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2008年6月 6日 (金)

ジャイアンツがルイス・ゴンザレスを正式解雇-でふと思ったこと。

ドーピング検査で陽性反応が出てNPBから一年間の出場停止処分を通告されたルイス・ゴンザレスが所属するジャイアンツから自由契約選手とされ、6日、公示された。

ゴンザレスが異議申し立てをしているため、厳密にいえば現時点でゴンザレスの「有罪」が確定していないのだが、ジャイアンツは発覚当初の方針通りに解雇した。当然の措置だと思うが敗戦処理。はいやな予感がする。それは…、

ここでドーピングという行為についての是非を論じるつもりはない。有害かつ有罪な不法薬物を使用した選手に対して厳罰が科せられるのは当然のこと。もちろん指摘された選手に弁明、異議を唱える機会は保証されるべきであるから、ゴンザレスが異議を唱えるのも当然の権利。

では何故敗戦処理。がこのテーマでエントリーを考えたかというと、ジャイアンツの外国人選手獲得方針への影響を考えたからである。

ゴンザレスは昨年からジャイアンツのユニフォームを着ているが昨年は故障もあって25試合のみの出場にとどまり、打率.2473本塁打という成績にとどまった。一年契約だったため解雇されても不思議でない成績だったが今年は北京五輪でイ・スンヨプ、小笠原道大が抜けることが予想されるため内野ならどこでも守れる器用さを買われて残留。イが開幕から絶不調ということもあって、入れ替わって一軍入りを果たし、32試合に出場して打率.307、2本塁打とまずまずの成績を残していた。ちなみに5月23日に出場選手登録を抹消しているが登録抹消の理由は左脇腹打撲。

実はゴンザレスは21世紀になってからジャイアンツに入団した外国人選手の中で、日本の他球団の所属歴のない選手の中ではマシな成績なのである。

2001年以降、ジャイアンツに新たに入団した外国人選手

(2007年まで。支配下登録された選手のみ)

◎ジャイアンツ入団以前に日本の他球団でプレーしていた選手

ロドニー・ペドラザ 7試合1勝1敗0S 12.00

ロベルト・ペタジーニ 217試合.305 63本塁打 165打点

マット・ランデル 27試合4勝3敗1S 5.88

タフィ・ローズ 235試合.267 72本塁打 272打点

ブライアン・シコースキー 132試合12勝4敗5S 2.99

スコット・マレン 22試合6勝8敗0S 6.22

ジェレミー・パウエル 35試合1012敗0S 3.76

ジョージ・アリアス 17試合.167 2本塁打 5打点

イ・スンヨプ 280試合.298 71本塁打 182打点

 

◎ジャイアンツが日本で初めての所属球団に当たる選手

チョン・ミンテ 27試合2勝1敗0S 6.28

ヘクター・アルモンテ 31試合0勝1敗1S 2.28

ジョン・ワズディン 10試合1勝4敗 4.54

フィリップ・クレスポ 24試合 .122 2本塁打 7打点

コリー・ベイリー 30試合1勝0敗0S 4.79

ゲイリー・ラス 13試合3勝4敗0S 4.14

クリス・レイサム 60試合.221 7本塁打 17打点

ブライアン・コーリー 21試合1勝1敗0S 5.48

フリオ・サンタナ 25試合2勝1敗5S 4.94

ゲーブ・キャプラー 38試合.153 3本塁打 6打点

ダン・ミセリ 4試合0勝2敗0S 23.63

ジョン・ミアディッチ 15試合0勝0敗0S 7.17

姜建銘 27試合5勝6敗0S 3.20

ゲーリー・グローバー 20試合5勝7敗0S 4.97

ジョー・ディロン 31試合 .195 2本塁打 7打点

デーモン・ホリンズ 124試合.257 12本塁打 45打点

ルイス・ゴンザレス 25試合 .247 3本塁打 12打点

GG 5試合1勝2敗0S 6.52

ウィルフィン・オビスポ 2試合0勝0敗0S 0.00

成績は2001年~2007年まで。ジャイアンツ在籍期間に限る。

活躍したのは日本の他球団で実績のある外国人選手のみといっても過言でないほどだ。日本の他球団で実績が無く、ジャイアンツが日本球界初めてのプレーという外国人選手で規定投球回数または規定打席に達した選手は一人もいない。

そんななか昨年入団したデーモン・ホリンズの124試合出場、.25712本塁打 57打点という成績は上々の出来であり、ようやく少しはまともな選手を自前で探してきたなという感じがした。そして同じく2007年入団のゴンザレスは二年目の今年(ドーピングの力を借りていたから割り引かなければならないが)イ・スンヨプの代わりに貴重な働きをしていた。

ジャイアンツはスワローズ時代にロベルト・ペタジーニやアレックス・ラミレスをはじめ、数々の優良外国人選手を発掘してきた中島国章を引き抜いて外国人獲得部門のトップに据えたがようやくその効果の兆しが見えてきたかと思った矢先だ。

こうなるとジャイアンツは「リスク」を回避する意味でも再び日本で実績のある外国人選手を獲得する路線をひた走るだろう。ひょっとしたら一ヶ月延びた今シーズンの補強期間にもかつて日本でプレーした外国人選手、例えばフェルナンド・セギノールあたりの獲得に走るかもしれない。そして今シーズンが終了したら今シーズンで所属球団との契約が途切れる他球団の外国人選手の動向を睨み、自由契約にでもなろうものなら破格の条件で獲得するだろう。おそらくその場合ポジションがどこかは二の次になる。

悪いことに現状の日本プロ野球界は外国人選手が短期間で実質的にFA資格を得るような契約を結んでいることを手をこまねいてみているだけである。ラミレスやマーク・クルーン、セス・グライシンガーの再現がこのオフに繰り返されることを防ぐ措置を何も取っていない。

ドラフト制度で希望枠が廃止され、ジャイアンツ(に限らず特定の球団が)有力選手と相思相愛ならただちに獲得出来るシステムは無くなる。しかしドラフトよりもより確実に即戦力としてチームバランスを崩しかねない外国人選手が資金力のない球団からどんどん資金力のある球団に流れていく現状を何とかする方が先だと思う。

アンチ・ドーピング活動とは別の次元で外国人選手獲得に関するルール作りが急務だということを敗戦処理。は声を大にして主張したい。

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