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2009年3月 7日 (土)

日本テレビ系列はなぜWBC日本代表戦を中継しないのか?

もうすぐWBC東京ラウンドの天王山、日本代表対韓国代表戦が始まるが、5日に行われた日本代表対中国代表戦のテレビ視聴率が関東で28.2%、関西では31.1%を記録したことが明らかになった。また、先発したダルビッシュ有の所属するファイターズの地元、北海道や九州地区でも30%を超えていたそうで野球ファンだけでなく、広く国民の関心が高いことをうかがわせた。今日は土曜日ということもあり、さらに高い視聴率が出ることも期待できる。

それはそれで素晴らしいことだが、読売新聞社が主催するWBCの東京ラウンドなのに前週末の強化試合を含め、すべて中継はライバルの朝日新聞社系列のテレビ朝日。日本テレビは一体何をやっているのだろうか?

関東地区での視聴率28.2%という数字は今年に入ってのすべての番組のナンバーワンだそうだ。

 

2位が13日の大学対抗箱根駅伝・復路の27.5%、3位が125日の大相撲初場所千秋楽の27.1%、第4位が12日の大学対抗箱根駅伝・往路の26.5%、第5位が125日のNHK大河ドラマ「天地人」の26.0%だそうだ。国民的に関心が高いということだ。

WBCのアジアラウンドは読売新聞社主催という形になっている。MLBとMLB選手会が主導して実現にこぎ着けたWBCだが、アジア予選に関しては3月にコンディションを維持しやすいドーム球場設備のある日本が前回に続いて開催地となっているが日米野球で実績豊富な読売新聞社が実権を握れたということだ。

日本代表チームを構成するNPBの十二球団のうちの一つの親会社が主催することに賛否双方の意見があるが、現実に読売新聞社が主催しているにもかかわらず、系列の日本テレビが東京ラウンドを一試合も中継しないのが不思議でならない。ちなみに今回と同じく読売新聞社主催となった三年前のWBCアジアラウンドでは日本テレビは日本代表戦三試合のうち、対台湾代表戦を中継した。

今日(7)付の日刊スポーツによると日本テレビはプロ野球公式戦の視聴率低下傾向から放送権獲得を見送ったそうだ。野球中継(特に地上波ジャイアンツ主催試合)の視聴率低迷のあおりを最も受けているのは日本テレビ系列といわれているから積極的になれないのもわかる。特に今回は総当たりで事前に試合日時が決まった三年前とは異なり、今日の二戦目にせよ、もしも初戦に敗れていたら明日8日に組まれていたことになり、日時が流動的というネックがある。

三年前のアジアラウンドでは最終戦の対韓国代表戦をご観戦された皇太子殿下ご夫妻が今回は初戦の対中国代表戦をご観戦されたのも事前に日本代表戦の日時が確定していたのが初戦だけという事情があったからではないかと敗戦処理。は推測している。

一方、テレビ朝日は日本代表が試合結果によって日程が変わろうとも、東京ラウンドの日本代表戦を全試合生中継する。テレビ朝日といえばサッカー日本代表の国際試合を積極的に中継することでファンの支持を集めているが、野球でも同様のイメージを得ようという姿勢なのかもしれない。宮崎での日本代表合宿で練習のみの平日に何万人というファンが集まるほどの話題ぶりが視聴率と、局に対する国際大会に積極的というブランドイメージの構築に役立つという判断なのだろう。野球ファンとしてはありがたい限りだ。

ちなみにテレビ朝日はパ・リーグがプレーオフ制度を取り入れた際にも積極的に放送権を入手して地上波で放送した。あるインタビューによると先行投資的意味も含め、新しいことに挑もうというパ・リーグに協力しようと決断したとのことだった。社会の木鐸だの公器だのと崇高な姿勢を謳っていながら、何でもかんでも成果が問われ、そこに至るまでの過程や、社会的意義などが軽視されがちな不況下の風潮に流されず、こういう姿勢を取るテレビ朝日には敬意を抱かざるを得ない。そしてその反動で、かつて高度成長期と共に、ONを中心としたジャイアンツ黄金時代の恩恵を長年にわたって受けていながら手の平を返したような姿勢をあらわにする日本テレビ系列には個人的には怒りと失望を覚える。

日本代表がめでたく東京ラウンドを突破した場合、舞台をアメリカ・サンディエゴに移して世界一連覇までの闘いが続くが、その日本代表戦はTBS系列が決勝戦まで放送権を獲得しているという。日本テレビは三年前には決勝戦を完全中継したが、今回はここにも日本テレビの名は出てこない。

日本テレビ系列は今年はジャイアンツ主催試合の放送を地上波の日本テレビからBSデジタル放送のBS日テレにかなりの数を移行するという。ジャイアンツと利害関係のない他の民放各局系列が地上波からBSやCSに移行するのと、日本テレビ系列がそれをするのではことの重大性が異なる。

誤解の無いように書くと、株式会社読売巨人軍と日本テレビ放送網の間には資本関係はない。株式会社読売巨人軍の株式はすべて読売新聞東京本社が持っているらしい。しかし読売新聞社と日本テレビの関係を考えれば、ここまで読売新聞、報知新聞、日本テレビとジャイアンツ球団の切っても切れない関係は衆目の一致するところである。そしてそれらの関係をドライに割り切ったとしても、これだけ国民の関心を集めているイベントをリスクやネックを恐れて放送権を手にしないというような放送局であれば、その姿勢は他のジャンルにも波及し、いくつかの分野で視聴者に見放されることになりかねないだろう。

もちろん、一野球ファン、一視聴者として考えれば、どこの局であろうと良質の野球中継緒提供してくれればそれでよい訳で、日本テレビ系列が弱腰だろうとテレビ朝日系列が熱意を持って放送してくれれば問題は無いわけだ。だが、子供の頃、例えば日曜日の朝に御幸毛織提供の「野球教室」といった良質の野球関連番組を観たり、日曜夕方の、故ロイ・ジェームスさんが司会していた頃の硬派だった初期の「独占スポーツ情報」の影響を受けた敗戦処理。としては日本テレビの弱腰及びレベルダウンは寂しい限りである。

WBC日本代表の大奮闘でテレビ朝日やTBSがウハウハになって、日本テレビに目を覚めさせてもらうしかないのだろうか…。

 

 

 

【3月10日追記】

7日に行われた日本代表対韓国代表戦の関東地区での平均視聴率は37.8%をマークした。これは今年に入ってナンバーワンなのは言うまでもないが、昨年一年間の番組と比べても、37.3%をマークして年間で第2位だった北京五輪の開会式を上回り、42.1%をマークして年間第1位になった第59回NHK紅白歌合戦に次ぐ数字となる。土曜のゴールデンタイムという時間帯で相手が宿命のライバル国。国民の関心が高まってテレビの前にいやすい条件がすべて重なった結果といえよう。

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