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2007年12月29日 (土)

結局前スワローズのラミレスも獲得したジャイアンツに一言!

29日、かねて報道されていた通り、今シーズンまでスワローズでプレーしていたアレックス・ラミレスのジャイアンツへの入団が発表された。これでこのオフにジャイアンツが獲得した外国人選手四人の内、マーク・クルーン、セス・グライシンガー、アレックス・ラミレスと三人までが今シーズンライバルであるセ・リーグの他球団でプレーしていた選手ということになる。

複数のMLB球団が獲得に名乗りを挙げていた、FA宣言した福留孝介の獲得にジャイアンツが本腰を入れたと聞いた時にはいよいよ金満球団がコンペティターを国内球団からMLBに拡げたかと期待したが<苦笑>、叶うはずもなく、このオフの補強は日本で実績のある外国人選手が所属球団と契約更新でもめたのを見計らって交渉した選手ばかり。

しかし日本で実績のある外国人を獲得するのがチームを強くする近道だというのなら、いっそのことトレイ・ヒルマンを獲得した方がてっとり早かったのではないか<苦笑>彼なら今年のメンバーにクルーンやグライシンガーやラミレスを加えなくてもジャイアンツファンの望む結果を残してくれるかもしれない<笑>。

契約が決まるたびに清武英利球団代表が「マネーゲームにならなかった…」とわざわざ強調していたのがかえってわざとらしい<苦笑>が、「本当にこれでいいのか?」と思っているジャイアンツファンも少なくないことだろう。敗戦処理。もその一人である。

本当にこれでいいの?

以前に1222日付当ブログジャイアンツ清武英利球団代表-「日本の選手の年俸体系を崩す」とは笑止!!で他球団と契約のこじれた、日本で実績のある外国人選手を獲得してばかりいるジャイアンツのことを書いたところ、当ブログに頻繁にトラックバックやコメントを寄せて下さる Eagles fly free さんから、

> ジャイアンツがメディア、ファン等から叩かれる様は最早オフの恒例行事と化している感がありますが、その陰で昨年同一リーグ最下位球団の勝ち頭であるグリン投手を獲得したファイターズが叩かれなかった、これは人徳でしょうか。

という耳の痛いご指摘をいただいた。

たしかにジャイアンツの近年のお家芸とも言える金に物を言わせたかのような、日本で実績のある外国人選手の獲得は、もはやジャイアンツの専売特許ではない。敗戦処理。のもう一つの贔屓球団であるファイターズも例外ではなく、2006年にシーズン途中にゴールデンイーグルスに入団して先発ローテーション投手として活躍したライアン・グリンが次年度の交渉で折り合わずに自由契約になると、新たに条件提示してそのグリンを獲得。グリンは交流戦MVPに輝くなどファイターズの先発ローテーション投手として活躍。二年連続リーグ優勝に大きく貢献したのは周知の事実だ。

こういう、いわば引き抜きのような行為がまかり通ることは敗戦処理。も如何なものかと思っている。日本人選手なら十年前後を要するFA権獲得を外国人選手は短い期間で獲得しているようなものだし、何より資金力のある球団に日本で結果を残せる外国人選手がどんどん偏る温床となっている。何らかの規制を設けられないものかと思っている。

しかし「悪法も法なり」という言葉がある。規制されぬうちにこういう手段を講じるのも、来てみないと日本の野球に適合するかどうかわからぬ外国人選手にリスクを冒して大金を投じるより安全策であるのも確かだ。タンバリングがあったら論外だが、この手段を見逃す手はない。

ただそうはいっても、ジャイアンツの場合は度が過ぎている。あのバルビーノ・ガルベス以降、自前で探してきた外国人選手がことごとく外れまくっているジャイアンツは、MLBなどを視察して使えそうな外国人選手を探して交渉するという、他球団が当たり前のようにやっている努力を完全に怠り、資金力に物を言わせて他球団とトラブった外国人選手により良い条件を出して引き入れる比重があまりにも高すぎるのである。

最後の自給による好成績外国人、ガルベス以降にジャイアンツが日本の他球団に籍を置いたことのある選手を獲得した例は枚挙にいとまがない。

エリック・ヒルマン

ドミンゴ・マルティネス

ダレル・メイ

ロドニー・ペドラザ

ロベルト・ペタジーニ

タフィ・ローズ

ブライアン・シコースキー

スコット・マレン

ジェレミー・パウエル

イ・スンヨプ

ジョージ・アリアス

マーク・クルーン

セス・グライシンガー

アレックス・ラミレス

一方、この間どこからともなく探してきた外国人選手は主にこんなところ。

名物オーナーに「薬とマントは逆さに読んじゃダメだ」と言われたジェフ・マント

ガルベスが球審にボールを投げつけるのを阻止できなかったマリアーノ・ダンカン

結局夢の160kmは幻だったヘクター・アルモンテ

まだ二死なのにボールをスタンドに投げ入れたクリス・レイサム

逆に二死だから捕ったゴロを一塁に投げればよいものを走者を挟殺しようとして走塁妨害を獲られたジョー・ディロン

清水隆行を控えに回してまでセンターラインを強化しようとしたのに打てないだけでなく守備も大したことがなかったゲーブ・キャプラー

「二軍に落とせない」特約を結んだが開幕戦から炎上したストッパーのダン・ミセリ

本当にろくなのがいない。

そうやって考えると、デーモン・ホリンズは相当マシだった<苦笑>

これでは日本で実績のある外国人選手によそより高い金を払っても獲得した方が確実だと考えるのは当然かもしれないが、いくら何でも一辺倒過ぎる。

そもそもスワローズで外国人選手発掘、活躍させることに定評のあった中島国章部長をヘッドハンティングしたのは自前で外国人選手を獲得するノウハウを得るためではなかったのか?

ホリンズがいくらかマシだったのでこのオフこそはと期待したのだがクルーンとグライシンガーとラミレスでは元の木阿弥だ。

ジャイアンツの外国人獲得部門のスカウト達には「今、グライシンガーにスワローズが出せないような条件を出して獲得するくらいなら、なぜ一年前にグライシンガーを探し出し、スワローズと競合するようならその時点でより良い条件を出して獲得するのがアンタたちの仕事じゃないのか?」と言いたい。

さらにもう一つ、補強のポイントとしても疑問が残る。

今シーズン32セーブを挙げ、リードを保てなかったことが一度もなかったストッパーの上原が来シーズンは先発に復帰することに決まっているようで代わりのストッパーを探さなければならないからクルーンを獲得するのは理解できる。クルーンに股関節の故障があって今シーズンまでの投球が来季も出来るのかという懸念はあるにせよ、ストッパーを誰にするかという課題はあった。

またグライシンガーにしても、上原が先発に復帰しても今シーズン当初の構想と比べればジェレミー・パウエルが抜け、FA移籍の門倉健も今ひとつだったことを考えれば先発ローテーションを託せる投手を増やさなければならないというのも理解できる。

しかし、ラミレスはどうだろうか?

たしかに主力に左打者が多いジャイアンツにあって、右の強打者ラミレスは願ってもない存在だ。しかし守るところがない。ラミレス獲得を前提としたスポーツ新聞では早くも来シーズンの予想オーダーが記されていたが、その多くは今シーズン「二番・左翼」で活躍した谷佳知にセンターを守らせている。

谷にセンターが守れるのだろうか?

一年前、谷のジャイアンツ入りが決まった時、敗戦処理。は当ブログで疑問の声を挙げた。谷はもう終わった選手であり、いくら交換相手が若手二選手とはいえ、わざわざ獲得する選手かと思ったからだ。

敗戦処理。の不安は良い方に外れ、谷は打率.318(リーグ3位)10本塁打、53打点と活躍。得意の右打ちも復活しジャイアンツ打線では貴重なつなぎ役としての役割も果たせた。

しかし守備は残念ながら復活しなかった。

守備範囲は狭くなり、いわゆる球際に弱い。スローイングもお世辞にも強肩とは言えない。打撃優先で清水と同時起用される時でも、あの清水をセンターに配して谷はレフトから動かさなかったほどだから谷の守備力は想像できよう。

ラミレスが加わり、年間打率三割の経験者が七人も並ぶラインアップは豪華そのものだが、センターラインを疎かにするようでは年間を通してのプラスマイナスで打線の看板通りの結果を残せるか、甚だ疑問である。

ジャイアンツはラミレスが獲得できそうだから獲得するというのではなく、獲得するならセンターを守れる外国人選手を探すべきだろう。他球団でもめた選手を獲ろうという発想に頼りすぎているようでは補強ポイントと、他球団でトラぶる選手が合致するとは限らないのである。自前の獲得ルートを早く確立すべき時なのに安直な方法に走るフロントの怠慢ぶり。

アンチジャイアンツ派を中心にジャイアンツの外国人獲得に苦言を呈する論調とは別の次元、別の視点で敗戦処理。はジャイアンツの外国人獲得に疑問をぶつけたい。やっていることは「金はあっても知恵はない」ことを証明しているだけである。そして「金はあっても知恵はない」が白日の下にさらされればそれは「強くなっても人気は回復しない」に転化するような気がしてならない。そもそもセンターのポジションは矢野謙次、亀井義行、鈴木尚広らで競わせようという発想に何故ならないのか?

今の時点で2008年シーズンの順位予想をすることは意味がないが、仮にチーム力が強化されて二年連続のリーグ優勝が現実のものになろうとも中継される視聴率が再浮上しないことだけはたしかかもしれない。そうならないことを祈るが。

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