手の星孝典が拍手していたほどだから、味方も危なっかしいと思っているのだろう。

昨年の大田は敗戦処理。が生観戦した試合の成績が極端に悪く、これは相性だと思われたが今年は今のところ成績もふるわず、敗戦処理。の前でもダメだった。要するに今日がたまたまダメだったのではないと言うことで、敗戦処理。のように東京を拠点に年に数試合観戦する身にとっては構わないが一年に一回しか試合を行わない越谷のファンをがっかりさせないで欲しい。

  

第一打席、第二打席には大きかった大田への拍手と歓声が回を追うごとに小さくなり、ヤジも飛ぶようになっていった。昨年も「ジャイアンツ球場でファンから罵声を浴びせられる御三家はイ・スンヨプとM.中村と大田」と書いたが期待が大きいだけに実態を見てイライラさせられるのだろう。

  

大田は高校時代に甲子園に出た訳でもなく、一般のファンにはその大器としての片鱗をプロ入りまでに見せていない訳で、それでも騒がれるのは松井秀喜以来の「背番号55」を付けているという球団の期待の大きさ故なのだ。だから、初めて生で大田を観るファンが持つイメージと実像にギャップが大きければ大きいほどがっかりする度合いが大きいのだ。もちろん相手のあることだから、コンスタントに試合で結果を出すのが難しいことはわかっている。エラーがお粗末だったり、三振しても緊張感がないように見ようによっては見られる試合中の立ち振る舞いが問題なのだ。

 

岡崎郁二軍監督もその辺を考えてスタメンを外したりDHで起用したりしているが今のところ効果が出ているとは思えない。いっそのこと「背番号55」を返上したら少しは目を覚ますかもしれない。なんて声が挙がらないうちにせめて「期待の若手」らしさを発揮して欲しい。

やっぱり生観戦はいいですね。

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