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2008年8月18日 (月)

昔のオリオンズのホーム・ユニには露骨に「LOTTE」と親会社の名前が胸に刷られていた。

復刻ブームの火付け役といっても過言でないマリーンズ球団がその王道を歩むがごとく、先週の13日から18日まで懐かしいロッテオリオンズ時代のユニフォームを着てプレーした。懐かしさにうるうるしてしまったファンも多かったことでしょう。敗戦処理。も「このユニフォーム姿を観るのは実写版『アストロ球団』以来だな」と感慨にふけった。

しかし同時に違和感を憶えた若いファンの方も少なくないのではないか?何故ならホームゲーム用のユニフォームの胸に親会社「LOTTE」と堂々と刷られているから。

当時のオリオンズのホームゲーム用は白地に赤い文字で胸に「LOTTE」と刻まれていて、ビジター用はブルーの地に赤い文字で「LOTTE」と刻まれていた。ちなみに綱島理友氏「プロ野球ユニフォーム物語」(ベースボール・マガジン社刊)によると、このチームがこのユニフォームを着用していたのは1973年から1991年。チームが「ロッテオリオンズ」と名乗っていたのは1969年から1991年。1972年までは「LOTTE」の書体が異なり、ビジター用がグレー地だった。

何のことはない。毎日、大毎、東京と続いた「オリオンズ」のニックネームを継承した「ロッテ」は23年間、ユニフォームの胸に一度も「オリオンズ」をうたっていなかったのだ。

「そんなはずはない。orions の文字のユニフォームの写真を観たことがあるぞ」という反論が聞こえてきそうだ。それはロッテ時代ではなく、毎日、大毎、東京時代のいずれかだろう。

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(写真:2007年のマリーンズ開幕戦の始球式に登場したOBの山内一弘氏。1952年から1963年まで所属。大毎オリオンズ時代のユニフォーム姿と思われる。)

余談だが子どもの頃の敗戦処理。はこんなイメージを抱いていた。

「一番人気があるチームのユニフォームには親会社名が入っていなくて、一番人気のないチームのユニフォームはホームもビジターも親会社の名前」

ジャイアンツと当時のオリオンズを比較してのイメージだ。もちろん胸文字を指してのこと。

日本のプロ野球チームのユニフォームはホーム用は地を白にし、ニックネームを胸に表示。ビジター用は親会社名、あるいは地域名と言うのが一般的だが、これは厳密に規定されているのではない。

「大洋ホエールズ」が本拠地を川崎市から横浜市に移して「横浜大洋ホエールズ」に改称した時、ホームユニは「YOKOHAMA」で、ビジターユニが「TAIYO」だった。

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(写真:地元「YOKOHAMA」が胸文字のホエールズのホームユニを着て登板する斉藤明夫。2003年に行われたNPB OBオールスター戦より)

これは当時の敗戦処理。の眼には斬新で画期的に映った。しかし残念ながら追従する球団はなかった。

その後基本的にはこの原則は守られている。少なくともホームゲーム用のユニフォームに親会社名が幅を利かせるのは「LOTTE」が最後だったと思われた。

ところが、さにあらず。

2004年の球界再編騒動の結果、新規参入球団、「東北楽天ゴールデンイーグルス」が誕生し、ホークス球団の親会社が新たにソフトバンクに変わり、「福岡ソフトバンクホークス」が誕生したのだがこの両球団が2005年のシーズンから着用したホーム用のユニフォームにはニックネームの上に堂々と親会社の名が刻まれている。

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何でこんな事になってしまったのか?

既存球団が現状のユニフォームをこのように改変したら、ファンの一部から反発があるだろう。現にジャイアンツが2002年のシーズン中にやらかした、ビジター用ユニフォームの胸文字を「TOKYO」から「YOMIURI」に変更した件は改悪以外の何ものでもなく、ジャイアンツファン以外をも嘆かせた。

もちろんこの変更にはアンチ派がジャイアンツを蔑む時の蔑称として「讀賣」と表記したりするのが主にネットの世界で定着しており、よりによってその蔑称をたとえローマ字表記でも使用するのは不愉快だという感情論もあったが、やれ「球界の盟主」だの全国区球団を標榜しながらも、きちんとホームタウン名をユニフォームに刻み続ける慎み深さに対し、またそれを長く続けることに敬意と誇りを持っていたファンに対する裏切りに思えたからである。

話を戻そう。

ゴールデンイーグルスもホークスも、そのホームタウンとの地域密着を強く意識し、その浸透に成功している球団と思える。そうであるならば、そのホームタウンで行われる試合の戦闘服の最も目立つ部分から企業名を外すくらいの懐の深さがあって然るべきではないのか?そして欲を言えばかつての「横浜大洋ホエールズ」のようにホームユニの胸に地元名を入れてもらえないものだろうか?

両社の参入時期は前述したとおり球界再編騒動の最中。火中の栗を拾うがごとくプロ野球界に飛び込んだ決断には一定の敬意を払うにやぶさかでない。あの時点のハイリスクぶりを遡って考えれば、ホーム用ユニフォームに企業名を入れるくらいの禁じ手を認めてあげるのも、目をつぶるべきかもしれない。

それに今さら言うまでもないが、現実にプロ野球チームを資金面でバックアップしているのは過去も現在も地域より企業であることは疑いようのない事実であるから、敗戦処理。.は球団名から企業名を排除せよなどという思想の持ち主ではないことを念のため断っておく。

しかし、今シーズンで丸三年。

もうそろそろ、いいのではないか。

既存球団だって、球界に飛び込んできた理由は自社の知名度アップ、ブランドイメージの強化だったろうが今では球界の論理を優先させている。

近年、多くの球団が過去のユニフォームを復刻させている。中には「仏造って魂入れず」という印象を抱くものも無きにしもあらずだが<苦笑>、それらを概観し、思うことはユニオームデザインにも「伝統」があり、各球団のアイデンティティが刻まれるものだと。今でこそ「俺たちの…」とファンから親しまれるチームが過去には親会社エゴ丸出しのユニフォームを着ていたり、近年でこそ前オーナー、会長がファン心理を逆撫でする暴言、暴挙をする老舗球団がある時期までは伝統を守る大切さを体現していたとか、すべて歴史上の事実に刻まれてしまうのである。

ゴールデンイーグルスとホークスにはぜひ再考をお願いしたい。

そして他の十球団もホームユニへの地元色の反映を考えてみては如何だろうか?

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