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2008年2月29日 (金)

がっかりだった根来裁定…パウエル問題でまさかの誰にもお咎めなし!!

書くタイミングを逃した話題という感じだが、さすがに書かずにいられない。ジェレミー・パウエルの二重契約問題に対してパ・リーグ小池唯夫会長の「2つの契約書は有効なものと見ざるを得ない。」なる珍解釈から始まった勧告を「有り得ない」と断じた根来泰周コミッショナー代行に、誰もが納得いく裁きを期待したが、何とも拍子抜けする結果となってしまった。法律家ならではの裁きを期待したが、ある意味法律家ならではの裁きになってしまったと言わざるを得ない。

パウエルはバファローズとは正式には契約に至っていない。契約成立前だから、昨年所属したジャイアンツから自由契約選手とされた身分に代わりがないわけだから、ホークスの割り込みもそれを禁止する野球協約上の規定がない限り、ホークスの行為もルール違反には当たらない。ファンが第三者的に見てホークスのやり方は非紳士的だとか同義に反するとか考えても、法律家は法律に触れていない人を裁かない。したがってバファローズ、ホークス、パウエルのいずれにも制裁は科さず、契約を白紙に戻すという結論にした。そんなところなのだろう。

しかし、今回の結論を聞いて、それでも釈然としないファンは少なくないだろう。各種報道を読む限りではホークスの後出し的な契約はルールに触れていないにしても前述したように非紳士的で同義に反すると映っても不思議ではない。

それでもなお、根来コミッショナー代行の裁きを正当化するにはある仮説を立てなければならない。それはパウエルと契約同然の状態になっていたと主張するバファローズサイドの手続きがあまりにも杜撰だったために、これならバファローズ以外の他球団が割り込む余地を認めるにやぶさかでないと根来代行が見なしたと。そうでなければ、ホークスに対して制裁を科さないにしても、二つの球団に契約の意思を示したパウエルに(小池パ・リーグ会長が勧告したような出場停止期間の設定などの)お咎めなしという結論の整合性がない。

それでも百歩譲って解せないのは、両球団からの支配下選手登録をいったん却下するのなら、この両球団以外との契約を認めないとか、条件提示の変更を認めないというのは不合理だと思わざるを得ない。条件提示に関してはホークスは明らかに後出しな訳だし、バファローズより良い条件を出すのは簡単なわけで、これは球団の資金力云々の問題とは別次元だ。根来代行は「難しく考えず、単純な理屈で考えた」と語っていたが、単純に白紙に戻すなら自由契約選手として公示された状態に戻すべき。即ちジャイアンツを含め、全球団と自由に交渉できる状態に戻すべきだ。

おそらくは十二球団交渉OKとなっても、実際に手を挙げるのはホークスくらいだから実効的には同じではないかという反論も来よう。しかし違うのである。根来代行の裁きは、見方によっては明らかにホークスに有利な裁きであり、先に契約直前までいったバファローズの立場をまるで考えていないように移るからだ。普通に考えればホークスの条件の方が良いからパウエルサイドはホークスと契約したがっているのであり、両球団からの申請を一度は却下するとしながらも条件を変えてはならないというのであれば、それはホークスとの契約を奨励しているのに等しい。

今回の教訓を活かし、外国人選手との契約の結び方の見直しを実行委員会にかけるという。それはそれで良い。どうせなら実働一年か二年でFA権と同等になるような、より条件の良い球団に移り放題という現状にもメスを入れるべきだ。良い機会だから抜本的に見直すよう議論を尽くして欲しい。

そしてもう一つ邪推すると、根来氏がトップにいる間は、法に触れないように法の不備をついたり法の網の目をくぐったりしたものは、「やったもの勝ち」となる可能性が高いということだ。各球団はこの際野球協約を穴が開くほど精読し、第二第三の「空白の一日」が存在するかどうか、探した方が良いだろう。

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