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2010年1月25日 (月)

とりあえず今の時点で今年のジャイアンツを展望してみる。

まだ春季キャンプも始まっていないが、とりあえず今の時点で今年のジャイアンツを展望してみた。

まず昨年との比較から始めよう。最大のマイナスは尾花高夫投手総合コーチの退団だろう。尾花新監督がベイスターズ球団にどんなプラスをもたらすかは未知数だが、抜けられるジャイアンツがマイナスなのは明らかだ。選手ではFA権を行使して大リーグに挑戦する高橋尚成と現役を引退した木村拓也の離脱がマイナス。プラス面では高橋尚の離脱を見据えてか、ファイターズからFA宣言した藤井秀悟を獲得。中継ぎには大リーグから復帰の小林雅英と、バファローズから木佐貫洋とのトレードで高木康成を獲得した。また新外国人として二塁を中心に複数のポジションをこなせるエドガー・ゴンザレスを獲得。ドラフトではアマチュアナンバーワンとも言われる長野久義を獲得。リーグ三連覇、日本一達成に浮かれることなく補強に抜かりはない姿勢を示した。

ジャイアンツファンの中には一昨年の坂本勇人のブレークに始まり、山口鉄也、松本哲也といった育成選手出身選手の大活躍などにより、もう他球団からの補強は(アンチ派や他球団のファンからごちゃごちゃ言われるし)必要ないと考えている人も少なくないかもしれないが、育成と補強はバランスが大切で、どちらか一方に偏りすぎると短期的には効果が出ても長続きしないという懸念もある。藤井、小林の獲得、木佐貫の放出といった動きは編成面での逆行を意味するものではないと思う。

ただ、補強した選手が戦力になるかどうかは別の話。

藤井は良くも悪くもアバウトな投手。十勝しても十敗近くするタイプでチームだけでなくファンからも完璧を求められる気質の球団で結果を出せるのかという疑問がある。個人的には好きな選手だが、二年間のファイターズ時代でも味方が点を取った直後の失点とか、三者凡退で終わるかと思ったら二死から四球連発とか、不必要にファンをイラつかせる傾向があった。勝利投手の権利を得る5イニングきっちりで代えられたり、極端に言うと五回途中で降板させられるケースもあった。球団から見ると、信頼はするが信用は出来ないタイプなのだろう。高橋尚の代役と言うことでチャンスは与えられるだろうが早い時期に結果を残さないと門倉健の二の舞いになりかねない。

ただ藤井は昨年の日本シリーズ第五戦で魅せたように、時に見違えるような好投をする。特にクライマックスシリーズでは一昨年、昨年とチームに貴重な勝ち星をもたらせている。ある意味生かすも殺すも使い方次第という感じもする。尾花高夫投手総合コーチに代わって一軍投手陣をまとめる斎藤雅樹コーチの手腕も問われることだろう。

小林はブランクが気になる。2007年シーズン後にFA権を行使して海を渡ったが、昨シーズン途中に戦力外通告を受けて浪人状態であった。マリーンズの最終年には不振による二軍落ちも経験しており、峠が過ぎていると思った方が正解だろう。ジャイアンツでは昨年、ファイターズで過去三年間抑えを見事に勤めていたMICHEALあらためM.中村がジャイアンツのユニフォームを着た途端に役立たずになった前例がある。この原因を見極めておく必要があるだろう。単にM.中村の調整ミスであることが証明されておればM.中村だけの問題となるが受け入れ側にも問題があったとすれば小林がM.中村の二の舞いにならないよう球団の配慮が必要だ。

投手陣では他に、過去二年間セットアッパーとして君臨した山口の先発転向プランがある。当blog昨年1229日付 原辰徳監督が山口鉄也の先発転向をあらためて明言 で言及したように個人的には山口の転向によってリリーフ陣が手薄になったとしても山口の選手生命を大事にして欲しい考えを持っている。山口の抜ける穴は昨シーズン、ファームで山口的な起用法でテストされ、終盤には一軍入りを果たした金刃憲人、かつての僚友、小林の加入で生き返るかもしれない藤田宗一、移籍の高木らで競うことになるだろう。個人的には何度か「第二の成瀬善久」と書いてしまった深田拓也、マリーンズに入団した弟に先を越された感じの上野貴久に今年こそ頑張って欲しい。二人とも既に二十歳代後半。今季がラストチャンスと頑張って欲しい。

投手陣の底上げという点では木佐貫放出の別の意味での効果も期待したい。木佐貫と同じ年度に自由獲得枠で入団した久保裕也はもちろんのこと、福田聡志、野間口貴彦あたりに「明日は我が身」との思いで一層の奮起を期待したい。木佐貫の前には真田裕貴とジャイアンツは二年連続でドラフト1位、自由獲得枠の選手をトレードで放出しているからだ。また別の意味で崖っぷちの西村健太朗辻内崇伸のリハビリ組にも期待している。

○敗戦処理。の一軍投手編成予想(というより願望)

先発 グライシンガー、ゴンザレス、内海、東野、藤井、山口

中継 越智、豊田、小林、金刃、木村

抑え クルーン

野手陣に目を移そう。

小笠原道大、アレックス・ラミレスを中心の強力打線に隙がないように思えるが、今年が四年契約の最終年になる小笠原が気になる。契約最終年だけに相当の気合いで臨むだろうが、今季で37歳になる年齢的不安もある。

意外と語られないが、ジャイアンツに来て三年間、安定した成績を残しているように思えるガッツは実はジャイアンツでの三年間でファイターズ時代からの現役通算打率を年々下げているのだ。ファイターズでプレーしていた2006年までの通算打率は.320だったがジャイアンツ三年間では一シーズンもこの打率を上回ることなく、2009年シーズン後の通算打率は.317と下がっているのである。もちろんこの三年間、打率三割以上と、本塁打30本以上を続けてジャイアンツのリーグ三連覇の牽引車になっているのは間違いない事実だが、下降期にさしかかっているという見方も出来る。小笠原にもしものことがあると、打線の一角だけの問題にとどまらない可能性がある。

新外国人のE・ゴンザレスは現時点では未知数だが六人目の外国人選手ということになり、まずは一軍生き残りを勝ち取らなければならない。はっきり言って昨年のエドガルド・アルフォンゾと似たり寄ったりだったら意味がない。原監督が八番打者あたりに若手が割り込んで欲しいと言っていたが中井大介を本格的に二塁一本に絞り、使った方がましだろう。中井でなくても寺内崇幸、円谷英俊に伸びしろが見込め、日本シリーズにフル出場した古城茂幸脇谷亮太の争いに割ってはいる可能性はある。

昨年の中盤以降、二塁のポジションを自分のものにした感のある古城だが、生来のチョンボ王であるとともに既に34歳。外国人補強が二塁手というのは頷ける。そして外国人選手と言えば、イ・スンヨプがようやく契約最終年を迎えた<苦笑>。シーズンの大半をファームで過ごした感のある昨年ですら16本塁打を放っていた。しかし外国人投手との比較で考えると、四人ある一軍枠は「投手3+野手1」に落ち着くだろう。マーク・クルーンの抑えは何だかんだいっても必要だし、セス・グライシンガーディッキー・ゴンザレスウィルフィン・オビスポの三人から二人を選ぶということになるだろうから、野手はイ・スンヨプとE・ゴンザレスの一方が一軍に残るということになるだろう。そしてそうであるならば、この二人の一方を一塁手として起用し、二塁手のポジションを前出のメンバーで競わせるのが得策だろう。

外野陣では高橋由伸の存在、と言うか扱いが気になる。

かつての主砲も、昨年は一打席だけの出場だったがチームは何の影響もなく優勝、日本一と突き進んだ。その唯一の一打席も東京ドームで再起への第一歩という場面が用意されたわけでもなく、ビジターのタイガース戦で敗色濃厚の4点ビハインドの九回表に代打で起用されるという、味も素っ気もない場面だった。救いは相手のマウンドが藤川球児だったことくらいで、誰が出て行っても同じような場面でとりあえず高橋を使っておこうという感じだった。こんな扱いであったら「手術して完治させてからもう一度挑戦したい」と決意するのもむべなるかなという感じだ。そして今季、体調が旧に復したとしても、ポジションが空いているわけではない。ラミレスに昨年レギュラーポジションを取った亀井義行松本に勝たなければならない。

敗戦処理。の個人的な考えとして「三年続いて一人前」というのがある。亀井や松本の昨シーズンの活躍は立派だが、高橋はそういう成績を十年近く続けてきた選手である。高いレベルでの競争を期待したい。

昨年は時に亀井が一塁に回ったがセ・リーグでゴールデングラブを獲得する守備力の持ち主を敢えて他に回すのは今年はやめてもらいたい。昨年はそれによって谷佳知を活かしたが一部で報道されたラミレスの一塁コンバートならまだしも、ゴールデングラブ賞受賞者を外野から外すのは避けて欲しい。

 

ラミレスに一塁守備をさせるなら、キャンプから徹底的に練習させ、外野との掛け持ちなどという甘い考えは捨ててもらったほうがいい。そしてその外野のひとつのポジションに前出の高橋と谷とルーキーの長野久義、故障からの再起を目指す矢野謙次鈴木尚広工藤隆人加治前竜一らで争う。とりあえず駒は抱負だ。

一昨年のシーズン途中に鶴岡一成を獲得し、阿部慎之助に不測の事態があっても短期間なら何とかなる陣容の捕手陣はこの二人以外で一軍経験があるのが今季30歳になる實松一成加藤健28歳になる星孝典だけ。支配下選手でこれに続くのが昨秋のドラフトで指名した市川友也鬼屋敷正人しかいない。鶴岡、實松と一時しのぎのトレードで急場をしのいできたツケが回ってくる前にゼネレーション・ギャップを埋めておきたい。

個人的にはこんなオーダーを観てみたいのだが、

()坂本勇人

()松本哲也

()小笠原道大

()ラミレス

()亀井義行

()高橋由伸

()阿部慎之助

()中井大介

現実にはE・ゴンザレスを使うだろう。松本が不振になれば工藤や鈴木がいるし、高橋の復調がままならなかったら谷、長野が控えている。層の厚さは半端じゃない。

ドラフトで指名した土本恭平小野淳平の両投手も前評判が高いらしい。故障者でも出ない限り、今年も楽しみなシーズンになりそうだ。今の時点では。

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