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2008年7月27日 (日)

【ルール変更】北京五輪、延長11回からタイブレーク方式導入へ!

朝起きて日刊スポーツの一面(7月27日付)を観てぶったまげた。北京五輪での野球の試合で延長十回でも同点のままだったら、11回以降は無死一、二塁からスタートする、いわゆるタイブレーク方式が採用されるというのだ。延長戦の長期化、試合時間の長時間化を防ぐ措置だというが、既にメンバー登録も終わったこの時期でのルール変更は如何なものか。紙面では星野仙一代表監督が激怒していると報じている。

それはそうだろう。試合方式が変わるのであれば、登録メンバーの構成も一考を要したかもしれない。メンバー登録が済んでからの変更に星野監督が激怒するのはごもっともだ。ちなみにこれまでは試合の勝敗が決まるまで延長戦は無制限。

導入を決めたIBAF(国際野球連盟)の会長によると

「延長戦は劇的な結果をもたらすが、五輪には向かない。テレビ放送などに適したスポーツであることを示したかった」

とのことだ。

たしかに試合時間の目安が定まらない延長戦という制度は野球界以外のスポーツとまみえる五輪という競技大会にはそぐわないかもしれない。テレビ放送云々だけの問題ではないかもしれない。

今回の北京で野球日本代表の試合のほとんどは日本時間のゴールデンタイムに行われる。日本と時差の少ない中国での開催だからこそなのだが、これもbaseballという競技種目のテレビ放映権料を最も高く売れそうな日本という商売相手への配慮だとも一部では言われている。

8月のテレビ番組の情報を載せている「月間デジタルTVガイド9月号」(東京ニュース通信社刊)によると、野球日本代表の試合は放送時間の延長に融通の利くNHKでの中継が多く、他に民間放送での中継でも従来の視聴率が高かった頃のジャイアンツ戦中継でも考えられない延長時間を設定している。

言うまでもないが、野球は今回の北京五輪を最後に正式種目から外される。近い将来に復活させることを目的として、野球界の論理をねじ曲げてでも、五輪という世界的な競技の土俵に合わせようというのなら、その方法はともかく評価しなければならないだろう。ただしそれならば、もっと早く少なくとも選手登録や試合日程を決めるまでに導入を決定するのが筋ではないのか。仮にこの制度が起死回生の策だとしても、何故こんな直前まで導入を決定できないのか?

そもそも、野球はサッカーなどのようなインプレー中は常にプレーが継続しているスポーツとは異なる。そこに「間」というものが生じ、その「間」の使い方が野球の試合における戦術の一つとも言われている。

しかしNPBが「試合時間短縮マイナス6%」のスローガンを掲げているように、もはや野球界も野球界の都合だけを考えていられる状況ではない。野球界の行事でもそうなのだから、世界的なスポーツの祭典である五輪では推して知るべし。

先日当blogの7月13日付 指揮官が選手を信用しないようでは選手が真価を発揮しない。いつかきっと綻びが生じる。 で書いた、九回表の二死になってからの守備交代への批判をfolomyにも同様の趣旨で投稿したところ、マーク・クルーンのような投手が投げている時にはスイスイ行っていても間を取ることが必要だとのコメントを頂戴した。なるほどそういう考え方もあるのかもしれないが、試合時間を長くする行為というのはたとえ勝利のために有効な手段であってもこれからは通用しなくなっていくだろう。

またかつて、日本のプロ野球において延長戦の制限を試合時間で区切っていた時期には次のイニングに入るよりもそのイニングで時間制限を超えて引き分けで終わらせる方が得と考えて、後攻めのチームが遅延行為をすることが目立ち、ファンの批判を受けたことがあった。試合時間の短縮化は日本野球界の永遠の課題とも言えるのだ。

もちろん今回の北京五輪でのタイブレーク方式導入への変更は日本プロ野球界の問題に端を発しているのではない。野球というスポーツの特性の中に常に潜んでいる問題が、最後の五輪という大舞台で露呈しただけだ。そしてこれを導入して奏功したとしても、将来五輪という舞台で野球が再開される保証はない。しかし我々にとって身近な、日本のプロ野球を例にとっても、目先の勝利にばかり目が行き、いまだに試合時間短縮などの課題に取り組んでいるとは思えない例がいろいろとあるのではないか。

もちろん今回の五輪での導入にはテレビ放映権という商業的な論理が働き、「試合時間マイナス6%」運動には地球環境を守るという理念があり、この二つを同じ次元で考えるのには矛盾があるかもしれない。しかし、それを承知で敢えて書かせてもらう。

他の媒体がどう評価しているかわからないが、日刊スポーツで報じているように野球日本代表の星野監督が激怒しているように直前の変更はいただけない。全日本アマチュア野球連盟会長を務める日本代表編成委員会の松田昌士IBAF副会長を通じて変更の撤回を申し入れるようだが、もしもこのタイブレーク方式が導入され、その制度の微妙なあやで日本に不都合な結果が出たとしたら…、

半分は日本プロ野球界が長きにわたって大切なことを見過ごしてきたことのツケが回った、自業自得だと諦めざるを得ないだろう。そうならないような試合運びを期待するしかあるまい。

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