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2008年4月 1日 (火)

独占市場に殴り込み、新創刊 Baseball Times はプロ野球ファンの間に定着できるか?

Photo 先週の水曜日(3月26)、仕事を終えて帰宅する途中の書店でこの日発売の週刊ベースボールを立ち読みしようかとスポーツ関連の雑誌コーナーに立ち寄ると見慣れない雑誌があった。

Baseball Times 国内初!野球観戦フルサポート・マガジン創刊


そして誌名のロゴの下に小さく Global&Intelligent Baseball Magazine と謳っている。野球情報専門の週刊誌といえば、今年創刊50周年を迎えた週刊ベースボール(ベースボール・マガジン社刊)のいわば独占市場。そこに殴り込みをかけた感じのこの新創刊誌。プロ野球ファンの間に定着できるのであろうか?


Baseball Times
は週刊ベースボールと同じ毎週水曜日の発売で、発行所は(株)エス・アイ・ジェイ、発売所は()スクワッドとなっている。失礼ながら馴染みのない名前だ。

誌面をめくっていくと、前の週に行われたパ・リーグ開幕カードのおさらいと、今シーズンのペナントレースをデータで占っていく特集の数々。特にこの週に開幕するセ・リーグの開幕カードの見所も様々なデータで分析している。おそらくは創刊号の目玉企画というより、この多彩なデータ分析が新雑誌のコンセプトなのであろう。セイバーメトリクスと括られる専門的なデータの羅列である。ただしそれでは記録マニア、データおたくが特定の週だけしか購入しないようになってしまう恐れもあるということなのか、 THE GOD OF A RECORD 記録の神様~宇佐見徹也物語」が連載されている。

そして先月30日に神宮球場でスワローズ対ジャイアンツ戦を観戦した時には同誌のPR版なのだろうか、スワローズとジャイアンツのデータを創刊号からピックアップした限定版が無料配布されていた。

なんと昨年のジャイアンツは逆転敗戦率がリーグワースト1位なのだそうだ。敗戦に占める逆転負けの比率がセ・リーグ六球団でワースト1位とのこと。「そんな馬鹿な!上原(浩治)はリードした場面での抑えで一度も引っ繰り返されなかったではないか?」と思ったが上原以外のリリーフ陣、特に中継ぎ陣が引っ繰り返されたケースが多かったようだ。そういえば、開幕三連戦でも、そのうち二試合は…。

新雑誌の成否は週刊ベースボール誌に物足りなさを感じているファン層(が存在すればの話だが)をどれだけ取り込めるかであろう。そしてそのための切り口に選んだのがセイバーメトリクス。


敗戦処理。は先日「野球の見方が180度変わるセイバーメトリクス」(株式会社宝島社発行、企画・編集データスタジアム)を読んだ。たしかに目から鱗の落ちるデータの種類もある。これらは選手を査定するには有効な指標なのだろうが、野球を「観る」ことに夢中になる野球ファンの多くがこの種のデータを必要とするのだろうか?

大胆な推測をさせていただければ、これらのデータの発信元が最終的に意図しているものは老舗週刊誌の牙城を崩すことではないと思う。

今よりもデジタルテレビが浸透していけば、視聴者は場面ごとに自分が求めているデータを画面に引っ張り出すことが出来るようになるだろう。また球場で観戦するファンは手持ちの携帯電話に自分が求めているデータを引っ張り出せるようになるだろう。リアルタイムに更新された最新のデータで、今目の前に行われる投打の対決はどちらが有利だとか、分析しながら野球を楽しめるようになる。そんな遠くない未来のために取りあえずアナログメディアである紙媒体でまずは野球ファンの間に浸透することが狙いなのではないか。つまり新雑誌創刊はあくまで手段であって目的ではないと。

ところで敗戦処理。はあまりにデータ過多になるのを個人的には好ましく思わない。選手達はデータに裏付けされた準備が必要であろうが、一ファンとしてそんなもので選手を「格付け」したいとは思えない。

 

「マネー・ボール」(マイケル・ルイス著、中山宥訳、ランダムハウス講談社刊)が話題になって以来、日本のファンの間でも市民権を得たかのようなOPS(出塁率+長打率)にしても、アメリカの超熱心な記録マニアが得点と最も相関関係の深いデータは何かと、ありとあらゆる項目を調べた挙げ句、最も相関関係が深い数値と認定されただけであって、その法則が日本プロ野球でも通じるのかどうか、誰か本当に日本で検証したのだろうか?

 

例えばの話、OPSなどを基準とする信奉者と言えるアスレチックスのビリー・ビーンGMが高く評価して獲得した藪恵壹がMLBで活躍できているとは言えないという事実もある。MLBで注目されているからといってろくに検証もせずに鵜呑みにするのは如何なものかと言いたい。もちろん一ファンのレベルでは大量のデータを検証することなど出来まい。それが果たして信用するにたり得るものかどうか、検証済みのものなのかどうか、出典から見極める度量を持つしかないだろう。そんなわけで敗戦処理。は現時点ではこれらのデータの宝庫を活用しようという気にならないのである。

とはいえ、独占市場に新たな風を吹き込む新雑誌の登場には期待したい。ファンにとって選択肢が増えるのはありがたいことだ。老舗の週刊ベースボールもさらに読者のニーズに応える編集をしてくれるようになればなおのこと結構だし。


まぁそれでも敗戦処理。は野球観戦のお供にデータ集を持つようなことは少なくともしないだろうが…。取りあえず明日2日に発売される創刊第2号に注目したい。

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