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2010年4月 5日 (月)

2010年野球界番付

Dsc_ もう半月も前のことだが、敗戦処理。が毎年楽しみにしている野球界番付が出来上がったとの案内が届き、早速購入した。プロ野球選手の一年間の成績を大相撲の一場所にたとえ、勝敗を決めて翌年の番付を決める。書体も大相撲の番付に倣うなど、ディテイルも行き届いている。当blogではアバターとしても使用させていただいている。

今オフの球界の風潮により、番付編成委員の皆さんの苦労がうかがえる新番付となった。

小笠原道大と金本知憲の両横綱は安泰だった。一昨年は幕内優勝を果たし、昨年も大関で大活躍したアレックス・ラミレスが初の外国人横綱に昇進するかと注目したが、大関としての実績が一場所だけだからか、あるいは優勝を逃したからか、大関に据え置かれた。ちなみに昨年の幕内優勝はダルビッシュ有

シーズン開幕に番付発行を間に合わせるため、毎年番付編成会議を2月に大阪で行っている。今年は小瀬浩之選手の急死が報じられた翌日に編成会議が行われたと聞いているので、さぞ困惑したことだろう。

番付編成委員の皆さんのご苦労を想像するに、トッププレーヤーのMLB移籍が番付編成上で頭を悩ませることになっているだろうことが挙げられる。第四代横綱イチロー、第五代横綱佐々木主浩、第六代横綱松井秀喜と現役横綱が三代連続でメジャーリーガーになってしまい、番付から姿を消した。このほか、松坂大輔、城島健司、福留孝介ら番付上位の力士がメジャーリーガーとなって番付上は姿を消してしまった。かつては日本人メジャーリーガーを国内選手と同等に番付に入れた年もあったが、近年は別格として番付から外している。

Dsc_0003 写真は2009年の番付だが、番付最下段に大リーグ機構という項目をもうけ、日本人メジャーリーガーを列挙している。メジャー組とマイナー組で四股名の太さを変えているところもにくい。ただ2010年版ではイチロー、松井秀喜、松坂大輔を他の日本人メジャーリーガーより太い書体にし、斎藤隆、松井稼頭央、岡島秀樹らと(どうやら開幕メジャーの切符をつかんだものの)マイナー契約スタートの高橋尚成を同格扱いにしている。三役定着、あるいはいよいよ大関かというタイミングでのメジャー移籍は番付編成委員泣かせなのだろうが、このオフは逆に出戻りが多発した。彼らをどの位置で番付に戻すか、これは難しいだろう。城島健司、田口壮、小林雅英、薮田春彦、高橋建。そして昨シーズン途中に復帰した福盛和男を昨シーズンの成績も加味した上でどの位置に据えるかと言うことも。

そう思って今年の番付入手前に昨年の番付表を見ていたら、昨年日本球界に復帰した井口資仁は西前頭15枚目、いわゆる幕尻に置かれていた。

今年は出戻り組では城島健司が西張出大関で復帰した。メジャー移籍前の城島が大関扱いだったから大関での復帰だそうだ。そして東西の幕尻、前頭15枚目に田口壮と小林雅英が位置した。ちなみに昨年幕尻で復帰した井口は昨年の成績が七勝八敗だったそうで東十両筆頭に降格してしまった。この三人以外の出戻り組は幕下以下での復帰のようだ。

そんなに面倒ならMLB移籍後も番付に載せれば良いのでは?という声も出るだろう。しかしそうすると、日本でプレーする外国人選手が日本球界を去ってMLBに復帰した場合にも反映させなければならなくなり、ややこしくなる。現状の別格扱いが妥当な措置だと敗戦処理。も考える。ただ出戻り組は今後も増えるだろうし、外国人助っ人の出戻りも近年は増えている。最近でもタイガースが2007年途中から2008年にかけてホークスに在籍したジェイソン・スタンドリッジを獲得する話が出ている。7月まで補強が可能なだけに中途返り咲き組を来年の番付編成会議の時にどう扱うかも頭の悩ませどころなのだろう。

ひょっとしたら野球界番付は日本よりもMLBの方が作りやすいのかもしれない。メジャーリーグの下に3A、2A、1Aと連なる構造は角界の幕内、十両、幕下、三段目と連なる構造に似ている。日本球界には一軍と二軍(と、せいぜい育成選手)がある程度。新入団選手がいきなり好成績を挙げたりすると、大相撲の世界ではあり得ない飛び級昇格を番付上でさせなければならなくなる。

また、シーズン成績が番付の昇降にそのまま反映されるので例えば昨年優勝したファイターズ勢の躍進も著しい。2009年番付では十両以上の関取が西張出関脇の稲葉篤紀と西張出小結のダルビッシュと十両のMICHEALの三人だけだったが今年の番付では武田久、田中賢介、金子誠が関取となった。大相撲にあまり興味のない人のために補足すると、角界では十両以上を関取と呼び、この十両以上が一応一人前とされる。横綱や大関に昇進した力士でさえ、現役引退時に「新十両に昇進した時が一番嬉しかった」と振り返ることが多いほど、力士にとっては特別な地位なのだ。NHK地上波の大相撲中継が中入り後の取組(幕内力士の対戦)でなく、十両の取組が始まる午後三時頃に始まるのもそのためだ。余談だがNHKの大相撲中継が十両の取組から放送するようになったきっかけは若貴兄弟の時ではなく、朝青龍明徳の一連の問題で指導力の無さを露呈した高砂親方、元朝潮(その当時は朝汐)の十両昇進時である。

この野球界番付に対し、いくつかのブログで毎年、ツッコミが入れられているのは事実だがその大半はプロ野球選手に対する評価、ランク付けはともかく、大相撲の番付の仕組みを理解していないものであるのが残念だ。プロ野球と大相撲、双方をある程度理解した上で楽しめるものといえる。

今年の新番付を案内するDMにはこちらの横綱は問題ないというようなコピーが書かれていて、本家角界の騒動を皮肉っている。野球界番付で最も横綱に近い大関はジャイアンツのアレックス・ラミレス。今場所(今季)は綱取りの場所だ。朝青龍の土俵上のパフォーマンスは品格の欠如を問われるものであったが、ラミレスのパフォーマンスは相撲にたとえれば豪快な塩まきのようなもので物議を醸した朝青龍とは別次元のものと判断されるだろう。ラミレスが番付編成委員に認められる成績を残せるかも見所の一つ。そう思いながらラミレスの成績に注目するのも一興だ。

お問い合わせは野球界番付社 大阪市北区天満3-6-19 (〒530-0043まで。番付表、星取表ともそれぞれ1枚、200円分の切手を送れば購入できる。

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