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2008年9月 1日 (月)

星野JAPANバッシングに思うこと。

野球日本代表が北京五輪の三位決定戦に敗れ、メダルを獲得できない結果になってから一週間以上が経った。しかしいまだいくつかのメディアにおいて星野JAPANバッシングが続けられている。もちろん約半年後に迫っている第二回WBCのための反省材料という点では必要なのだろうが、なかには違和感を覚えるものが少なくない。

「仲良しコーチ陣で大丈夫か?」

「中継ぎ投手を入れるべきだった」

「短期決戦では調子の悪い選手は早めに見限るべき」

「星野監督は監督として日本シリーズに三回出て三回とも負けているから短期決戦向きではない」

G.G.佐藤の守備は普段の試合でも危なっかしい。ああいう選手は守らせるべきではなかった」

数え上げればキリがないが、なかには明らかな結果論もある。

本番前に「これでいいのか、星野JAPAN?」的なニュアンスで不安視する報道、意見などもいくつか出ていたが、そのなかで言われていたのは上の例の中では「仲良しコーチ陣で大丈夫か?」くらいだったのではないか?敗戦処理。もありとあらゆる報道、ネットでの書き込みをくまなくチェックしていた訳ではないので断定は出来ないが。

少なくとも、

「仲良しコーチ陣で大丈夫か?」

「星野監督は監督として日本シリーズに三回出て三回とも負けているから短期決戦向きではない」

の類は星野仙一監督の就任時点、コーチ陣の決定時点で指摘されて然るべきであるし、

「中継ぎ投手を入れるべきだった」

の類は代表メンバー24人が決定した時点で指摘されて然るべきである。

もちろん、

「短期決戦では調子の悪い選手は早めに見限るべき」

は実際にそういう起用法をすることが本番前からわかるはずもないから事前に指摘するのは困難であろうし、G.G.佐藤の守備が、まさかあそこまでやらかしてくれるとは想像できなかった。

個人的に星野監督にガッカリしているのはストライクゾーンの曖昧さ等に関して言い訳がましいことを発言していた点。

テレビで観ていてたしかにストライクゾーンに関しては審判によって癖があるというレベルではなく、その都度ばらついている感じではあったが、それは相手チームにとっても同じこと。明らかに言い訳で聞き苦しい。

中継ぎ投手を選ばなかったことに関しては、選手24人という制限の中で、あれもこれも選ぶのは難しい。過去の大会でもプロの中継ぎ投手が選ばれた例があるのだろうか?敗戦処理。に言わせれば、中継ぎのスペシャリストを選んでいないにもかかわらず、投手を総動員するような試合運びをしたのが間違っているのである。

継投策とは注ぎ込む投手が多ければ多いほどなおさらなのだが、一人でも調子の悪い投手がいると台無しになるのである。普段中継ぎをしている選手がいないのに、総動員だといって普段は先発をしている投手を無理強いしたり、逆に三人いるクローザーは宝の持ち腐れの感もあったアンバランスぶり。

入団以来11年間、先発投手一本でやってきた川上憲伸に毎試合ブルペンで待機させ、予選最終戦の対アメリカ戦で2イニング50球を投じて中一日で準決勝の対韓国戦で1イニング1/323球を投じ、翌日の三位決定戦での2イニング1/3の登板はどうにも無理がある。普段中継ぎで修羅場をくぐり抜けている投手なら過密登板でも経験と精神力で逃げ切れるかもしれませんが、33歳、初めて中継ぎを経験する川上に結果を求めるのは無理だろう。

メンバー決定時には田中将大にそのようなオールラウンドの働きを期待するようなことを言っており、実際そういう起用法もされていたが、予選最終戦の対アメリカ戦で5イニング55球も投げさせてしまった。

そもそもそのアメリカ戦に先発したダルビッシュ有は事前には星野監督にも「日本のエース」として持ち上げられ、星野監督が最重視した準決勝での先発が確定していたように思われていたが、さにあらず。

ダルビッシュが初戦の対キューバ戦で五回裏途中にKOされるという予想外の不振に慌ててローテーションを代えたとか、「ダルビッシュは屋外球場での登板結果が芳しくない」などとそれこそ選考の段階でわかっていることを蒸し返す結果論による批判報道まで出た。

岩瀬仁紀の投入に関しては批判を受けるほど頑なさを見せる一方であれだけ事前に「日本のエース」と持ち上げていたダルビッシュの配置転換。この双方を考えれば、星野監督は叩かれているほど頑なでは無いとも言える。

あの10人のメンバーで継投に依存する試合運びをするのなら、上原浩治、藤川球児、岩瀬の三人の中で今シーズン、先発投手としての調整を経験した上原に川上のような役割を託した方が妥当だと敗戦処理。は思った。

上原は昨シーズン初めてクローザーを経験したが、その成功率は極めて高く、昨冬のアジア予選では岩瀬、藤川を抑えて最終回のマウンドに上がる役割を託された。それはそれでよいと思う。ただ、それまでのアマチュア時代からの国際大会での実績で代表投手10人の中の主将的な役割を星野監督から全員の前で任命されていたが、だからといって今シーズン、ジャイアンツでも一度もクローザーとしてマウンドに上がっていない上原を藤川、岩瀬を差し置いてクローザーに固定したのはミスキャストだと思う。上原は1点差でマウンドに上がった対カナダ戦では面目躍如の好投であったが、今回の10人の顔ぶれだったら上原に川上の役割を託すのが妥当だったと思う。

いや、それ以前に中継ぎが手薄なのだから先発投手にもっと長いイニングを投げさせるべきであろう。現に決勝リーグ進出国はそれをやった上で予選リーグを追加している。

今書いていることも、事前に当blogで指摘した訳ではないので結果論といわれるかもしれないが、選んだ選手を使いこなせないのは監督やコーチ陣の責任であるし、選んだ選手から故障者が出たり、成績が振るわないのも選んだ監督やコーチの責任なのである。ましてやアテネ五輪から連続して投手コーチを担当している大野豊コーチの口から「(中継ぎのスペシャリストを選ばず)この1イニングを、と任せられる人がいなかった」という発言が出たのには開いた口が塞がらなかった。

今日9月1日にはプロ野球実行委員会が開かれ、来春の第二回WBCに向けた話し合いも持たれるという。一部報道ではドラゴンズの落合博満監督にWBCの監督を水面下で交渉して断られたとのことだが、もうあと半年しか無いのだから、そういう動きがあっても不思議ではない。

個人的には過去二回の五輪やWBCのようなカリスマ性のあるビッグネームから国際大会経験のある実務派への変換を考えても良い時期に来ているように感じる。

少なくとも、いつもの声の大きい老人の鶴の一声で決まることだけは避けて欲しいが。

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