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2008年9月27日 (土)

ジャイアンツ、2位で終わる。-イースタン・リーグ全日程終了

01blogでも何度か書いてきたイースタン・リーグの優勝争いは、25日のスワローズ対ジャイアンツの直接対決で勝ったスワローズがマジック1とし、翌26日に優勝を決めた。中田翔フィーバーでイースタン開幕戦、ファイターズ対マリーンズ戦からスタートした敗戦処理。の生観戦だったがイースタン最終観戦もジャイアンツ対ファイターズのイースタン・リーグ最終戦となりました。

(写真:全日程終了ということでスタンドにサインボールを投げ込むために整列したジャイアンツナイン。左から吉村禎章二軍監督、岡崎郁ヘッドコーチ、西岡良洋外野守備走塁コーチ、斎藤雅樹投手コーチ、岸川勝也打撃コーチ。岡崎、斎藤両コーチのメタボぶりが…)

23日に行われたファイターズの本拠地最終戦では試合後に水上善雄二軍監督がファンに挨拶をしてから皆でスタンドにサインボールを投げ込んでいたが、吉村監督の方は挨拶の類はなし。しかもジャイアンツの方はファンによるボールの奪い合いを少しでも避けようというのか、全員が一人一球しかサインボールを投げ込まない。ファイターズでは各自適当に何球も投げ込んでいる選手もいたようだったが

昨年、ファイターズのファームは本拠地球場での平均観客動員数でジャイアンツを超えたが、長年地道に地域密着路線を貫いてきた成果が出たのだろう。

一方、チーム成績ではこの両球団は明暗を分けた。

一応昨年のイースタンではジャイアンツが優勝、ファイターズが2位とともに好成績だったのだが、ジャイアンツが今年も優勝争いに参戦しての2位だったのに対し、ファイターズは開幕当初から最下位を独走。一時6位浮上の可能性もちらついたが、結局最後まで最下位を脱出できなかった。

ファイターズは中田翔フィーバーに終始した一年だったと言えるが、やはり最下位に終わった2006年が当時二年目の鵜久森淳志を「四番」に固定して鵜久森と心中した感じでの最下位だったのに比べると、中田に関しては故障以外にはほぼフル出場ではあったが打順を固定した訳では無く、中田の存在が必ずしもチーム成績に反映したとは思えない(守備で足を引っ張る機会は多々あったが)。春先の故障者の連鎖によるチーム力の弱体化が響いていたのは間違いない。そして一軍に輪をかけた貧打がチームに勝利を呼び込めなかったと言えよう。首位打者、本塁打王、盗塁王を擁したチームは一見打線が機能した様に思われがちだが、実際はちょっと相手が好投手だと打線がつながらないもどかしい打線であった。

そして何より物足りなかったのはシーズン途中から一軍に定着した糸井嘉男以外、今年は一軍に戦力を送り込めなかったことである。

前述の2006年の最下位時には稲田直人、紺田敏正らを一軍に送り込むなど、勝敗とは別に育成という点で機能した面があったが今年はそれすら達成できなかった。野手では中田と同じ高校卒ルーキーの大平成一、そして駒居鉄平以外は全員一度は一軍を経験するというほど入れ替えが激しかったが、激しく一、二軍を往復した陽仲壽に象徴されるように一軍の戦力を育てたとは言い難い。

高口隆行が一軍定着したではないかという反論が予想されるが、高口は昨年の成果に分類されよう。

投手陣も移籍二年目で先発ローテーションの中心となった金沢健人こそ評価できるが、八木智哉、吉川光夫といった一軍からあぶれた両左腕は結局「二軍のローテーション投手」のまま一年を終えてしまった感じだし、希望枠で獲得して二年目の宮本賢も伸び悩んだ。星野八千穂、菊地和正が一軍を経験したのがプラスだったくらいか。

一方でジャイアンツのファームは育成選手を含めると52人(支配下選手69+育成選手11-一軍登録28)の大所帯。物量で他球団(特にファイターズ)を圧倒した感じだった。はっきりいって、一軍以上に「このメンバーなら勝って当然」と言う陣容で成績自体は2位より下に落ちたら不思議なくらいだ。少々けが人が出ても、ファイターズの様に捕手が二塁を守ったり投手が代打に出たりという心配はない。

ジャイアンツのファームの問題は、どう見ても「狭き門」である一軍に選手を送り込み、それも戦力たり得る選手を育てて送り込めるかだ。

イ・スンヨプが四番に座ったり、門倉健、金刃憲人ら元一軍のリハビリ的要素は依然として強いが、昨年の坂本勇人に続いて今年も高校卒ルーキーの中井大介を英才教育。おそらく中井は一軍の順位が確定した時点で一軍入りするだろう。また、これはファイターズの高口同様昨年の成果に分類されようが、越智大祐、東野峻、山口鉄也、寺内崇幸、隠善智也を一軍の戦力に育てた。田中大二郎、松本鉄也、円谷英俊らがそれに続く勢いを見せた。ファームの課題と言える「育成」にようやく一定の成果が出たと言えよう。

昨年敗戦処理。はジャイアンツのファームの新旧交代を訴え、そろそろヤバイだろうという三人を「崖っぷちトリオ」と呼んだ。斉藤宜之、川中基嗣、吉川元浩の三人だ。結局この三人はいずれも昨シーズン限りでジャイアンツのユニフォームを脱いだが、他にもこの二年間で三浦貴、堀田一郎、原俊介、山田真介といったファームの主の様な面々が去っていった。これによって必然的に新しい選手を使わざるを得ない状況になったとも言える。ジャイアンツのファームも本当にフレッシュになった。

新旧交代と言えば、シーズン最終戦に当たる今日(27)のジャイアンツ対ファイターズ戦でもひょっとしたらというシーンがあった。

ジャイアンツが2対0とリードして迎えた六回裏。ファイターズのマウンドには三番手のサウスポー中村泰広。中井の死球と加治前竜一の安打で一死一、二塁で打席に円谷。このところ左投手相手にもシュアー名打撃を見せており、追加点のチャンス。しかしここで吉村監督は代打に村田善則を起用した。

敗戦処理。が陣取った一塁側スタンドのあちこちからどよめきが起きた。

「円谷を代えるなら、ここは梅田でしょう?」

「と、いうことは…」

村田善は低めのボール球を振らされ、三振。そのまま守備につかず退いた。

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(写真:代打に起用されるも空振りの三振。残念そうに引き上げる村田善。背後に映っている駒居も…。)

あの松井秀喜と同期入団で16年目の34歳。かつて同姓の村田真一のニックネームが「チュウ」だったことから「中じゃなくて小」ということで「小吉」と呼ばれたのが懐かしい、ジャイアンツの生え抜き最古参選手。シーズン途中の緊急トレードで鶴岡一成を獲得した時点で

そしてファイターズにも人数不足に悩んだ序盤戦の悪夢を彷彿とさせるシーンがこの試合にあった。

0対3で迎えた八回表。ジャイアンツのマウンドにはこの回から四番手のサウスポー古川祐樹が上がった。先頭の左打者、今浪隆博に代えて何故か同じ左打ちの大平を起用。捕ゴロに倒れると次の打順は七回裏にマウンドに上がって追加点を与えてしまった歌藤達夫。反撃のために当然代打と思いきや、歌藤をそのまま打席に立たせた。

「投手がいないのか? あれ、ブルペンには菊地も伊藤もいるぞ?」

歌藤は投ゴロに倒れた。結局この回は三者凡退。そして八回裏、マウンドには歌藤でなく、五番手の伊藤剛が上がった。

最終戦で手を抜いたわけでも無かろうが坪井智哉も三木肇も小山桂司も来ていない。要は投手がいないのではなく、野手が残っていないのだ。だから歌藤をそのまま打席に立ててから、伊藤をリリーフに送ったのだろう。相手投手がサウスポーの古川なら、同じ投手でも左打ちの歌藤より右打ちの伊藤の方が安打の可能性があるという考え方より、次に投げさせる投手を打席に立たせ、もしも死球などのアクシデントがあったら厄介という考え方なのだろう。この試合の勝利を期待して観ているファイターズファンの存在など考えない発想だ。

ちなみに今浪の代打で出た大平は不慣れな二塁の守備についた。打球が飛んでこなかったところを見ると、大平は日頃の行いが良いのだろう<>。もっともこの回二死満塁から松本のゴロをさばいたショートの尾崎匡哉はすぐ近くの二塁にではなく一塁に矢の様な送球をしてこの回三つ目のアウトを取った。さすが苦労人!

そしてその一方で駒居が早々に代打で出て1イニングだけその後マスクをかぶるというシーンもあった。

27日・ジャイアンツ球場】

F 000 000 000 =0

G 010 100 10× =3

F)●須永、金澤、中村、歌藤、伊藤-渡部、駒居、今成

G)○バーンサイド、林羿豪、村田透、古川、木村正-星、伊集院

本塁打)加治前7号(須永・2回)

須永英輝とエイドリアン・バーンサイドというちょうど一週間前と全く同じ先発投手だった。バーンサイドは前回は6イニングで9失点という乱調だったが、今日は5イニングを3安打無失点に抑えた。一軍外国人枠の四選手はもはや入れ替えの対象にはなり得ないが、例えば終盤戦でグライシンガーの最終登板の翌日にグライシンガーを抹消してバーンサイドと入れ替えるという起用が可能になるし、レギュラーシーズンでは出来なくてもクライマックスシリーズの途中でこの技を使えるかもしれない。

そしてアレックス・ラミレスがFA権取得により来季は日本人扱いになるので晴れてバーンサイドが第四の外国人に昇格可能になる。前回登板の汚名返上はバーンサイドにとって大きなアピールになったかもしれない。

一方の須永は3イニングで退いたので評価は難しいところだ。今月に入ってジャイアンツ球場でのこのカードで3回も須永先発登板を観たが、最初の14日の相手投手栂野雅史に本塁打を浴びるなどの散々な投球の後の二試合は復調を思わせた。

0対3。スコアでは大差でなく、1イニングで返せる点差だが妙にホームが遠く感じたファイターズファンが少なくなかったのではないか。しかしこの「たったの3点」どころか1点も返せないのが今年のファイターズのファームなのである。特にジャイアンツ戦に限っては物量の差に象徴される、大きな壁なのである。この試合の敗戦で今シーズンの対ジャイアンツ戦は3勝12敗となった。優勝したスワローズ相手には7勝8敗1分けと健闘しているが、どうもこの球団の物量の差には初めから屈しているのかもしれない。因みにファイターズのファームは38人。3852の差はどうにも埋まらないのだろうか

P.S.

今日の山中潔コーチ

別エントリーでも触れた様に、このところ試合前に不思議な行動をするファイターズの山中潔コーチ。今日もPL学園高校時代の二年後輩に当たるジャイアンツの吉村二軍監督と試合前に握手をしていたが、もっと示唆的だったのがこのシーン。

Photo_2

1997年から2002年までともにマリーンズで同じ釜の飯を食っていた山中コーチとジャイアンツの小坂誠と試合前にしばし長話。

ちなみに小坂は今日の試合には出場しなかった…。

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