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2007年7月 3日 (火)

ゴールデンイーグルスが8ポジションでファン投票トップ選出-で、オールスターのファン投票について考える。

2日に発表されたオールスターゲームのファン投票の最終結果でパ・リーグでゴールデンイーグルスの選手が12のポジションの内、8ポジションで選出されたことが波紋を呼んでいる。球団サイドでは地元開催と言うことで多くのファンが投票してくれた、話題のルーキー、田中将大の人気で田中だけでなく各ポジションにゴールデンイーグルスの選手を投票してくれた人が多かったのではと分析しているようだが、一方で親会社のグループを挙げての組織票ではないかという疑念も出ているようだ。真相は定かではないが、良い機会なのでオールスターゲームのファン投票というものについて考えてみた。

3日のスポーツニッポンによるとゴールデンイーグルスの米田純球団代表は「地元の官公庁、郵便局や商工会議所が初めて投票用紙を置いてくれたりした」と地元の熱意を強調して組織票については否定したそうだ。同紙では小林敏晴編集委員の「記者の目」というコラムで、今回のファン投票で、最も多かったのが各球場に配布された投票用紙を主とするはがきによる投票が全体の約60%を占めたことを挙げ、球場の応募用紙がノミネート・マーク方式である以上今後も人気選手に便乗した形で一球団から大量選出される可能性はあると分析している。

敗戦処理。も実態はそんなところではないかと睨んでいる。万が一、球団の親会社グループ総力を上げての投票だとしたら、論外であるが、そうでなくても、地元開催とあれば、そのチームのファンが自チームの選手をすべてマークして投票するパターンの投票が多くなるのは予想出来る。

結局、ファン投票をするファンが何を望んでいるのかという問題だ。

全ポジションで自分の好きなチームの選手に投票するファンが多いのであれば、今年のゴールデンイーグルスの大量選出は必然的な結果と言える。「好きなチーム」にこだわらず、「今年はこの選手が活躍しているな」と思う選手に投票するファンや、「好きなチーム」や「今年の成績」にもあまりこだわらず、自分のお気に入りの選手を投票するファンだっているだろう。ファン投票に定義がない限り、どんな基準で投票しようとファンの勝手である。自分の好きなチームの選手をすべてのポジションで投票するというファンが多いのであれば、それで選ばれたのが紛れもなく「ファン投票選出選手」なのである。今回はゴールデンイーグルスのファンがゴールデンイーグルスの選手ばかりに投票したものが全投票の中で目立った結果、12ポジション中、8ポジションで当選という結果になったと推測出来るが、おそらくはゴールデンイーグルスのファンだけが自分の応援するチームの選手ばかりに投票したのではなく、どこのチームのファンにもそういう投票傾向のファンがいて、(地元開催などのモチベーションの差で)ゴールデンイーグルス票が他球団の票を上回ったに過ぎないのではないか。

可能であれば、例えばの話、全ポジション(パ・リーグは12、セはDHがないので11)中、同一球団の選手に8人以上投票した投票の割合を調べて欲しい。そしてさらに可能であれば、同一球団に8人以上投票しているファンが、もう一方のリーグにどういう投票傾向をしているかも調べて欲しい。ゴールデンイーグルスのファンが今回のファン投票をジャックしたというのなら、セ・リーグで選ばれた11人も、ひょっとしたらゴールデンイーグルスのファンが選んだ11人なのかもしれないのだ。

そしてゴールデンイーグルスのみに限らず、同一球団の選手にばかり投票するファンが多かったという分析結果が出たら、オールスターゲームのファン投票とは自分の応援するチームのレギュラー選手に大舞台に出て欲しいと願う投票儀式なのだという仮説が成り立つ。

「そんなものが真のプロ野球ファンの声ではない!」というなかれ。

日本の政治が、国民(有権者)が選んだ政治家によって運営されているのだから、政治家のやっていることは「国民が望んだ結果」とみなされるのと同様、ファン投票の結果というものは(恣意的な組織票などの操作がない限り)ファンのニーズにマッチしているのである。

ところが政治における選挙の投票と、プロ野球のオールスターにおけるファン投票には決定的な違いがある。それは前者が一人一票しか投票出来ないのに後者は若干の制約はあるが、一人で複数の投票が出来ると言うことだ。本当の意味でプロ野球ファンの意思を反映した、究極のファン投票とは有権者(ファン)がすべて等しく一票の投票権を持つファン投票である。国政選挙などにおいて人より多く税金を払っていようが、政治に強い関心を持っていようが一有権者に一票の投票権しか与えられないのと同様にプロ野球のオールスターのファン投票も一人一票しか投票出来ないようになれば、本当の意味でファンの総意が結果に反映されるファン投票が出来るのである。

もちろん、現実的には不可能だろうが…。

オールスターの組織票として語りぐさになっている二つの事例がある。

今回のゴールデンイーグルスと同じく8人が選出された1978年のファイターズ。当時他球団に先駆けて少年ファンの組織(ファンクラブ)を充実させていたファイターズが子供たちにファイターズの選手ばかりに投票するよう扇動したのだという。まだオールスターゲームにDH制が無く、9つのポジション中、8つのポジションをファイターズの選手が占めた結果は大顰蹙を買い、実績の低い2選手が出場辞退する形で落ち着いたが、ファイターズの選手以外でただひとりファン投票で選ばれたブレーブスの福本豊も相当気分を害したという。

そしてもう一つは記憶に新しい2003年のドラゴンズ・川崎憲次郎への大量投票である。FA権を行使してスワローズから2001年にドラゴンズに鳴り物入りで移籍してきた川崎だったが、移籍初年度から故障に悩まされ、三年目のこの年になっても一軍公式戦での登板がゼロという有様だった。それを茶化しの格好の題材と見た 2ちゃんねる の住人らがインターネットで大量の投票をすることで川崎をセ・リーグの先発投手部門でトップ当選させてしまったあの出来事だ。この時は川崎は出場辞退という形でなく、選考そのものを辞退するという形をとったため、川崎への投票自体が事実上の無効票になった。

今にして思えば、川崎事件の対応が今回のゴールデンイーグルスへの大量当選に結びついた様にも思える。川崎事件を受けたNPBは第二の「川崎憲次郎」を誕生させないために、オールスターゲームに出場制限を課した。即ちその年(どころか三年間)ほとんど公式戦に出ていない選手に投票が集まることのみを問題視し、一人の投票者があまりにも大量に投票すると言うことに関してはあまり規制をかけなかった(インターネット投票に投票者のノミネート制を採用した程度)。即ちNPBは一人の投票者が大量に投票することによってファンの総意とは言えない投票結果が出ることを規制するより、ファンの投票基準に規制をかけることを優先させたのである。

選出規定数 ファン投票終了時に以下の規定数を満たしていること。

  [投手] 5試合以上登板または10投球回以上

  [野手] 10試合以上出場または20打席以上

例えば、今年のオールスターゲームに関してバファローズの清原和博には出場資格がないことになる。しかしもしも仮に、投票受付期間中に清原の故障が回復しないとしても、オールスターの時期に試合に出場出来るレベルに回復する見込みが充分にあったならば、敗戦処理。は清原に一票を投じたいくらいだ。もちろんこれは四年前の川崎への嫌がらせのような投票とは趣旨が違う。過去に何度もオールスターゲームで名勝負を演じてきたオールスター男、清原和博をオールスターゲームで観たいからだ。公式戦で如何に好成績を挙げていようと、オールスターゲームではサッパリ活躍しない有名選手はあまたいる。観ていて「やる気があるのか!」と感じさせる選手もたまにいる。しかし清原は相手リーグのその年の出場投手と過去何度も名勝負を演じてきた。「清原さんに自分のウイニングショットが通じるか試してみたい」-相手投手にそう思わせる何かを清原は持っている。こういう選手は体調さえ万全なら公式戦の成績にかかわらず出て欲しい。

もちろんこれはあくまで敗戦処理。個人の考えで、「やっぱり公式戦で頑張った人を選びたい」と思う人の方が大半であろう。それでいいのだ。ただし現状のオールスターゲームの規程では敗戦処理。の考え方すら否定されるのだ。それは違うだろう?というのが敗戦処理。の言い分。

話を戻そう。今回のようにゴールデンイーグルス一チームから大量8人もファン投票で選ばれる結果を快く思わないのであれば、そう思う人があるべき姿のファン投票をせっせとすればよいのだ。全体の投票数を増やし、特定の意図に基づいた投票の比率を下げるのが最も自然な解消法だと敗戦処理。は思う。

今年のオールスターゲーム第二戦がデーゲームで開催されるが、これは放映権を獲得したテレビ局の意向だという。土曜日の夜にプロ野球のオールスターゲームを中継しても他局との視聴率争いに勝てないと言うことなのだろう。ちなみにこの局が当日のナイトゲームの時間帯に放送する番組は「イブニング・ニュース」、「ドッカ~ン!」、そして打ち切りが決まっている「キャプテン☆ドみの」である(筆者注.デジタルテレビガイド8月号=東京ニュース通信社刊による。 ※その後変更になっている可能性あり視聴率が見込めないということは、オールスターゲームに関心を寄せているファンの絶対数が減少しているということが推測できる。ファン投票で特定の意図に基づいた投票が反映されやすい土壌が充分に出来ているのである。

非現実的な話だが、一人一票のファン投票制度が実現したら(ゴールデンイーグルスに限らず)一球団からの大量選出はよほどリーグで独走状態のチームが出ない限り、起こらないだろう。そしてそれでも起きるとしたら、ファンがオールスターゲームで観たい選手、選びたい選手というのは自分の好きなチームのレギュラー選手だということだ。それがプロ野球ファンの総意なのだ。そしてそうなったら、自分の好きな選手を11人、あるいは12人もマークしたり名前を書く手間を省くべく、ファン投票を比例代表制にしてしまえばよいのである。あらかじめ各球団は選手の比例順位の名簿を提出し、ファンは好きなチーム名を書くだけ。何とシンプルな投票制度だ!

さすがにそうなったら夢も希望もなくなるだろう。そうなる前に、来年はプロ野球ファン、全員がとにかく投票しよう!!

P.S.

蛇足だが、国政選挙と同じように、「やめさせた方がよいと思う審判員」とか「やめさせた方がよいと思う野球解説者」を投票出来るようにならないものだろうか?

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