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2009年4月 4日 (土)

ジャイアンツの高校卒ルーキー橋本到が故郷に凱旋

Photo 大田泰示ばかりに注目が集まるジャイアンツのファームで、大田と同じ高校卒ルーキー橋本到も奮闘中だ。大田の全試合出場には及ばないが、ここまでチーム8試合中、7試合に出場。打率こそ.200と低いが、センターを任され、守備範囲の広さとセンスの良さを発揮している。その橋本がこの週末、故郷、宮城県でのイースタンに凱旋出場。果たして故郷で錦を飾れるのでしょうか?

(写真:大田泰示を上回る大拍手に送られた橋本到の第一打席。いいあたりだったがライトの正面のライナーに倒れる)

橋本は仙台育英高校の出身。甲子園に三度も出ている。リードオフマンタイプの安打製造器で「みちのくのイチロー」と喩えるマスメディアもある。しかもいわゆる野球留学でなく、地元宮城県の出身。そしてジャイアンツはこの週末、ゴールデンイーグルスの新本拠地、宮城県宮城郡の利府町中央公園野球場に遠征。橋本にとってはジャイアンツ入り後、初めての故郷への凱旋となる。そして敗戦処理。もこの試合を生観戦した。テポドンが飛んでくる可能性があるときにわざわざ北の方に行かなくても…という家族の助言を無視し、宮城に飛んだ。

ゴールデンイーグルスは2005年の新規参入以来、ファームの本拠地を山形県に置いていたが、今年、一軍と同じ県内に当たる利府町の利府町中央公園野球場を新たに本拠地とし、山形蔵王タカミヤホテルズスタジアムとのダブルフランチャイズとした。今日は新ホームグラウンドでの初戦ということもあって愛称決定の記念式典も行われていた。

01 (写真:ゴールデンイーグルスのファームの本拠地となったため、新愛称命名の式典を行う町長ら。愛称は「楽天イーグルス利府球場」と発表された。)

試合はジャイアンツが深田拓也、ゴールデンイーグルスが愛敬尚史の先発で行われた。注目の橋本は「九番・センター」でスタメン出場。ちなみに大田は「五番・三塁」で今日もスタメン。

球団創立以来地域密着を旗頭にしている球団のファームが地元に根を据えることになったのを祝うかのように観客席はあっという間にゴールデンイーグルスファンで埋まった。敗戦処理。が試合開始一時間前に着いたときにはネット裏と一、三塁の内野席はすべて埋まっており、あとは内外野の芝生席だけという状態。大田の打席を観たい敗戦処理。は一塁側芝生席に移ったが西武第二球場のようにファウルグラウンドにブルペンがあって打球よけのネットが捕手の後方にあるため打席が観づらい。仕方なくネット裏の最後列で立ったまま観戦することにした。

ほとんどゴールデンイーグルスのための試合というシチュエーションであったが、ジャイアンツ打線は容赦なく先発の愛敬に襲いかかった。

一回表、先頭の工藤隆人が四球の後、古城茂幸、中井大介が連続安打でいきなり無死満塁。四番の田中大二郎がレフトに犠飛を上げてまず1点先制。さらに一死一、二塁から大田が見事にセンター返しのタイムリー。古城が還って2点目。

01_2 (写真:大田が一回表にセンター前にタイムリー。敗戦処理。生観戦三試合目で初安打<>。)

「これが大田か…」というようなどよめきがスタジアムを覆う中、続く隠善智也がライトオーバーの3ラン。ジャイアンツはあっという間に愛敬から5点を奪った。そしてこの回打者一巡して九番の橋本に打席が回り、大田の打席を遙かに上回る大きな拍手で送られたがいい当たりのライトライナーに終わった(冒頭の写真)。

ジャイアンツの先発深田はその裏、先頭の聖澤諒にいきなり四球。5点ももらって何をやっとるかと思ったら、続く塩川達也には右中間を破られ、一塁から聖澤が一気に生還。ただしこの時、三塁を狙った塩川が三塁手前でタッチアウト。反撃の流れを断つことが出来、この回1点に抑えた。

二回以降は愛敬は立ち直り、深田は走者を出しながらも抑えるという感じで試合が落ち着いたかに思えたが、四回表にジャイアンツが追加点。

先頭の小田嶋正邦がセンターオーバーの二塁打。加藤健が右に転がして一死三塁。再び橋本にオイシイ打席が回ってきたが、前進守備のショート正面のゴロ。走者は動けず二死三塁となった。ここで工藤が死球。右足にもろに当たってかなり痛そうな感じだったが、出塁したらすぐに二盗成功<>。二死二、三塁となって古城の一、二塁間の打球が内野安打となると、ゴールデンイーグルスの二塁手、枡田慎太郎がちょっともたつく間に工藤が二塁から一気に生還。ファイターズスタイルを見事に発揮してくれ、敗戦処理。には嬉しい限りだ。

工藤はファイターズ時代には同タイプの紺田敏正に象徴される、俊足好守の外野手との差別化を図るために打撃でアピールをするしかなく、実際に2007年に一軍に上がったときには打ち出の小槌のように安打を連発し、一軍定着を勝ち取ったが、ジャイアンツで同じアピールの仕方をしても無理である。ジャイアンツでは俊足好守の外野手ですら稀少であるが<苦笑>、このようなソツのない走塁をTPOに応じて出来るという点で開幕一軍を勝ち取った松本哲也らとの差別化を図った方が賢明だろう。

この2点で7対1。投手が石川賢に代わった五回表にも相手三塁手、中川大志の失策からつかんだ二死二塁から小田嶋が今度は三塁線を痛烈に破る二塁打で8対1とした。小田嶋のあたりは痛烈ではあったが、上手い三塁手なら止められそうな感じだった。この回はゴールデンイーグルスは中川ひとりで点を取られた感じだった。

ジャイアンツは六回表にも先頭の橋本が四球で歩くと、続く工藤のバットをへし折られた二塁ゴロが打球が詰まって内野安打になり一、二塁。これも工藤の快足と全力疾走の為せる技という感じだった。そして既に二安打を放っている古城のセンターオーバーの二塁打でまず1点。中井もセンター前に弾き返し2点目。田中の併殺打の間にもう1点加えてこの回3点。111とした。工藤はまさしく鎌ヶ谷で培われた本領発揮という感じであったが、新天地のチームカラーになじまないからか、この回で交代となってしまった<冗>。

普通ならこれだけ大量のリードをもらえばジャイアンツの先発深田も、スイスイと投げられそうなものだが、毎回のように走者を許す落ち着きのない投球。バックの堅い守りやゴールデンイーグルスの拙攻に助けられて何とか凌ぐという感じ。

01_3 敗戦処理。はかねてことあるごとに「深田は第二の成瀬善久になる」と方々で言いふらしてきた。もちろん根拠はない<苦笑>。ただ2005年のイースタンで何度か観た成瀬の低めいっぱいにコースを突く投球を観てたじろいだあのインパクトに近いものを深田に感じたことがあっただけに「第二の成瀬」になって欲しいと思ったのだ。そういえば昨年だったか深田の出来の悪い試合を観たことがあったが、敗戦処理。の近くにいた人が「どこが第二の成瀬なんだよ?」とつぶやいているのが聞こえてきたことがあった。その時の恥ずかしさは忘れられない。お願いだから深田、「第二の成瀬」とまではいかないにしても、一軍に手が届くレベルくらいにはなってくれ。

結局深田は6イニングを投げて1失点だったが、被安打6プラス与四球1と内容が伴わなかった。

02 七回表にはゴールデンイーグルスの三番手として、超懐かしい感じの元ファイターズ、吉崎勝が登板。「あっち向いてホイ」投法はいまだに健在だが相変わらず制球が定まらない。なおかつ先頭の左対左の隠善に安打を打たれるなど不安定だったが、辛うじて1イニングを無失点に切り抜けた。

ジャイアンツは七回裏から二番手に木村正太が登板。ブルペンではウィルフィン・オビスポ、上野貴久、会田有志が順次投球練習をしていたが木村正が最後までひとりで投げきった。

【4日・楽天イーグルス利府球場】

G 500 213 000 =11

モ 100 000 000 =1

G)○深田、S木村正-加藤

モ)●愛敬、石川、吉崎、チルダース-井野、山本

本塁打)隠善1号3ラン(愛敬・1回)

結局橋本は5打席で4打数0安打、1つの四球という結果。四回表と九回表の打席では一死で走者を三塁に置く場面だったが、いずれも前進守備の内野を抜けないゴロに終わった。センターを守っての守備範囲の広さは目を見張るものがあるが、この日の打撃では故郷に錦とまではいかなかった。敗戦処理。は大田目当てで足を運んだジャイアンツの新人合同自主トレで大田とコンビを組んでいた橋本を観て気になっていたが、これから良きライバルになって欲しいものだ。そして明日もう一試合あるので、何とかいいところを見せたいだろう。

ただ、橋本に苦言を呈したい点もある。

01_4 某・ファイターズの7番も真っ青なほど明らかにバッターボックスを踏み出している。坪井(あ、言っちゃった)が打席の前方のラインを超えて足を踏み出すのに対し、橋本はホームベースよりのラインを超えて踏み出している。十年のキャリアで、一度クビになってそれを覆して這い上がった選手なら多少のことは目をつぶりたい<苦笑>が、ルーキーに悪い癖をつけて欲しくない。かつて「野球観が変わった」と名言を吐いたジャイアンツの新二軍監督には早いうちに橋本の打撃に手を加えて橋本の打撃観を変えて欲しい。

ちなみに今日の大田は、第一打席のタイムリーの後は第二打席でいい当たりのセンターライナーを放ったものの、その後は三塁ゴロ(相手敵失)、見逃しの三振、センターフライで5打数1安打1打点という成績だった。生大田観戦三試合目で初めて目の前で安打を放ってくれて、わざわざ宮城まで出向いた価値があったというものだ。

なお、この日は球場近くのホットハウススーパーアリーナでドリカムのコンサートが夜にあるらしく、試合終了後、車で来場しているファンに渋滞を回避するための方策を場内アナウンスでしていた。試合終了後に降り始めた雨を避けながら駅に向かった敗戦処理。は帰りの利府駅でドリカムのコンサートのために降りた客ともろに鉢合わせになってしまった。彼らは利府駅の改札を出るやいなや、駅前のバスロータリーに待っている会場までのシャトルバスの列に一目散に並んでいった。ちなみにゴールデンイーグルスの新本拠地までは今のところ駅からのバスなどはない。約20分かけて歩くか、タクシーに乗るしかない。

 

 

ドリカムとプロ野球のファームでは残念ながら勝負になるまい。

 

 

 

【追記】

イースタン・リーグを精力的に観戦し、熱い想いのこもった観戦記、野球観を綴ったメールマガジンとしてイースタン・リーグのファンに定評のある せとさん の★☆★プロ野球イースタンリーグ情報メールマガジン★☆★に当blogと当エントリーが紹介されました。

★☆★プロ野球イースタンリーグ情報メールマガジン 第139号★☆★

思ったことを後先考えずに書き込んでいるエントリーがほとんどなので、こうして別の媒体で後から紹介されると非常に恥ずかしい面もありますが、当blogのことはともかく、イースタン・リーグに関するこれほどに熱く、濃密なメルマガは珍しいと思いますので、ぜひお立ち寄り下さい。

せとさん、本当にありがとうございました。

 

 

 

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