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2008年10月 7日 (火)

プロ野球実行委員会案は田澤純一をそのまんま東にするのか?-そして田澤の登場で今年のドラフト会議は理想のドラフト会議になる!?

社会人野球の新日本石油ENEOSに所属する田澤純一投手が日本のプロ野球を経ずに大リーグのチームと契約しようと考えていることを踏まえ、6日に開かれたプロ野球実行委員会では、日本のドラフト会議を拒否して大リーグなど外国のチームと契約した選手に対しては日本に戻ってきても、高校から大リーグに進んだ場合は三年間、大学や社会人野球から進んだ場合は二年間、日本のプロ野球に入れない制度を作る方向に決めたという。善意にとらえれば、NPBを経ずしてMLBに挑戦するなら、後戻り出来ないくらいの覚悟で行けというエールと言うことになるが、日本(のアマチュア野球)で育っておきながらいきなりMLBに行くような輩が戻ってきても「はい、そうですか」とは入団させないぞという報復行為を示したというのが実態だろう。

まだ結論が出ていない時点でツッコミを入れるのもナンだが、プロ野球実行委員会が考えたNPBの対抗措置、明らかに変だぞ。

そのまんま東が宮崎県知事に立候補して政治家への転身を目指した時、「そのまんま東」という芸名で立候補したが、いざ当選したら(横山ノックのように芸名をそのまま使用せず)本名の東国原英夫を名乗った。この時、そのまんま東の師匠であるビートたけしは、別の弟子にそのまんま東を名乗らせた。つまり既に二代目そのまんま東が存在しているのである。東国原知事はもう、そのまんま東を名乗れないのだ。これはビートたけし流の一番弟子に対するエールで、別の弟子に芸名を継がせることで「東、もうオマエの戻るところはないんだぞ。政治家に邁進しろ」と言うことを意味するのだという。

新日本石油ENEOSやNPBに「二代目田澤純一」を誰かに襲名させようという発想はないだろうが、今回の実行委員会の案が採用されれば、田澤はそのまんま東になることになる。もちろんビートたけしのような前向きのエールではなく、退路を断つという報復行為によるのだが…。

田澤は7日に、あらためて「日本に戻ってこない」と大リーグで野球人生を全うする決意を示したという。

閑話休題。今日(7日)の日刊スポーツに掲載された、実行委員会に出席したマリーンズの瀬戸山隆三球団社長兼代表のコメントによると「今日の話では、どこも指名しないようですね」とのことだが、いくら田澤が日本の球団でプレーする意思がないことを明確に主張しているとは言え、どの球団も指名しなかったら実態はともかく名目上は田澤が日本のドラフト会議を拒否したことにならない。その上で田澤がMLBの球団と直接契約したとして、いずれ日本のプロ野球チームと契約を結ぼうという時に二年間待たないとドラフトにかけられないという解釈には無理があるだろう。

何故ならば、このケースだと昨年の大学生・社会人ドラフトで指名されてファイターズに入団した多田野数人のケースが当てはまってしまうからである。

知っている人は知っていると思うが多田野は立教大学四年時のドラフト候補だった時にベイスターズ球団が自由獲得枠で獲得する予定だった。表向きは故障が発覚し、ベイスターズ球団をはじめ、どの球団も指名を見送ったことになっているが、いずれにせよ多田野は日本の球団から指名されなかったから大リーグに挑戦したのであり、例えば大リーグで活躍の場を失って日本のプロ野球に活躍の場を求めようという際に二年間待たされるのは普通に考えれば不条理である。

また、過去にドラフトの候補選手が「プロから指名されても行かない」と言っておきながら実際に指名されたら入団したというケースは枚挙にいとまがない。田澤が今秋のドラフトで指名を見送られ、大リーグの球団と契約し、数年後に多田野のように日本のプロ野球に活躍の場を求めた際に「二年間プロには入れません」と言われたところで、「大リーグに行きたいとは言ったが、ドラフトで指名されても行かないとは一言も言っていないし、実際にどこからも指名されていない。したがって私は日本のドラフトを拒否したのではない」と主張されたらどうするのか?もっと言えば、田澤と下打ち合わせをし、大リーガー(あるいはマイナーリーガー) 田澤をドラフトで指名する球団が出てきたら、それを指名無効と言いきれるのかという問題も残る。過去には早稲田大学に進学する(からドラフトで指名されてもプロには行かない)と明言した選手を1位で指名して獲得した球団もある。

これを防ぐには、今秋のドラフト会議で十二球団のいずれかが田澤を指名すればよいのだが、指名しても入らないとわかっている選手を指名する球団があるのか?7日のスポーツニッポンによるとライオンズは依然として候補に残していると言うが…。

もっともこの場合、裏技として十二球団が談合して、全球団が一巡目に田澤を指名するという対策が考えられる。即ち田澤(のような存在)に対して報復措置として日本プロ野球から閉め出すには「日本のドラフトを拒否した」という事実を作らなければならないが、そのためにはどこかの球団が貧乏くじを引かなければならない。しかしみすみすドラフト一巡目に無駄とわかる指名をする球団はない。それならば恨みっこ無しで全十二球団が一巡目に入札し、運悪く「選択確定」のクジを引いてしまった球団に犠牲になってもらうしかない。もちろん根気よく獲得交渉をし、獲得出来れば儲けものであるし、大リーグの球団相手に「空白の一日」案を提示して丸め込み、大リーグの球団にトレードする画策をするも良し<苦笑>

しかもこの談合には結果的にもう一つのメリットが生じる。

運良く<>田澤の交渉権を逃した十一球団のいわゆる「外れ1位」を再入札でなく、ウエーバー制というルールにしておけば、田澤が加わることでこのドラフト会議は結果的に極めて完全ウエーバー制に近いドラフト会議となり、「戦力の均衡化」には完全ウエーバー制がふさわしいと考えている向きには理想のドラフトとなるのである。さらに言えば、田澤の交渉権を獲得した球団が今年の日本シリーズに優勝し、なおかつ田澤を獲得出来なかった場合には実質的に完全ウエーバーで指名順を決めたのと同じ結果になるのだ!災い転じて福となす-田澤の出現が日本プロ野球衰退を招くのではなく、戦力の均衡化をもたらす第一歩になるかもしれないのだ!!

もちろん、談合には裏切りがつきものだがそこは村社会。元若ノ鵬ではないが裏切った球団には可愛がりの制裁を科せばよい<>

6日のプロ野球実行委員会の動きを伝える7日のスポーツ紙は例えばスポーツニッポンは「日本のプロ野球を経ずに外国のプロ野球と契約する選手」と書き、スポーツ報知は「日本プロ野球組織(NPB)のドラフト対象選手がメジャーなど外国のプロチームと契約した場合」と書き、日刊スポーツは「アマチュア選手が日本のドラフトを拒否して海外でプレーしたケース」と書いている。「田澤純一のケース」を明文化して規則にするのは実は難しいのである。スポーツニッポン流だと多田野数人だけでなくマック鈴木も当てはまるし、スポーツ報知流だと広義に解釈すれば、この敗戦処理。だってNPBのドラフト会議の対象である。もちろん敗戦処理。だけでなく、当エントリーに目を通していただいているそこのあなたも、ドラフト会議の対象者かもしれない。日刊スポーツも玉虫色だ。「ドラフトを拒否」とは具体的に指名されて拒否することなのか、田澤のように指名そのものを拒否する姿勢なのか。

「私は大リーグ志望なので日本の球団からドラフト会議で指名されても絶対に行きません。」と一筆書かせて署名捺印をさせるという手も考えられるが、それを拒んだらどうなるか?日本のドラフトで指名され、交渉期限の翌年の一月末まで断り続け、期限が過ぎたら大リーグの球団と契約を結べば良いだけの話である。前にも書いたが、大リーグ側から見れば現状、日本のアマチュア選手は大リーグのドラフトの対象者ではないので、自由競争で獲得出来るのである。

おそらくは大リーグ側の労働法などをタテにした獲得に対する規制の網をかけることが困難だという判断に基づいて、大リーグに行った場合の報復措置を考えた結果がこの年数制限なのだろう。柔道の放言王子・石井慧が(今日の会見では否定していたものの)プロ格闘家に転身するつもりならばそれを柔道界として無理矢理止めることは出来ないが、転向したらもう柔道の大会には出ることが出来ないよ、と言うのと同じであろうが、ざっと考えてもこれだけの抜け道が考えられる。慎重に進めて欲しい。個人的には9月25日付エントリー田澤純一問題への対抗策で示したように大リーグ側と交渉し、日本のアマチュア選手を大リーグのドラフトの対象にしてもらい、なおかつ日本のドラフト会議の半年後に行われるドラフトで初めて対象となるが、半年前の日本のドラフトで指名を受けて拒否した場合は進学や就職をしていれば対象外とし、社会人の選手の場合は選手登録だけでなく、その会社の社員であっても除外するようなルールを設けてもらえば大リーグ側にとっても公平なドラフト制度のもとで日本のアマチュア選手を獲得出来ることになる。即ちいきなり大リーグの球団と契約して欲しい選手は、日本のドラフトで指名されたら浪人して半年待たないと、大リーグのドラフト対象にならないと言う枠組みを作るのだ。

えっ、仮にそうなった場合、田澤はどうするかって?

田澤は日本のドラフトでの指名を断って、会社も辞めて半年後の大リーグのドラフトを待つことになるだろう。田澤は半年くらい棒に振っても平気だろう。田澤の所属は新日本石油。油を売るのはお手のものだろうから。

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