フォト
無料ブログはココログ

« 多摩市に桑田真澄がやってきた!! | トップページ | もう後がない!!ファイターズは藤井秀悟を先発させるべきではないのか? »

2008年10月20日 (月)

あぶさん は引退するのかしないのか!?

003 今日20日に発売された「ビッグコミックオリジナル11月5日号」(小学館刊)に連載中の「あぶさん」(水島新司作)主人公の景浦安武がついに現役引退を表明した。所属するホークスの王貞治監督の退任に伴い、自分も潮時と悟った あぶさん が王監督に引退を申し出たもの。王監督から逆に「残れ」と指示されて戸惑うあぶさん。当号はここで終了する。昭和48(1973)旧南海ホークス最後のリーグ優勝の年に入団して以来36年の長きにわたりホークス一筋にがんばってきたあぶさん がついにバットを置く時が来たのか? それとも…?

昨シーズンあたりから あぶさん にもいよいよと思わせるストーリー展開が続いていた。昨シーズンの あぶさん は日本プロ野球初の打率四割を達成したがこれが現役引退の花道になると思わせる“振り”が随所に盛り込まれていた。今シーズンは掲載誌の発売日に合わせてスポーツ報知が「あぶさん引退?カウントダウン」というコーナーを設け、その日発売の号の数コマを紹介しているほどだ。設定では今シーズン終了後に62歳になる。漫画の世界だからこその現役だ。

ひとつには昨年から王監督の進退問題が浮上していることが作者の水島新司氏を惑わせているように敗戦処理。は思っている。現実の世界では王監督の後任には秋山幸二チーフコーチが任命されたが、これはいわば既定路線。水島氏にも当然予測の範疇であろう。しかし秋山新監督はあぶさん より16歳も若い。監督と選手の関係としてさすがに無理がある。

あぶさん が最初に仕えた監督は野村克也だが、以後広瀬叔功、ブレイザー、穴吹義雄、杉浦忠、根本陸夫、田淵幸一、そして王貞治である。この中では田淵があぶさん と同年齢であるがさすがにまだ年下の上司は誕生していない。そういう意味では王監督の長期政権が成り立ったからこそ、作品の連載長期化も成り立ったのである。

* もっとも王政権の長期化を支えていたのが他ならぬ あぶさん のバットだったのだが。

実際田淵新監督誕生を扱った作品では監督就任が内定している田淵が あぶさん の義父が経営する居酒屋「大虎」に出向くシーンがあるがその中で あぶさん は新監督にタメ口をきいている。義父や常連客から一瞬窘められるが、当の田淵はまだ就任前だからと気にするそぶりを見せない。この席で田淵は あぶさん にコーチ兼任になるよう勧めるがあぶさん はその場で拒否。しかしこれは新監督が あぶさん の現役にこだわる意欲を試すための質問だったというもの。

田淵は先の北京五輪で星野仙一監督の元でヘッドコーチに就任したがメダルを獲得出来ず、山本浩二コーチを含めた「仲良しトリオ」がA級戦犯だとのそしりを受けた。しかしそれまで代打専門だった あぶさん をスタメンで起用するように抜擢したのは実は田淵監督なのだ。それから あぶさん は前人未踏の三年連続三冠王や王貞治の持つ年間本塁打55本の記録を破ったりするのだから先見の明があった。しかも水島氏によればこれは田淵本人のアイディアを作品に活かしたという。指導者としての田淵の功績は濱中治をタイガースの四番打者として独り立ちさせたことだけではないのである。一方王は自らの年間本塁打記録が抜かれようとしている時、まだ監督就任前だったため、ランディ・バースやタフィ・ローズ、アレックス・カブレラに施したような敬遠攻めが出来ず解説者として訪れた放送席から記録を破られるのを祝福するしかなかった。

順当に考えれば、水島氏は王監督勇退のタイミングに合わせて あぶさん の引退のタイミングを図っていたと見るのが妥当に思える。現実のプロ野球と同時進行する作品では「侍ジャイアンツ」(梶原一騎作・集英社刊)がジャイアンツの連覇が止まったら作品を終了させようとし、V9の年には最後の最後まで優勝するのかしないのか分からず、結局連載を続行せざるを得なかったというエピソードが語られている。

しかし、今号の最終頁の欄外には微妙な言葉が書かれている。

王監督からの予想外の慰留を受けて、戸惑う景浦。次号、さらなる展開が景浦を待ち受ける……………!!

そもそも水島新司氏がそんな簡単に あぶさん にバットを置かせるはずがないと思う読者も多いのではないか?

となると真っ先に思い浮かぶのが景浦安武プレイングマネージャーの誕生だ。秋山新監督の存在を完全に無視し、あぶさん が監督兼選手として活躍するのだ。これなら監督との人間関係を考えずに作品を続けられる。

そんなバカな!と思う方もおられるだろうが、実は あぶさん は王監督がWBCの監督に就任してホークスを離れていた2006年のオープン戦で「監督兼任選手」を務めており、スワローズでプレイングマネージャーをしている古田敦也と対戦している。

また水島氏の現実逃避癖<!?>は一部には有名。実在の十二球団を題材にしておきながら外国人選手が作品にほとんど出てこないのだ。この件に関してはかつてある来日外国人選手を主役に扱ったら法外な肖像権料を請求されてそれ以来懲りたからというのがファンの間では有力のようだ。その作品は現役大リーガーとして期待されてホークスに入団したウイリー・アップショーがなかなか日本の野球になじめず、ふさいでいる時にあぶさん が気分転換にアップショーを映画鑑賞に連れて行く。その映画は「メジャーリーグ」-かつて自分が輝いていた場所をスクリーンを通してみることでアップショーは本来の自分を取り戻すというもの。

ちなみに今号でも王監督退任の報を聞いたパ・リーグ他球団の監督が感想を語るシーンが出てくるがマリーンズのボビー・バレンタイン監督だけは後ろ姿で「サビシイ。」と背中を震わせて語るだけである<苦笑>。このような傾向、前歴のある水島氏が秋山監督の存在を無視して景浦プレイングマネージャーを誕生させて水島ワールドを突き進んでも何ら不思議ではない。

実際に景浦兼任監督が誕生するかはともかく、球団が あぶさん の引き留めのための窮余の一策として兼任監督就任を打診するのではないかと敗戦処理。は観ている。

そしてもう一つの可能性は あぶさん より年上の野村克也監督のゴールデンイーグルスに移籍するというもの。前述のように野村監督はあぶさん にとって最初の監督。王監督のための滅私奉公の一年を終え、現役生活の集大成を野村監督の下で迎えたいと考えるというもの。これならストーリーも続けられる。ホークスからの兼任監督就任を固辞して移籍というストーリーもあり得る。もちろんこの場合ゴールデンイーグルスには「無償トレード」である。

「野球狂の詩」(講談社刊)と「ドカベンスーパースターズ編」(秋田書店刊)をコラボさせて岩田鉄五郎らの東京メッツ改め札幌華生堂メッツと山田太朗らの東京スーパースターズによる日本シリーズを「週刊モーニング」(講談社)と「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で同時進行、同時掲載するというどう見ても作者への花道としか思えない企画を用意してしてもらってもいまだ書き続ける水島氏があっさりとあぶさん を引退させるとは思えないのだが、どうだろうか?

 

 

次号「ビッグコミックオリジナル11月20日号」は11月5日(水)発売。

 

 

« 多摩市に桑田真澄がやってきた!! | トップページ | もう後がない!!ファイターズは藤井秀悟を先発させるべきではないのか? »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: あぶさん は引退するのかしないのか!?:

« 多摩市に桑田真澄がやってきた!! | トップページ | もう後がない!!ファイターズは藤井秀悟を先発させるべきではないのか? »

2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のトラックバック