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2010年1月 6日 (水)

昨年のテレビ視聴率第1位はWBCだった。

といっても野球のWBCではなく、ボクシングの方だったが…。

昨年の1129日に行われたボクシングのWBC世界フライ級タイトルマッチ、内藤大助対亀田興毅の一戦は関東地区で43.1%の視聴率を記録した(ビデオリサーチ調べ)。これは野球のWBCの最高(第2ラウンドの日本対韓国戦)の40.1%、矢沢永吉のサプライズ登場があった大晦日のNHK紅白歌合戦の40.8%を上回り、2009年の視聴率ナンバーワン番組だったそうだ。

ボクシングに詳しい知人によると、年間の視聴率1位になるほど多くの人の関心を集めた理由は「久々に両方の選手とも知名度がある高い対戦だったから」だそうだ。亀田興毅は、というより亀田三兄弟はボクシングファンでなくても知っている人は多い。好きも嫌いも関心があるという点では変わらない。また内藤大助もかつて亀田大毅を破り、一躍ヒーローとなった。どちらの選手もボクシングファンでなくても誰でも知っている選手でなおかつ「因縁の対決」であることが知られている。ボクシングファンならずとも日曜日のゴールデンタイムにチャンネルを合わせる人が多かったのも頷ける。

また、この1129日という日には、ゴルフのカシオワールドオープン(高知・Kochi黒潮CC)で石川遼目当てで集まった大勢のギャラリーが同プロのプレーの進行に合わせて移動している最中にTBSテレビのクルーが運転するカートが突っ込み、女性4人をはね、30歳代の女性が下敷きになったまま約10mも引きずられるという信じがたい事故が起きた。

石川遼を目当てにゴルフ場に集まるファンの中には、彼が登場するまではゴルフに興味が無く、ゴルフ場での生観戦でのルール、マナーを身につけていないファンが少なくなかったようで別の大会では石川遼自身が携帯電話で撮影しようとするファンを咎めるシーンがあった。このシーンはいくつかのメディアで取り上げられたのでカートの事故同様に印象に残っている人も多いのではないか。

敗戦処理。はボクシングにもゴルフにも特段の思い入れはないが、野球ファンとしてこれらの出来事から考えさせられたことがあるので書くことにする。

内藤対亀田戦の盛り上がりも、石川遼フィーバーもどちらも、いわゆる筋金入りのファン以外の多数の人たちによって形成されているのは間違いあるまい。人気というのは、本来このような門外漢まで獲得して初めて国民的人気と言えるのだろう。プロ野球界も、より多くのファンを囲い込むという意味ではボクシング界とゴルフ界の現象を分析して参考にするべきだと思う。

ゴルフ界の石川遼フィーバーに関しては反面教師にしなければならない点もある。

石川遼という魅力あるアスリートの登場で言葉は悪いがミーハーなファンがゴルフ場に多く詰めかけることを何故関係者達は予期できなかったのだろうか?ゴルフファンとしては初心者なのだから、ルールやマナーもわからないのは当然で、そのようなビギナーにやさしいゴルフ場に何故出来なかったのか?バリア・フリーという言葉があるがビギナー・フリーという発想があれば、プレーヤーが集中するのを妨げる、デジタルカメラでの撮影を予め防ぐ事が出来たはずだと敗戦処理。は思う。もしこれがプロ野球界で似たような現象が起き、球界関係者など主催者サイドが「最近はルールやマナーをわきまえない『にわかファン』が急増した」などとコメントしようものなら、敗戦処理。は主催者サイドを徹底的に叩くエントリーを立てるだろう<苦笑>

ビギナーのファンをリピーターとして固定させる、それこそが安定したファン層を増やすことであると敗戦処理。は考える。

ただプロ野球界で考えると、前述した内藤対亀田のような、誰でも知っていてファン以外の層を巻き込める機会がどれだけあるのかと考えると、残念ながら寂しい。

今秋のドラフト候補の早稲田大学の斎藤佑樹は早稲田実業時代の甲子園大会の活躍で「ハンカチ王子」のニックネームで野球ファン以外も虜にした。「高校野球」というある面ではプロ野球以上に国民的関心度の高いカテゴリーからは過去にも野球ファンの範囲を超えた国民的スターを産みだしている。今となってはファイターズ時代のSHINJOの数々のパフォーマンスも地元北海道では野球にそれほど関心がなかった層をも巻き込んだのではと思える。

その意味では国民的行事であるオリンピックから野球という競技が消えたのは本当に悔やまれる。

今、NPB各球団は「ファンサービス」ということに躍起になっているだろうが、既存のファンの満足度を高めることと同時に、新たなるファンを獲得しようという努力をどれだけしているのだろうか?今まで野球を生で観たことがない人を何とか球場に呼び寄せる努力をし、それが実ったとしてその人達をリピーターにさせる仕掛けは充分なのだろうか。

タダ券や格安チケットをばらまいて数試合は観客動員が増えるかもしれないが、その増加分の客がもう一度来たいと、普通の入場料を払ってでもまた観たいと思って帰っているかどうか、きちんとチェックできているのだろうか?

そのように考えていくと、いくつかの球団で既に効果を上げている「地域密着」に力を入れているだけでは不充分で、プロ野球チームの本拠地がない地域での公式戦を一試合でも二試合でも増やそうという発想が出てきても不思議ではない。ジャイアンツは今年、長年続けてきた札幌や福岡での主催試合をなくした。チケット収入に関しては年間予約席を大きな収入源としている手前、容易には地元でのホームゲームを減らせないという事情もあろう。ジャイアンツは交流戦でビジターとして札幌や福岡に行く。それならば別の地域に進出しようと考えたのであれば、この方向転換を敗戦処理。は支持したい。

プロ野球界は本当にファンを増やす努力が充分に出来ているだろうか?ファンの満足度を高める最善の努力をしているだろうか?試合である以上、常に勝てるわけではないのだ。それを踏まえての満足度を高める仕掛けが出来ているのか?

一ファンに過ぎない敗戦処理。が頭を悩ませる内容でないのは百も承知だが、野球というスポーツが、数あるスポーツの中で圧倒的に日本人に愛されていた時代を知っている身として時に心配で心配でたまらなくなることがある。だからこういうblogを展開しているのかもしれない。球界関係者から「余計なお世話だ」と一言で片付けられるかもしれないが敗戦処理。はこういうスタンスなのである…。

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