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2007年7月

2007年7月29日 (日)

鎌ヶ谷でのマリーンズ主催試合(7/29)は雨で中止…。

この土、日(2829)にはファイターズのファームの本拠地、鎌ヶ谷のファイターズスタジアムでマリーンズ球団主催によるマリーンズ対ファイターズ戦が組まれました。敗戦処理。は昨日(28)は仕事の関係で観戦できなかったので今日、鎌ヶ谷まで足を運びましたが、試合開始前の豪雨により、中止となってしまいました。いつもならホームチームであるファイターズがビジターになるということで、去る16日に行われた「鎌スタ☆祭’07とは違った意味で、普段と違う鎌ヶ谷の様子をウオッチ出来るのではと思ったのですが…。

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2007年7月24日 (火)

選手会が野球機構相手に裁判を起こす!?-で感じたこと

既に20日のスポーツニュースや21日のスポーツ新聞でご存じの方も多かろうが、日本プロ野球選手会がFA権取得期間の短縮などの構造改革が遅々として進まぬ現実に業を煮やし、裁判に訴えることを示唆した。東京ドームでオールスターゲームが行われる試合前に日本プロ野球選手会は臨時大会を開いて意思統一と発表を行ったのだ。オールスター第一戦の結果を伝える紙面のすぐ横に「裁判」の文字がデカデカと躍ったインパクトは強い。たしかに2004年のストライキ決行後に創設した構造改革協議会が機能していないのは事実だが…。あれから三年。敗戦処理。は当時参加していたインターネットの議論系掲示板で「球界よ、喉元を過ぎても熱さを忘れるな」とのフッターを常時使用していたが、熱さを忘れてしまったのはいったい誰なのか?

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2007年7月22日 (日)

今年のオールスターゲームをテレビ観戦して思ったこと。

今年は仕事の関係で、オールスターゲーム第一戦、第二戦ともリアルタイムで観戦できないことがわかったため、テレビ中継を録画したものを時間をずらして観戦するしかなかったのですが、一切の情報を遮断して観戦して感じたことをいくつか書いてみたいと思います。

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2007年7月21日 (土)

漫画家水島新司氏が画業50周年

Champion 昨日(20)のオールスターゲーム第一戦では恒例の野球殿堂入りの表彰セレモニーが執り行われていたが、この人もある意味殿堂に入れて末永く表彰したい、野球界と切っても切れない人物だ。

漫画「あぶさん」、「野球狂の詩」、「ドカベン」などで知られる人気漫画家の水島新司氏が漫画家生活五十周年を迎えたそうで、今週発売された「週刊少年チャンピオン第34号」(秋田書店刊)が大々的に特集している。同じく長寿作品を持っている さいとうたかを氏、秋本治氏ら同業者だけでなく、野球界からは長嶋茂雄、王貞治の両巨頭に松井秀喜、城島健司の日本人大リーガーに、江川卓に香川伸行。さらには草野球仲間のビートたけし と、総勢49名ものお祝いが寄せられている。同誌には現在「ドカベン スーパースターズ編」を連載中。思えば敗戦処理。が初めて漫画「ドカベン」をリアルタイムで観たのは記憶では33年前。山田太郎が高校一年の夏の甲子園で、準決勝で土佐丸高校と対戦し、犬飼小次郎の弟、犬飼武蔵に里中智が本塁打を浴びるシーンだった。現役プロ野球選手のほとんどが自分より年下という年代になってもまだ水島漫画を突っ込みながら立ち読みしている敗戦処理。としては素直に「おめでとうございます」と言わざるを得ない。

水島先生、本当におめでとうございます。

(写真:表紙に「永久保存版」の文字が躍る「週刊少年チャンピオン第34号」-購入したのはウン十年ぶり?)

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2007年7月19日 (木)

2008年春、MLB開幕戦が三度日本で開催される!

01_43 18日に行われた十二球団代表者会議で、来年2008年にMLB開幕戦を東京で開催することが容認された。実現すれば2000年、2004年に続き、三回目になるが、今朝(19)のスポーツニッポンによると日本で開幕戦を行うチームの一方は松坂大輔、岡島秀樹が所属するボストン・レッドソックスに決まっているようだ。両投手にとっては凱旋試合となり、マスコミやファンに注目の一戦になること間違いなし。ただ、前回ニューヨーク・ヤンキースとタンパベイ・デビルレイズによる開幕戦が行われた時には日程がパ・リーグ公式戦と重なったことで物議を醸した。果たして今回は?

(写真:2004年のMLB開幕戦に先駆けて行われた巨人対ヤンキース戦で本塁打を放ったヤンキースの松井秀喜)

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2007年7月18日 (水)

あなたはオールスターゲームをどれだけ知っている?

今日(18日)も原辰徳監督率いるジャイアンツは敗れてしまいましたが、敢えてそのことは書きません。また、他に特に書くこともありません。

 当ブログでいろいろと取り上げられたオールスターゲームの開催が近づいてきました。

(写真:2001年のオールスターゲーム第二戦。全セを率いるジャイアンツ・長嶋茂雄監督と全パを率いるホークス・王貞治監督による開会宣言の様子)

先日当ブログにトラックバックを下さった「今年は日本のオールスターが熱いぜ!!というブログのオールスターゲームに関するクイズに挑んでみました。

Photo_25

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2007年7月17日 (火)

原監督とスポーツ報知よ、言い訳するより改善せよ-「誤ること はばかることなかれ」

ジャイアンツの原辰徳監督が諸葛孔明を尊敬し、中でも「誤ること はばかることなかれ」という言葉を好んで使うことは既に書いたが、逆に原監督に対してこの言葉を贈りたくなってきた。当ブログでも取り上げ、ジャイアンツファンの多くが疑問に思ったであろう、15日の対カープ戦の同点の七回裏、一死満塁で二岡智宏に代打を起用したことに対して批判が集中したことを受けて、17日付のスポーツ報知が原監督の釈明を掲載するとともに、コラム欄で編集委員がフォローをしているが、それが噴飯ものなのだ。原監督よ、諸葛孔明の言葉をそっくりそのまま返す。-「誤ること はばかることなかれ」

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2007年7月16日 (月)

鎌スタ☆祭’07に行ってきました!

01_40 今日(16)は札幌ドームもかなりの大入りだったようですが、「鎌スタ☆祭’07」が行われたファイターズスタジアムも希にみる大盛況でした。7月12日付当ブログで取り上げた7月16日は「鎌スタ☆祭’07」を開催!!ですが敗戦処理。の予想を上回る盛況ぶりでした。

いつもなら試合開始の一時間前に当たる正午くらいに球場入りする敗戦処理。ですがさらにそれより一時間早い午前11時に球場に着いた(出発が遅れた!本当は1030分頃到着目標だった)のですが、球場正面の広場には既に黒山の人だかり。限定販売の鎌ヶ谷オリジナルユニフォーム発売の列などには長蛇の列。まったくどこにファイターズのファンがこんなに隠れていたんだというくらい、大勢のファンが集まりました<笑>。

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2007年7月15日 (日)

「泰然自若」-原辰徳監督よ、もっと選手を信じようよ!

21 このところジャイアンツがおかしい。いや、原辰徳監督がおかしいと言った方が近いか?昨年鬼門だった交流戦を十二球団中第二位の好成績でくぐり抜け、今年こそはと期待したジャイアンツファンを大きく不安がらせている。敗戦処理。は昨年来ジャイアンツの低迷には原監督の采配に起因することが多い点を危惧して当ブログでも警鐘を鳴らしてきたが、結局今シーズンも昨シーズンの二の舞いに終わってしまうのか?しかし幸いにも今シーズンは今日(15)で首位から陥落したとはいえ、昨年に比べればはるかに余裕がある。今から立ち直れば、全然問題はない。原監督、お願いだからチームをこれ以上引っ掻き回さないでくれ!

(写真:批判一色の記事なので、せめて小笠原道大の放った本塁打のスイングで癒されて下さいとの意味で14日の対カープ戦での小笠原の21号のスイングの写真を掲載しました。本文とは特別関係ありません。)

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2007年7月13日 (金)

清原和博来季のバファローズ契約第1号に!?

左ひざ治療中のバファローズ清原和博が今月4日に記者会見を開き、左ひざの再手術に踏み切ることを表明した。早速6日に軟骨の移植手術を受け、ひとまず成功。来年の2月の春季キャンプでナインに合流、来シーズンに奇跡のカムバックを目指すという。4日の記者会見には声明文を用意し、愛する子供さんが七夕の短冊に本人の願い事でなく清原の身体のことを祈っていたとか、PL学園時代からの盟友、桑田真澄の大リーグでのがんばりに勇気をもらったとか、バファローズ球団に迎え入れてくれた故・仰木彬さんの名前を出したりして、もう何度目だかわからない、選手生命をかけての誓いを表明した。たしかにこれまでの選手としての実績を考えたら、このまま故障が治らずに引退ではあまりにも寂しい。もう一度打席に立つのを観たい。でも、今年2月の手術は何だったの?古巣ジャイアンツとの交流戦で復帰するはずじゃなかったの?本人は年俸返上などと殊勝なことを言っているが、どうしても素直に「頑張れ」と言う気にならない。それは何故なのだろうか?

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2007年7月12日 (木)

7月16日は「鎌スタ☆祭’07」を開催!!

01_39 敗戦処理。の家に緑色の一通の封筒が送られてきた。ファイターズのファームを応援する地元の支援団体である「ファイターズ鎌ヶ谷の会」からの封筒だ。敗戦処理。は二時間以上かけてファイターズスタジアムまで足を運ぶが、いろいろとオイシイ特典もあるので入会している。封筒を空けると、何号かまとめて封入されている会報誌の他に7月16日に行われるイースタン・リーグ公式戦、ファイターズ対マリーンズ戦のイベント告知チラシが入っていた。14日から16日の三連休は鎌ヶ谷でマリーンズとの三連戦を行い、イベントも盛り沢山だとは球団HP等で知っていたが、これほどとは!

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2007年7月11日 (水)

ジャイアンツはフューチャーズを私物化しようとしている?-各球団よ、球界再編の動きに乗り遅れるな!

今日11日のイースタン・リーグチャレンジマッチはライオンズのファームとフューチャーズの対戦が予定されているが、8日付の日刊スポーツによるとフューチャーズの先発予定はジャイアンツの門倉健だという。敗戦処理。は以前にジャイアンツが新外国人、大リーグ通算30勝のGGをフューチャーズの先発で起用した時に当ブログ6月3日付それは違うだろう?ジャイアンツの新外国人GGがフューチャーズの先発投手として登板」で異議を唱えたが、声届かず今度はFA移籍したものの不調で二軍落ちしている選手をフューチャーズに派遣するという。これは明らかに、フューチャーズやイースタン・リーグチャレンジマッチの趣旨に反している。門倉が故障明けの登板だろうが問答無用。門倉に登板機会を与えたいのであればジャイアンツは同日に行われるイースタン・リーグ公式戦、対ゴールデンイーグルス戦に投げさせれば良いだけの話である。いくらジャイアンツとマリーンズの尽力で立ち上げられた試みとはいえ、ジャイアンツに好き勝手に使われるのを他球団は見過ごすのか?

と、ここまでならそれは違うだろう?ジャイアンツの新外国人GGがフューチャーズの先発投手として登板」と同じことの繰り返しなので、今回は少し視点を変えてみる。

2004年の合併騒動で露呈した様々な問題から、少しずつではあるが球界は新しい試みに挑んでいる。チャレンジマッチもその一つで、イースタン・リーグの球団数が奇数になって試合を組めないチームが出来るため、対戦相手を、出場機会を得られない選手を集めて作ってしまうという発想だ。またプロ野球ばかりでなく、社会人野球の衰退が叫ばれる一方で四国に独立リーグ、四国アイランドリーグが設立され、今年からは北信越ベースボールチャレンジリーグもスタートした。これらの試みは野球というスポーツの裾野を広げるという意味で、問題を抱えながらも前進している。そんななかでマリーンズはプロアマ問題で規制の多い既存のアマチュア組織ではなく、四国アイランドリーグとの提携を本気で考えているようだ。チャレンジマッチにしろ、四国アイランドリーグとの提携にしろ、ジャイアンツやマリーンズの相当な危機感の表れと推測できる。

「今まで通りではダメだ。新しいことに挑戦し、活路を見いだそう」

そんな姿勢が感じられる。

他の球団はどうだろうか?

スワローズが球団名に「東京」を冠したのは、東京都を地元としながら、その雑多な人口構成から地域密着を徹底するのが難しいと思われていたところへ、目の上のたんこぶであるジャイアンツの正式名称から「東京」が消えてビジターユニからも「TOKYO」が消え、ファイターズ球団が出ていったため一気に勝負を賭けたものだ。観客動員では相変わらず苦戦を強いられているが、もともと応援団は得点のたびに「東京音頭」を歌い上げ、かつて球団が企画したZEEBRAHIP HOPに乗った応援など風化させるほどなのでファンも「東京」であることに一定のこだわりを持っているからいつか結実するであろう。

ファイターズは移転三年目で天下を取るに至る過程で北海道民のハートを完全につかむ一方、ファームの本拠地、千葉県鎌ヶ谷市でも地域密着を推進している。人より梨の方が多く<>、ナイトゲームをまったりと観たいという地元ファンよりも梨畑に虫が集まることを憂慮してナイトゲームを認めない土地柄で今後さらに地域密着を図れるか見物だ。

親会社のお家騒動があったり、親会社の株を乗っ取られそうになったりして、それどころではないような球団もあるが、ネーミングライツなど新たな収入源を確保してチーム再建に活路を見いだそうとしているライオンズも、旧体制の呪縛から抜け出そうという新たな試みと言えなくもない。ただ、ネーミングライツで組む相手や、バックネット下の広告主などパートナーに恵まれていない気も…<苦笑>

そんな中で、特に積極的なアクションをしているのがマリーンズ。

四国アイランドリーグとの提携関係を強化しようとしている件では先日もボビー・バレンタイン監督がややフライング気味ながら、四国アイランドリーグの一球団をマリーンズが傘下に収め、マリーンズはドラフトで大量の育成選手を指名して入団させ、四国アイランドリーグに彼らを派遣して腕を磨かせるという構想を披露した。現状では野球協約などで超えなければならない壁が多く非現実で時期尚早な構想のようだが、これが現実味を帯びてくると、もう一つの独立リーグ、北信越BCリーグに対しては、同じパ・リーグのファイターズが、かつてファイターズのチーム統括本部長などフロントの要職を歴任した三沢今朝治氏が球団社長を務める信濃グランセローズにアプローチをするだろう。そしてそうなると自称・球界の盟主、ジャイアンツ球団も黙ってはいまい。四国ILと北信越BCリーグを抑えられたジャイアンツは早稲田大学硬式野球部を傘下に収め、「ハンカチ王子」を獲得出来る抜け道を考えるだろう<>

早大野球部買収はもちろん悪い冗談だが、3日に行われたドラフト制度検討委員会ではカープ球団が、選手の希望が叶う可能性を残した独自の新ドラフト案を提示したという。敗戦処理。的にはドラフト制度に関しては当ブログ3月18日付で取り上げた敗戦処理。的新ドラフト案-入札+アドバンテージ付き抽選方式を強く提案したいところである。手前みそながら悪くない方式だと考えているが、現状約一名の賛同しか得ていない。このように各球団がそれぞれに危機感の元、独自の構想を持ち、公の場で提案して議論するというのは良い傾向だろう。いささか遅きに失せた感があるにせよ。

そして球団数が奇数になったのはイースタン・リーグだけでなくウエスタン・リーグも同様だ。こちらも何らかの手を打ってくるだろう。イースタンより二球団少なく、興行に支障を来すという点ではイースタンより深刻なはずだから。

チームが優勝を目指して闘い、華のある選手がグラウンドを駆け回るだけでは抜本的な観客動員増、収入増には結びつかない。ジャイアンツは勝っても勝っても視聴率が下がる一方。視聴率が見込めなければ、ジャイアンツだけでなくジャイアンツ戦の放映権料を収入の柱としているセ・リーグ各球団にも大きな打撃だ。一度は全体最適を考えて交流戦の実施に仕方なく賛成したセ・リーグ各球団が交流戦の試合数減にこだわったのは収入の柱であるジャイアンツ戦やそれに次ぐ人気のタイガース戦を手元に取り返したいからだったが、もはやジャイアンツ戦で巨額の放映権料は見込めない。

冒頭で書いた、ジャイアンツによるフューチャーズの私物化とも思える行為は、フューチャーズの立ち上げに尽力したジャイアンツだから許される側面があろう。これからいろいろと考えられ、企画される新しい試みも、最初に言いだした者に有利に運ばれることはあるだろう。より大きな声で騒いだ者が勝ちという側面はどんな世界でもある。思い出したくもないが、2004年の球界再編騒動のさなかで当時のライオンズ堤義明オーナーが明らかにした「パ・リーグでもう一組の合併の動きがある」という動きではマリーンズ球団はパ・リーグ他球団との合併を受け入れる覚悟はあったという。またジャイアンツの滝鼻卓雄オーナーや、清武英利球団代表は前任オーナーのような「ならば新リーグを作るぞ!」的な恫喝的手法とは明らかに異なる、したたかさを持っている。もはや「寄らば大樹の陰」は通用しない。今はアイディアを出し合う時期だ。ジャイアンツとマリーンズ以外の球団も遅れを取るな!

P.S.

所沢でのフューチャーズ戦が天候不良で中止になるかもしれないので、試合より先にアップしました<苦笑>。

2007年7月10日 (火)

ファン選出の松本輝投手が辞退-オールスターのファン投票について考える(2)

Bb01 ゴールデンイーグルスからの大量選出で物議を醸している今年のオールスターゲーム。当のゴールデンイーグルスは中継ぎ投手部門で選出された松本輝投手が出場を辞退することを決めた。選出された8人中、松本が二軍落ちしていることもあるが、ファームで右足を故障したという。どちらにしても登板できそうもない選手を辞退させることで、組織票疑惑への批判をかわそうとしているといったら言い過ぎか<苦笑>?パ・リーグで同一球団から8選手がファン投票で選出されたのは1978年のファイターズ以来だが、この時のファイターズは「組織票」の成果であることを認め、2選手を辞退させた。この二つの出来事を必ずしも同じ次元で比較出来るかどうかは微妙だが、当時からファイターズを応援していた敗戦処理。としては良い機会なので当時のことを調べてみた。また、当ブログに頻繁にトラックバックやコメントを寄せていただいている Eagles fly free さんのブログにこの件に関する非常に興味深いエントリーを発見したのでそれを参考に再び思いを綴ってみる。

(写真:当選確実と思われた武田久と森本稀哲が落選し、組織票のせいだと逆恨みしてマスコットを拉致しようとするB☆Bと、罪の意識にさいなまれてバツの悪そうなクラッチーナ。もちろん捏造です。)

まずは29年ぶりの珍事(不祥事と書くべきか<苦笑>)を考えるに際して29年前のことを振り返ってみた。もちろん敗戦処理。は当時からファイターズファンであった。

地元の図書館で朝日新聞の1978(昭和53)7月の縮刷版を読んでみた。

驚く無かれ、異常な大量投票が表面化したのが最終中間発表というところまで今回と同じなのである。

ちなみに最終中間発表でポジション別にトップに立ったファイターズの選手は7月8日付の記事によると以下の通り。

(赤文字がファイターズの選手で、それ以外は他球団の選手。数字が投票数。下段の選手が第二位、外野手は第四位)

投手  佐伯和司            64,009

    高橋直樹            53,953

捕手  加藤俊夫          123,042

    野村克也()      58,089

一塁手 柏原純一          148,094

    加藤秀司()      67,738

二塁手 富田勝              106,541

    マルカーノ()  70,501

三塁手 古屋英夫          106,730

    有藤道世()     56,586

遊撃手 菅野光夫            78,362

    定岡智秋()      53,189

外野手 ミッチェル      122,914

    福本豊()        109,404

    千藤三樹男         83,626

    永淵洋三             64,025

当時は中継ぎ投手、抑え投手、指名打者のファン投票は無し。

選手名の右に球団名があるのはファイターズ以外の選手。

O=オリオンズ(現マリーンズ)

B=ブレーブス(後のブルーウェーブ、現バファローズ)

H=ホークス

当時の感覚で、このメンバーの中でファン投票で選ばれるとしたら、せいぜい一塁手の主砲柏原か、この時点でパ・リーグの本塁打王争いのトップに立っていたミッチェル(この年のパ・リーグ本塁打王)くらいではなかろうか。記事によるとこの最終中間発表の前日に比べてファイターズ選手への票は一日で約76,000票増えたそうで前日の時点ではトップは柏原だけだったそうだ。

9ポジションで8人。占有率では今年のゴールデンイーグルスを上回る。ちなみに一球団からファン投票で8人が当選したのはこの前に1973年のジャイアンツに前例があり、V9を目指しながら成績が振るわずに苦戦したシーズンにもかかわらず捕手部門でタイガースの田淵幸一が選出された以外の8ポジションをジャイアンツの選手が占めたが、苦戦を強いられるジャイアンツへのファンの叱咤激励の票という受け取られ方をしたようだったが、ファイターズの場合はそうではない。この記事では当時のファイターズのフロントの重鎮が組織票の存在を認めている。

ファイターズ今井俊一・営業担当重役

「少年ファイターズの会員35,000人に一人五枚ずつの投票用紙を渡した」

今から29年前。当時はまだ各球団のファンクラブ組織は今ほど充実しておらず、ファイターズの「少年ファイターズ」はその先鋭的組織だった。そして当時の観客動員においてパ・リーグではファイターズはトップだった。

蛇足ながら敗戦処理。は少年ファイターズの会員ではない<苦笑>

結局最終的なファン投票の集計では投手部門で第二位だった高橋直が佐伯を抜いてトップに立ったが8人当選という結果は変わらず。佐伯も紛れもないローテーション投手だったが「エース」が逆転当選したのはせめてもの良心か<苦笑>?球団は直ちに古屋と菅野の出場辞退を発表した。表向きにはあまりにファイターズの選手ばかりが一位に選ばれると他チームファンがオールスター戦への興味を無くすことに配慮しての辞退だった。

今よりもはるかにセ・リーグとパ・リーグに人気の格差があり、パ・リーグ自体への関心が薄かった時代だからこそ、その中で先鋭的なファンクラブ組織を持つ球団がファンに応募用紙を配布したら投票全体を凌駕する結果になってしまった。大学や社会人の有力選手を次々とドラフト上位で獲得してすぐに抜擢してポジションを固めていくことで旧東映色の濃い選手を次第に去らせ、大沢啓二監督の元、新しい球団像を創っていた当時のファイターズ。大沢監督就任三年目にしてこの年は前後期通算で初めてのAクラスに進出した。この後もさらに新人育成、補強を続け、この三年後の1981年に「日本ハム」として初めてリーグ優勝を果たした。そんな発展途上期の出来事だった。

そして、今年のゴールデンイーグルス。

まずは Eagles fly free さんのブログ、()とむプロ野球研究所~球界の危機はいまだ続いている~内の本テーマに関する投稿をお読み下さい。

【参考投稿】

非常識な球団に、非常識なファン~ガリバーオールスターゲーム、最終中間発表から~(修正あり)

「コスト0円」で出来る、組織票対策。

「回収率」という名の、トリック。

この中でも特筆すべき投稿は「回収率」という名の、トリック。

で、この中で親会社グループを含む、組織ぐるみの「組織票」疑惑に関して具体的にデータを挙げて分析しています。この客観性は単に過去の類似する事例を紹介し、感覚で批評している某・敗戦処理。氏とは天と地ほどの差があります。これを読む限りは推定有罪です。

また「コスト0円」で出来る、組織票対策。では具体的な再発防止策を提案されています。確かに現行の様々な投票方式は便利という点ではいうことないですが、便利なものほど悪用されやすい側面があるということです。より多くのファンの人に気軽に投票してもらう。多くの有効投票数が集まるということはオールスターゲームのステータスの高さを証明し、スポンサーへの売りにもなります。しかし特に今回の結果を見る限りではこの便利さは明らかに悪用されています。

プロ野球ファンがそれぞれの価値観、選考基準に基づいて清き一票を投じる。それぞれの価値観、選考基準で投票する以上、必ずしもそのポジションで成績抜群の選手が選ばれるとは限りませんがそれはそれで構わないと個人的には思っています。

ゴールデンイーグルスの選手でいえば、礒部公一は二年ぶりのファン投票選出ということになりますが、二年前は今シーズンより成績が劣っていたと認識しています。しかし二年前のファン投票の時期にファンの人がノミネートはがきを手に誰にマークするか考えるときに「パ・リーグの外野手は誰にマークしようかな?SHINJOと…、あ、そうだ礒部にしよう。あいつ去年の合併騒動の時がんばっていたからな」と考えて礒部に投票した人も少なくなかったことでしょう。それでもいいのです。自分できちんと考えて投票するのであれば。ただし成績その他の要素は全く考慮せず、好きな球団のノミネート選手をマークするのは如何なものか?そこに残念ながら思想は感じられません。「俺の目の黒いうちに、いや日本にプロ野球のある間に一度で良いからオールスターゲームのグラウンドを我がチームの選手で独占させたい」-そこまで考えて真剣に好きなチームの選手にマークしているファンには一定の評価をせざるを得ないのかもしれません<苦笑>がそこまで考えてはいないでしょう。

そしてタチが悪いのが有罪を推定される今回のケース。

Eagles fly free さんの楽天グループ、東北楽天ゴールデンイーグルス、楽天ファン、三位一体の愚挙。」というフレーズがまさに今回の現象を的確に表していると思いますがこの中の楽天(東北楽天)という文字を他球団の名前に変えてみて下さい。たしかに他もやっていないという保証はないですし、あくまでこの球団(企業グループ)が突出しただけかもしれません。ひょっとしたら「来年はウチが(もっと上手く)やってやるぞ」と歯がゆい思いをしている球団が他にあるかもしれません<苦笑>

ゴールデンイーグルスについて書かれた書物、「97敗、黒字。楽天イーグルスの一年」(神田憲行著・朝日新聞社刊)や先頃人気女子アナをゲットした島田亨球団社長が著した「本質眼-楽天イーグルス黒字化への軌跡」(アメーバブックス刊)などを読む限りではゴールデンイーグルスの経営手法は、従来の球界にはびこっていた旧態依然とした悪習をしがらみの少ない新規参入球団ならではの発想法で否定したことによるものだと認識していたが今回の行為はまさに球界の悪習。新規参入球団がこうした行為に及んでいるとしたら、本当にお先真っ暗である。

敗戦処理。やEagles fly free さんの様な考え方を持っているファンはひょっとしたら少数派かもしれません。ファン投票は多数決です。多数が支持した結果がファン投票最終結果としてあらわれるのです。それが上記のような恣意的に組織力によってゆがめられたものでなければ、いかなる投票結果であろうと、それはファンの総意です。しかし、本当にファンの総意かどうかは、ファンの中で実際に投票した人の割合がわからないと定められません。来シーズンは、みんなでせっせと投票しましょう。もちろん一人で段ボールを満たすほどのはがき枚数の投票をして目には目をで投票しろと言っているのではありません。前エントリーで掲げた国政選挙並みの一人一票までの投票制限は現実不可能でしょうが、野球ファン全員が投票することは(例外はあるでしょうが)不可能ではないはずです。こういうブログを読んで下さったりしている方はおそらくオールスターゲームへのファン投票を毎年欠かさずに行っているのでしょうが、来年はさらにより多くのファンが投票することを期待して止みませんが、こういう事が起きると投票への期待感が下がってしまいかねないのが残念です。

最後になりますが、もう一度29年前のオールスターゲームの最終中間投票を見て下さい。ファイターズファンによる大量得票のあおりを食った選手の中に捕手部門二位の野村克也の名があります。前年にホークスの監督兼捕手を解任され、一選手としてオリオンズに移籍した野村捕手は成績的には明らかに衰えていましたが、「オールスター」にふさわしい格と実績を誇っており、ファン投票で選ばれても何ら不思議でない当時のパ・リーグの、いや球界の看板選手の一人でした。そんな野村選手が組織票によってファン投票で選ばれず、この年は監督推薦でも選ばれませんでした。その野村選手が今回のゴールデンイーグルスの監督。今年の最終中間発表でゴールデンイーグルスの選手への大量投票が表面化した際に野村監督が組織票疑惑を口にしていたことは非常に示唆に富んでいますね。

2007年7月 9日 (月)

ライオンズのA・カブレラが右股関節痛で登録抹消!それでも「オールスターまでには何とか間に合うと思う」発言の裏に…?

ライオンズの主砲、アレックス・カブレラが持病の腰痛から来る右股関節痛のため、8日に出場選手登録を抹消された。これに関して9日のスポーツ報知は、カブレラ本人が発した「オールスターには間に合うと思う」というコメントを、オールスターゲームを出場辞退した場合には後半戦の最初の10試合に出場登録出来なくなる可能性があるから、それを免れたいがためだと分析している。ありがちな発想ではあるが、果たして本当にそうなのだろうか?

まずは敗戦処理。が読んだ9日付のスポーツ報知の該当記事を再現しよう。

◆この日、球場に姿を見せたカブレラは「オールスターまでには何とか間に合うと思う。100%とはいかないが、95%ぐらいまでは(戻る)と思う」と神妙な表情。監督推薦で選出されている球宴を辞退すると、後半戦最初の10試合は出場登録できない可能性もあり、伊東監督は「ヘルニアの疑いもある。10日間で治ればいいが…。1日も早く戻ってきてほしい」と不安そうだった。

オールスターゲームの出場が決まっている選手が出場を辞退した場合に、オールスター後のチームの最初の10試合には出場登録が出来ないという件は、先のゴールデンイーグルスからの大量選出の件で球団が一部の選手に出場辞退させることを示唆した際に、この規程の例外にしてほしいと球団代表が語っていたので記憶されている方も多かろう。要するにオールスターをさぼって調整し、公式戦が再開したらすぐにプレーするという、オールスターゲームを軽視することを防ぐ策だ。ただし医師の診断書など一定の書類を提出することで、この措置を免れることも出来、過去にオールスターゲームを故障で出場辞退しながら、登録を抹消されず公式戦再開後、直ちに出場した選手はいる。最も新しい例では昨年のドラゴンズの福留孝介。

しかし敗戦処理。が言いたいのはカブレラと伊東勤監督の短いコメントから、スポーツ報知があたかもカブレラやライオンズ球団が、オールスター後の公式戦再開の時にカブレラが出場できないようでは困るから、オールスターに間に合わせるという考えでいるように思わせる書き方をしているのは如何なものかという点。出場停止逃れとスポーツ報知が結びつけているが、本当にそうなのだろうか?ということだ。カブレラはファン投票による選出ではないが、ファンのために多少無理してでもオールスターゲームに出たいと考えての発言だった可能性はないのか?

カブレラが日本のオールスターゲームに関してどれほど思いこみが強いかは知らないが、一般論として外国人選手は「オールスターゲーム」に出場するということに大きなステータスを感じるそうだ。彼らの多くは本当なら大リーグのオールスターゲームのグラウンドに立ちたいのだろうが、夢叶わず日本でオールスターゲームに出場するとなっても、それをステータスに感じ、ある者は異様にハッスルし、ある者はいつになく緊張してしまうという。日本でのプレーが今年で7年目になるカブレラが朱に交わって赤くなっている可能性も否定出来ないが、逆に三つ子の魂百までであることを個人的には期待したい。

通勤の途中に買ったスポーツ新聞を昼休みにコンビニ弁当を食べながら読んでいる敗戦処理。の感想と、カブレラやライオンズの関係者に密着しているプロの記者が書いた記事のニュアンスとどちらにリアリティーを感じるかといえば、もちろん後者だろう。署名記事ではないが、四六時中ライオンズと行動を共にしている担当記者が書いたのだろうから、カブレラ本人が口にしなくても、公式戦再開時を考えての発言と読み替えたのだろう。

しかし、本当にそうなのだろうか?

もう一度伊東監督のコメント部分のみ再引用する。

◆伊東監督は「ヘルニアの疑いもある。10日間で治ればいいが…。1日も早く戻ってきてほしい」と不安そうだった。

この10日間とは、登録抹消から再登録が可能になるまでの10日間を指しているのだろう。ちなみに出場選手登録が抹消されていてもオールスターゲームに出場することは出来る。8日付で抹消されたカブレラの再登録が可能になるのは18日で、オールスター前の最後の公式戦の日だが、カブレラは無理してこの日に合わせて治療する必要はない。20日と21日に行われるオールスターゲームに出場出来る程度にしておけばよいのだ。幸か不幸か、カブレラはファン投票で選出された訳ではないから、極論を言えば試合に出なくても良い。そうして出場停止を免れ、オールスター後の公式戦再開の24日から出場選手登録をすればよいことになる。悪意に考えれば、カブレラとライオンズ球団はこういうシナリオを描いていることになる。

しかしこの根拠はスポーツ報知の記事だけであり、カブレラのコメントも、伊東監督のコメントも、そのような含みはない。にもかかわらずスポーツ報知が、あたかもオールスター後の出場停止を免れたいがためにカブレラが強行出場するかのような書き方をしているのは何故なのだろうか?

もう四半世紀くらい前の昔話になるが、オールスターゲームにリーグ全体での最多得票を得て出場することが決まっていたジャイアンツの中畑清が、オールスターを前にして軽い故障をしたことがあった。中畑は比較的ケガに弱い方で、ちょっとしたことで休む印象があったが、ある試合で記者が当時の藤田元司監督に「中畑は今日は出られたのではないか?」と尋ねたら、藤田監督は「無理すれば行けたかもしれないけど、オールスターもあるしね。今日一日様子を見た」というようなコメントをしていた。当時敗戦処理。は「どっちが優先なのだ?」と思ったが、藤田監督が130試合の中の、後で取り返せるかもしれない一試合より、多くのファンが出てほしいと願っているオールスターの三試合を重要視したのだ!と思ったら、凄く嬉しくなった。冷静に考えれば、藤田監督のコメントは単なるジョークだったかもしれない。しかし例えジョークでも、そこにはオールスターゲームへのリスペクトが感じられる。そして現実に中畑はその年のオールスターに元気に出場した。

かつてオールスターゲームは一年に三試合あった。アメリカ大リーグのオールスターは年に一試合。オールスターゲームの価値を高めるには試合数を減らした方がよい。-という意見は当時からあった。

三試合やるものを一試合にすれば希少性が出る。

それは正論だ。いや、詭弁ではないか?

希少性を高めるなら、出場出来る選手の数を少なくするのも手だ。開催地域を出来るだけ分散させ、三試合行えば一試合行う場合の三倍の人が生でオールスターゲームを観るチャンスが出来るのに、そういう発想に何故ならないのか?

その後、夏季オリンピック開催の年だけ三試合行い、他は二試合にするという時期があった(三試合目を地方球場で開催し、その収益を寄付する趣旨)があったが、それもなくなった。そして今年は、ナイトゲームだと視聴率が見込めないからといって、一試合がデーゲーム開催になる。

機構側は数少ない収入源であるオールスターゲームの試合数を減らしたくないが、選手会は減らしたがった。二試合なら二試合でよいが、果たしてそれでオールスターゲームのステータスは上がったのか?希少性は高まったのか?ファンには単に「三試合も要らない。二試合で充分だ」と思われているだけなのではないか?

誰がオールスターゲームの価値を貶めているのか知らないが、スポーツ報知が思い込み、固定概念でカブレラの発言から出場停止逃れを連想したのだとしたら、とんでもない話だ。オールスターゲームを軽視しているのはカブレラやライオンズ球団ではなく、スポーツ報知の方だ。

パ・リーグの個性豊かなスター選手がセ・リーグや大リーグにどんどん流出していく中、カブレラが貴重なスター選手であることはいうまでもない。カブレラがいうように100%の状態が無理であっても、95%の力でセ・リーグから選ばれた投手達と真っ向勝負をしてほしい。藤川球児VSカブレラを観たいと思い、藤川とカブレラに投票したファンも少なくないだろう。

2001年に横浜スタジアムで行われたオールスターゲームを敗戦処理。は生観戦したが、試合前の打撃練習ではセンターのスコアボードの脇を抜けて場外に消えていく本塁打を連発してファンの度肝を抜き、試合でも井川慶からレフトスタンドの最上段の、座席の後ろの通路に突き刺さる本塁打を放ったカブレラ。本当に素晴らしかった。95%で臨む今年のオールスターゲームでその再現を望むのは酷かもしれないが、95%なりのパフォーマンスでファンを魅了してくれるのではないか。

普段の対戦ではカブレラは顔も見たくない存在だが、夢の球宴となれば話は別だ<>

敗戦処理。としては、カブレラはオールスターゲームでパフォーマンスを魅せたいからオールスターに間に合わせることを目標にしている。そしてそれがオールスター後の公式戦に弾みを付けることにつなげたい。そう考えていると信じたい。

日刊スポーツも、スポーツニッポンもカブレラの故障や登録抹消の件には触れているが、こういう切り口では触れていない。

スポーツ報知の記事の真意は何処に…?

2007年7月 8日 (日)

ジャイアンツ、交流戦終了後初の東京での三連戦だったのに-「フジテレビナイター祭り」はどこへ消えた?

01_38 交流戦後、ジャイアンツが初めて東京での試合を迎えた。本拠地東京ドームでのゲームは10日の火曜日からのタイガース三連戦を待たなければならないが、お隣の神宮でこの週末三連戦を行った。ジャイアンツが三連敗したから怨み節で言う訳ではないが、三試合合わせて地上波での中継時間が二時間半しかなく、何か盛り上がりにも欠けた感は否めない。敗戦処理。が生観戦した6日の初戦も青木宣親が金刃憲人から二打席連続となる死球を受けてあわや担当寸前となった以外は淡々と進行していた感じだったし…。

あれ、ちょっと待てよ。この時期の神宮のスワローズ対ジャイアンツ戦って、「フジテレビナイターまつり」とかいってフジテレビの夏の新ドラマの主演女優が始球式をやったり、五回終了後に隣接する神宮第二球場から花火を打ち上げたりしていなかったっけ?

(写真:三連戦初戦、6日の三塁側内野席。空席が…)

そもそもこの三連戦の内、土日の二試合はデーゲームだったし、初戦はフジテレビ系列でなくテレビ朝日系列のBS朝日が中継していたから、この三連戦はスワローズ球団に出資しているフジテレビとしても、それほど重視していなかったのかもしれませんね。

気になったので《フジテレビナイターまつり》で検索してみたら2005年までのものばかりヒットして、昨年のナイター祭りにヒットしない。よくよく調べたら、昨年はジャイアンツ戦の視聴率低下に加え、ジャイアンツ自体が優勝争いから早々と脱落したため、フジテレビ系列が地上波でのジャイアンツ戦の中継を途中で打ち切ってしまったのだった。

どうやら昨年は8月8日()から10()までの三連戦を「フジテレビナイターまつり」にするつもりだったようだが、地上波打ち切りで系列のCS放送-フジテレビ739のみの中継だったため、急遽「デジタルナイターまつり」に変更したようだ。CS放送、公式HP、携帯サイトというデジタルメディアを横断的に活用してデジタルメディア世代の若者を野球中継に引きつけようという趣向だったようだ。知らなかった。

今年の日程表をあらためて見直すと、8月の3~5日の週末に神宮球場でのスワローズ対ジャイアンツ三連戦が組まれており、いずれも18時試合開始のナイトゲームとなっている。放映権をどの局が握っているかまでは確認していないが今年もやるとなれば、おそらくこの三連戦であろう。今年もジャイアンツ戦の中継視聴率は下落傾向が止まらないが、セ・リーグで首位に君臨している手前、フジテレビに限らず各局は現状以上の後退は無いだろう。時期的にドラマの主演女優を三日間揃えても、中だるみ防止くらいの効果しか見込めないであろうから、「デジタルナイターまつり」の第二弾的な催しをするのではないか?スワローズ球団、フジテレビからの今後の発表を楽しみにしたい。

しかしCSや携帯サイトでの動画配信はパ・リーグの各球団が積極的に開拓している。先日もパ・リーグ六球団が合同出資する新会社で現状の携帯サイト動画配信「プロ野球24をさらにバージョンアップしたものを企画するというから、このジャンルの開拓ではセ・リーグ各球団はパ・リーグの後塵を拝することになりかねない。これまでキラーコンテンツだった本拠地での「対ジャイアンツ戦」への依存体質を見直さなければならなくなった今、スワローズに限らず各球団の動向に注目したい。

それにしても、この対スワローズ三連戦のジャイアンツは情けなかった。冒頭に書いた通り、敗戦処理。は金曜日の初戦を生観戦したのだが、それは前もって計画したものではなく、当日たまたま神宮球場とさほど離れていない場所でその日の仕事を終えることとなり、職場の先輩の「野球でも観に行くか?」の一声で急遽企画されたものだった。神宮球場に着いたのは三回裏終了時。それでも当日券売り場には各席種のチケットがたんまり残っていた。両チームのファンがいたため、先輩の鶴の一声で、ネット裏の二階席を購入したが、週末のこのカードでこんなことは、ほんの二、三年前までは考えられなかったことだ。(主催者発表によると、この試合の観客動員は20,085人)

三連敗で三連戦を終えた今となっては三日間で唯一、勝負になった試合だったのはラッキーだったが、2点を追うジャイアンツの終盤の攻撃は最終回を除いて非常に淡泊に映り、席の位置が応援で盛り上がるレフトスタンドから離れていることもあって点差の割に緊迫感を感じなかった。金刃から二打席連続死球を受けた青木がヘルメットを投げつけて怒りを示し、あわや乱闘となったシーンのみ盛り上がったが、あとでテレビのニュースで振り返ったら青木はマウンドの金刃に向かってヘルメットを投げている。これは事実上の暴力行為だ。審判団が青木を退場処分にしなかったのは理解に苦しむ。青木にそうさせた金刃に非があるというのなら、金刃と青木をともに退場処分とし、警告試合にするのが適切だったかもしれない。

まあその直後のジャイアンツの攻撃で捕手を務める阿部に対してセス・グライシンガー(変身ヒーローのような名前だ!)と福川将和のバッテリーがえげつない攻めをしなかったから、禍根を残す死球ではなかったのが救いのようだったが。

首位のジャイアンツが盤石でないことを、この三連戦でジャイアンツファン以外も悟ったことだろう。これからセ・リーグの優勝争い、クライマックスシリーズ進出争いが白熱するだろうから、球場に足を運ぶファンのみならず、家庭で野球中継を観戦することを楽しみにしているファンのためにも、各メディアはあの手この手でファンを楽しませるアシストをして欲しいものだ。

それも、出来れば地上波で。

2007年7月 7日 (土)

いつでも波瀾万丈-下柳剛 伝~おめでとう通算100勝到達~

0103101_1 タイガースのベテラン39歳、下柳剛が6日の対ドラゴンズ戦で通算100勝目を挙げた。39歳1ヶ月での通算100勝到達は最年長だそうで、登板538試合目での到達は権藤正利(元タイガース他)の597試合目、山本和行(元タイガース)の575試合目に次ぐ歴代三番目のスロー到達だという。39歳にしてローテーション投手を担っているということ自体が素晴らしいことなのでスロー到達というのも一種のハクがついた感じにすら思える。しかし下柳は決して遅咲きの投手ではない。100勝到達にここまでの歳月を要したのは若い頃にリリーフ投手として重用されていたからである。現在のストッパー、セットアッパーなど足元にも及ばない壮絶なタフガイだった時代を中心に、下柳剛の投手人生を振り返る。(写真:ファイターズ時代の下柳=2001年撮影。すみません、こんな写真しかないのです。)

下柳は社会人の新日鐵君津から1991年にホークスに入団。左のリリーフ投手として頭角を現し、1994年にはチームの130試合中62試合に登板し、11勝を挙げる。これだけでもタフぶりがうかがえるが、下柳のタフぶりはこんなものではない。武田一浩とのトレードで1996年にファイターズに移籍してからが下柳の真骨頂。移籍初年度こそ23試合の登板にとどまったが、二年目の1997年、下柳は開幕から飛ばした。チームの135試合中、半分近くの65試合に登板して9勝を挙げたのだが、驚く無かれ、下柳はこの年、147イニングを投げて年間の規定投球回数に達している。65試合の登板中、先発登板が1試合だけあるが、それを除いても、リリーフ登板だけで規定投球回数に達してしまったのである!

あらためて説明する必要も無いだろうが、規定投球回数とはチームの試合数と同じイニング数である。近年のストッパーのように一試合に1イニング投げるとしたら、年間の全試合に投げなければならない。この年の下柳はチームの試合数の半分弱に登板したのだから、一度の登板で平均して2イニング強も投げていることになる。近年はストッパーだけでなく、セットアッパーも1イニングのみの投球を原則としている起用法が主流だ。2イニング、あるいはそれ以上投げると「イニングまたぎ」は集中力を維持しにくいとやらで結果が芳しくないから1イニング限定の方が好結果が出るからだ。なかには走者を置いた場面での登板はリスクが大きいからといって、とにかくイニングの頭から新しい投手をつぎ込む継投策をとる監督も多い。今投げている投手が危機に立ったからリリーフを送るという発想ではなく、リリーフを送るのだから少しでも投げやすい状況で送り出すという発想なのだ。

そんな中、ほんの十年前にリリーフだけで規定投球回数に到達するという猛者がいるのである。稲尾和久さんが年間42勝を挙げたり、杉浦忠さんが年間に38勝を挙げ、その年の日本シリーズで四連投四連勝を記録した時代にではない。日本のプロ野球に投手の分業制が確立されている時代にだ。

もちろん下柳以降にリリーフ登板だけで年間の規定投球回数に達した投手はいない。年間の登板数の記録は長らく前述の稲尾元投手が1961年に記録した78試合で、これにカープ時代の菊地原毅が2001年に並び、藤川球児が2005年に80試合に登板して新記録を作ったが、下柳の65試合登板、147イニングという記録も近年の記録の中では稲尾元投手の記録と比較されるにふさわしい、近い密度を持った登板内容と言って差し支えなかろう。

この年のファイターズは岩本勉、キップ・グロスら先発投手陣が今一不安定で、エースの西崎幸広とベテランの金石昭人が故障に見舞われててんやわんや。先発投手が序盤で崩れる試合には下柳が早めに投入されてロングリリーフ。その間に打線が反撃し、接戦を拾うというパターンだった。打線では片岡篤史、田中幸雄という主軸がピークで、そこにジャイアンツから落合博満が加わった。落合は衰えが顕著だったが新外国人のナイジェル・ウィルソンとジェリー・ブルックスが活躍した。先発投手が早々に崩れても下柳がロングリリーフしている間に打線が爆発すれば序盤の劣勢を跳ね返せるというチームカラーだったのだ。

下柳はこの年から1999年までの三年間で656662試合と計193試合に登板した。これは三年間のチーム試合数の47.7%にものぼる。

この時期下柳も三十代になり、さすがにきついということだったのか2000年からは先発に転向。先発初年度にプロ入り初完封を挙げるなど適応したように見えたが、成績が安定せず。2002年のシーズン後、3対3の最近では珍しい大型トレードでタイガースに移籍。ファイターズからは下柳の他に捕手の野口寿浩と外野手の中村豊がタイガースに移り、そしてタイガースからは投手の伊達昌司、捕手の山田勝彦、外野手の坪井智哉がファイターズに移った。

タイガースでの下柳は先発一本。今シーズンの7勝を含め、タイガースでの四年半で100勝の半分以上の51勝を挙げているのだ。2005年には24試合の登板で15勝を挙げてセ・リーグの最多勝に輝いているがこの年の下柳は規定投球回数に達していない。24試合の登板はすべて先発だったが完投は僅か1回。この年のタイガースのリーグ優勝の原動力となったJFK、ジェフ・ウィリアムス、藤川、久保田智之のリリーフ陣の協力を得ての最多勝だった。

皮肉なものだ。かつてはリリーフ登板だけで規定投球回数に達した男が今度は一年間先発ローテーションを全うしながら規定投球回数に達しない。しかしそれでも最多勝になってしまう。通算100勝到達の試合がそうだったように下柳は先発して好投してもだいたい6イニング程度しか投げない。週に一日、中六日での登板で6イニング投げるということは、週に六試合あった場合、その週の規定投球回数ぎりぎりということになる。

リリーフ時代には常識を覆すタフさを発揮した男が今度は先発してある程度投げて、あとはリリーフ陣にお任せという、投手分業制の象徴のような形でタイトルを獲った。まさに波瀾万丈な下柳らしいではないか。節目の記録を達成した選手がよく「記録は単なる通過点」と語るが、下柳にも今後、またあっと驚く何かをしでかして欲しいと思うのは敗戦処理。だけではないだろう。

2007年7月 6日 (金)

おめでとう岡島秀樹!!-メジャーのオールスターを楽しんでこい!!!

004 大リーグ・レッドソックスの岡島秀樹が大リーグ・オールスターゲームに出場することになった。ジャイアンツ時代から岡島を応援していた敗戦処理。としてはアメリカンドリームのような岡島の活躍、そして大舞台への出場決定をこの上なく喜びたい。二年前にはジャイアンツで堀内恒夫監督の構想から外れて一軍と二軍を往復していた男が、今季鳴り物入りで大リーグへの移籍を果たした松坂大輔、井川慶、岩村明憲らが果たせなかった夢を勝ち得たのだ。岡島よ、おめでとう。この表現は個人的にあまり好きではないが、敢えて送ろう。

「岡島よ、メジャーのオールスターを楽しんでこい」

最後の一人を選ぶ手段がインターネット投票と言うことで、日本のファンも投票出来ることから大量の組織票が投じられたなんて陰口が聞こえてきそうだが<苦笑>、大リーグに詳しい知人によると今回岡島とともにインターネット投票の対象になった選手と岡島の成績は遜色なく、誰が選ばれても不思議でない状況だったらしい。

偶然だろうが、今年の大リーグ・オールスターゲームに選ばれたもう一人の日本人選手、斎藤隆も移籍前数年間はベイスターズでぱっとしなかった。かつて松井秀喜とイチローが大リーグのオールスターゲームで同時に外野で守備に付いた時には「ついに日本野球もここまで来たか」と感慨深かったにふけったものだが今回はそれとは異なる意味で感慨深い。

かつて長嶋茂雄監督が当時の投手コーチだった鹿取義隆に「何とか一本立ちさせてくれ」と命じてあの独特なフォームのまま徐々に台頭し、ドラフトの逆指名入団組やFA、他球団からの移籍組などに混じり、数少ない叩き上げとして2000年の「ON対決」といわれたホークスとの日本シリーズでは胴上げ投手にまで登り詰めた岡島。3勝2敗と王手をかけた第六戦で最終回のマウンドに「ピッチャー岡島」と場内アナウンスされた時の大歓声をテレビ画面を通じて確認した敗戦処理。は、あの補強に明け暮れた長嶋巨人でその集大成とも言える日本シリーズの最後のイニングを託されたのが、叩き上げの岡島だったことが何より嬉しかった。

しかし、その栄誉のマウンドがジャイアンツにおける岡島のピークだった。

その後の原辰徳、堀内恒夫と代わる指揮官の下、安定感に欠ける岡島の投球はいつしか他の投手に役割を奪われ、存在感を薄くしていた。そして阿部慎之助に続く実戦経験の豊富な第二捕手が欲しいというチーム事情の元、2006年のシーズン開幕前に實松一成、古城茂幸とのトレードでファイターズへ。左のリリーフ投手に人材を欠くチーム事情にはまり、かつての輝きを取り戻した岡島は武田久、MICHEALとともに勝利の方程式を形成し、25年ぶりのリーグ優勝、44年ぶりの日本一に大きく貢献した。

当初敗戦処理。は岡島のファイターズでの活躍を、あの変則投法にパ・リーグの選手が慣れていないことと、岡島とコンビを組むことが多い中嶋聡捕手が絶妙に持ち味を引き出していることに起因していると推測していたが、岡島のレッドソックスでの安定ぶりを観ると、少なくとも後者は当てはまらない。確実に言えることは岡島はレッドソックスという大リーグのチームで無くてはならない投手になったということである。

FAで流出を余儀なくされたファイターズはともかく、余剰戦力のように扱ったジャイアンツは考え直す必要があるだろう。

しかし、そんな過去はともかく、岡島は松坂や岩村もまだ手中にしていない栄誉を手にした。

最後にもう一度書こう、

「岡島よ、メジャーのオールスターを楽しんでこい」

2007年7月 3日 (火)

ゴールデンイーグルスが8ポジションでファン投票トップ選出-で、オールスターのファン投票について考える。

2日に発表されたオールスターゲームのファン投票の最終結果でパ・リーグでゴールデンイーグルスの選手が12のポジションの内、8ポジションで選出されたことが波紋を呼んでいる。球団サイドでは地元開催と言うことで多くのファンが投票してくれた、話題のルーキー、田中将大の人気で田中だけでなく各ポジションにゴールデンイーグルスの選手を投票してくれた人が多かったのではと分析しているようだが、一方で親会社のグループを挙げての組織票ではないかという疑念も出ているようだ。真相は定かではないが、良い機会なのでオールスターゲームのファン投票というものについて考えてみた。

3日のスポーツニッポンによるとゴールデンイーグルスの米田純球団代表は「地元の官公庁、郵便局や商工会議所が初めて投票用紙を置いてくれたりした」と地元の熱意を強調して組織票については否定したそうだ。同紙では小林敏晴編集委員の「記者の目」というコラムで、今回のファン投票で、最も多かったのが各球場に配布された投票用紙を主とするはがきによる投票が全体の約60%を占めたことを挙げ、球場の応募用紙がノミネート・マーク方式である以上今後も人気選手に便乗した形で一球団から大量選出される可能性はあると分析している。

敗戦処理。も実態はそんなところではないかと睨んでいる。万が一、球団の親会社グループ総力を上げての投票だとしたら、論外であるが、そうでなくても、地元開催とあれば、そのチームのファンが自チームの選手をすべてマークして投票するパターンの投票が多くなるのは予想出来る。

結局、ファン投票をするファンが何を望んでいるのかという問題だ。

全ポジションで自分の好きなチームの選手に投票するファンが多いのであれば、今年のゴールデンイーグルスの大量選出は必然的な結果と言える。「好きなチーム」にこだわらず、「今年はこの選手が活躍しているな」と思う選手に投票するファンや、「好きなチーム」や「今年の成績」にもあまりこだわらず、自分のお気に入りの選手を投票するファンだっているだろう。ファン投票に定義がない限り、どんな基準で投票しようとファンの勝手である。自分の好きなチームの選手をすべてのポジションで投票するというファンが多いのであれば、それで選ばれたのが紛れもなく「ファン投票選出選手」なのである。今回はゴールデンイーグルスのファンがゴールデンイーグルスの選手ばかりに投票したものが全投票の中で目立った結果、12ポジション中、8ポジションで当選という結果になったと推測出来るが、おそらくはゴールデンイーグルスのファンだけが自分の応援するチームの選手ばかりに投票したのではなく、どこのチームのファンにもそういう投票傾向のファンがいて、(地元開催などのモチベーションの差で)ゴールデンイーグルス票が他球団の票を上回ったに過ぎないのではないか。

可能であれば、例えばの話、全ポジション(パ・リーグは12、セはDHがないので11)中、同一球団の選手に8人以上投票した投票の割合を調べて欲しい。そしてさらに可能であれば、同一球団に8人以上投票しているファンが、もう一方のリーグにどういう投票傾向をしているかも調べて欲しい。ゴールデンイーグルスのファンが今回のファン投票をジャックしたというのなら、セ・リーグで選ばれた11人も、ひょっとしたらゴールデンイーグルスのファンが選んだ11人なのかもしれないのだ。

そしてゴールデンイーグルスのみに限らず、同一球団の選手にばかり投票するファンが多かったという分析結果が出たら、オールスターゲームのファン投票とは自分の応援するチームのレギュラー選手に大舞台に出て欲しいと願う投票儀式なのだという仮説が成り立つ。

「そんなものが真のプロ野球ファンの声ではない!」というなかれ。

日本の政治が、国民(有権者)が選んだ政治家によって運営されているのだから、政治家のやっていることは「国民が望んだ結果」とみなされるのと同様、ファン投票の結果というものは(恣意的な組織票などの操作がない限り)ファンのニーズにマッチしているのである。

ところが政治における選挙の投票と、プロ野球のオールスターにおけるファン投票には決定的な違いがある。それは前者が一人一票しか投票出来ないのに後者は若干の制約はあるが、一人で複数の投票が出来ると言うことだ。本当の意味でプロ野球ファンの意思を反映した、究極のファン投票とは有権者(ファン)がすべて等しく一票の投票権を持つファン投票である。国政選挙などにおいて人より多く税金を払っていようが、政治に強い関心を持っていようが一有権者に一票の投票権しか与えられないのと同様にプロ野球のオールスターのファン投票も一人一票しか投票出来ないようになれば、本当の意味でファンの総意が結果に反映されるファン投票が出来るのである。

もちろん、現実的には不可能だろうが…。

オールスターの組織票として語りぐさになっている二つの事例がある。

今回のゴールデンイーグルスと同じく8人が選出された1978年のファイターズ。当時他球団に先駆けて少年ファンの組織(ファンクラブ)を充実させていたファイターズが子供たちにファイターズの選手ばかりに投票するよう扇動したのだという。まだオールスターゲームにDH制が無く、9つのポジション中、8つのポジションをファイターズの選手が占めた結果は大顰蹙を買い、実績の低い2選手が出場辞退する形で落ち着いたが、ファイターズの選手以外でただひとりファン投票で選ばれたブレーブスの福本豊も相当気分を害したという。

そしてもう一つは記憶に新しい2003年のドラゴンズ・川崎憲次郎への大量投票である。FA権を行使してスワローズから2001年にドラゴンズに鳴り物入りで移籍してきた川崎だったが、移籍初年度から故障に悩まされ、三年目のこの年になっても一軍公式戦での登板がゼロという有様だった。それを茶化しの格好の題材と見た 2ちゃんねる の住人らがインターネットで大量の投票をすることで川崎をセ・リーグの先発投手部門でトップ当選させてしまったあの出来事だ。この時は川崎は出場辞退という形でなく、選考そのものを辞退するという形をとったため、川崎への投票自体が事実上の無効票になった。

今にして思えば、川崎事件の対応が今回のゴールデンイーグルスへの大量当選に結びついた様にも思える。川崎事件を受けたNPBは第二の「川崎憲次郎」を誕生させないために、オールスターゲームに出場制限を課した。即ちその年(どころか三年間)ほとんど公式戦に出ていない選手に投票が集まることのみを問題視し、一人の投票者があまりにも大量に投票すると言うことに関してはあまり規制をかけなかった(インターネット投票に投票者のノミネート制を採用した程度)。即ちNPBは一人の投票者が大量に投票することによってファンの総意とは言えない投票結果が出ることを規制するより、ファンの投票基準に規制をかけることを優先させたのである。

選出規定数 ファン投票終了時に以下の規定数を満たしていること。

  [投手] 5試合以上登板または10投球回以上

  [野手] 10試合以上出場または20打席以上

例えば、今年のオールスターゲームに関してバファローズの清原和博には出場資格がないことになる。しかしもしも仮に、投票受付期間中に清原の故障が回復しないとしても、オールスターの時期に試合に出場出来るレベルに回復する見込みが充分にあったならば、敗戦処理。は清原に一票を投じたいくらいだ。もちろんこれは四年前の川崎への嫌がらせのような投票とは趣旨が違う。過去に何度もオールスターゲームで名勝負を演じてきたオールスター男、清原和博をオールスターゲームで観たいからだ。公式戦で如何に好成績を挙げていようと、オールスターゲームではサッパリ活躍しない有名選手はあまたいる。観ていて「やる気があるのか!」と感じさせる選手もたまにいる。しかし清原は相手リーグのその年の出場投手と過去何度も名勝負を演じてきた。「清原さんに自分のウイニングショットが通じるか試してみたい」-相手投手にそう思わせる何かを清原は持っている。こういう選手は体調さえ万全なら公式戦の成績にかかわらず出て欲しい。

もちろんこれはあくまで敗戦処理。個人の考えで、「やっぱり公式戦で頑張った人を選びたい」と思う人の方が大半であろう。それでいいのだ。ただし現状のオールスターゲームの規程では敗戦処理。の考え方すら否定されるのだ。それは違うだろう?というのが敗戦処理。の言い分。

話を戻そう。今回のようにゴールデンイーグルス一チームから大量8人もファン投票で選ばれる結果を快く思わないのであれば、そう思う人があるべき姿のファン投票をせっせとすればよいのだ。全体の投票数を増やし、特定の意図に基づいた投票の比率を下げるのが最も自然な解消法だと敗戦処理。は思う。

今年のオールスターゲーム第二戦がデーゲームで開催されるが、これは放映権を獲得したテレビ局の意向だという。土曜日の夜にプロ野球のオールスターゲームを中継しても他局との視聴率争いに勝てないと言うことなのだろう。ちなみにこの局が当日のナイトゲームの時間帯に放送する番組は「イブニング・ニュース」、「ドッカ~ン!」、そして打ち切りが決まっている「キャプテン☆ドみの」である(筆者注.デジタルテレビガイド8月号=東京ニュース通信社刊による。 ※その後変更になっている可能性あり視聴率が見込めないということは、オールスターゲームに関心を寄せているファンの絶対数が減少しているということが推測できる。ファン投票で特定の意図に基づいた投票が反映されやすい土壌が充分に出来ているのである。

非現実的な話だが、一人一票のファン投票制度が実現したら(ゴールデンイーグルスに限らず)一球団からの大量選出はよほどリーグで独走状態のチームが出ない限り、起こらないだろう。そしてそれでも起きるとしたら、ファンがオールスターゲームで観たい選手、選びたい選手というのは自分の好きなチームのレギュラー選手だということだ。それがプロ野球ファンの総意なのだ。そしてそうなったら、自分の好きな選手を11人、あるいは12人もマークしたり名前を書く手間を省くべく、ファン投票を比例代表制にしてしまえばよいのである。あらかじめ各球団は選手の比例順位の名簿を提出し、ファンは好きなチーム名を書くだけ。何とシンプルな投票制度だ!

さすがにそうなったら夢も希望もなくなるだろう。そうなる前に、来年はプロ野球ファン、全員がとにかく投票しよう!!

P.S.

蛇足だが、国政選挙と同じように、「やめさせた方がよいと思う審判員」とか「やめさせた方がよいと思う野球解説者」を投票出来るようにならないものだろうか?

2007年7月 2日 (月)

巨人はかつて大きなオロナミンCだった-強くても 強くてもなお 視聴率 高くならざり じっと手を見る

2日、ビデオリサーチからジャイアンツ戦の6月度のテレビ視聴率が発表され、昨年の同月と比べ、0.2ポイントダウンの9.0%だったことが判明した。同社の調査が始まって以来、6月度では過去最低だったという。これで今年に入ってから4月の10.8%、5月の10.2%に続き、3ヶ月連続で同月比で過去最低をマークし続けている。今年のジャイアンツは開幕から順調に白星を積み重ねている。過去二年調子を崩した交流戦も十二球団で二位の高勝率をマーク。今のところは「強い巨人」が帰ってきた感じを抱かせる。しかしそれでも上がらぬ視聴率。これが直ちにプロ野球人気の低迷とまでは敗戦処理。は言い切らないが、少なくともジャイアンツ球団は深刻に受け止めなければならない現実だろう。

もう半月近く前の話であるが、敗戦処理。が通勤途中の都内JR某駅前でオロナミンCが配られていた。見ず知らずの製品ではないので、気軽に受け取って会社に着いた後、一気に飲み干した。オロナミンCといえば、ジャイアンツファンとしては忘れられない、「元気はつらつ・オロナミンC!-オロナミンCは小さな巨人です!!」のコピーとともに代々のジャイアンツの主力選手が出演していたCMが思い出される。

早いものでジャイアンツの選手達がオロナミンCのCMを離れてから六年がたった。テレビCMが新しいシリーズに刷新され、長嶋茂雄監督の一回目の監督在任時から続いた人気シリーズの終焉は当時話題になった。(松井秀喜のみ別アイテムで継続)ジャイアンツの選手が出なくなった新しいCMは2002年3月から始まり、現在では上戸彩が様々なジャンルの旬な人物と競演するシリーズが定着している。

ジャイアンツが最後にリーグ優勝を果たしたのが2002だったからその後の成績低迷、ファン離れとほぼ時期を一にする。大塚製薬のマーケティングは素晴らしいと舌を巻かざるを得ない<苦笑>

もっとも東京ドームのライトスタンド後方にはオロナミンCの大きな広告が今だに掲出されているし、先月の10日にジャイアンツの試合を観に行った時に東京ドームで行われていた柴田勲氏のトークショーでは観客にオロナミンCが配られていたから今でもつながりは深いようだが。

ジャイアンツ戦のテレビ視聴率の低迷は1990年代から既に囁かれていたから、いわゆる「右肩下がり」状態が長く続いていることになるが、今思えばオロナミンCの人気CMが打ち切られた時に本気で危機感を持つべきだったのではないか。

世間一般にテレビ視聴時間が短くなっているというデータもあるらしいが、大量に露出されるテレビCMというものは知らず知らずのうちに視聴者の脳裏に焼き付くものだ。もちろんこれはジャイアンツファンや、プロ野球ファンに限らない。ジャイアンツやプロ野球にさほど興味を持たない人達に知らず知らずの間に「オロナミンCは小さな巨人です」のフレーズが刷り込まれていくのである。これは極めて重要なことだ。こういう日常的な刷り込みが浸透すると、変な例えだが、ジャイアンツファンの男性の恋人が、男性と一緒に東京ドームに野球を観に行くことに抵抗を感じないのである。もちろんこの場合、恋人の女性は基本的に野球に特に関心がない場合を指す。もちろん、一度や二度、彼氏に連れられて東京ドームのライトスタンドに行ったくらいではその女性はジャイアンツファンにはならないだろう。しかし野球にさほど興味を持たない人の生活の一部に野球が入り込んでいく。そうして野球ファン以外の人を無意識にでも巻き込むことで、テレビのチャンネルを野球中継に合わせる人が増えていくのである。それがジャイアンツ戦のテレビ視聴率の仕組みだと敗戦処理。は勝手に分析しているし、その下支えになっているのが大量に露出される清涼飲料水のCMに当たり前のようにジャイアンツの選手達が出ているという現実なのである。

野球、あるいはジャイアンツにさほど関心のない人達に無意識下に浸透させると言うことは極めて重要なのである。最近では少なくなったが、ジャイアンツ戦のテレビ中継がかつて30分から1時間近く延長される等と言うことがまかり通っていたのはジャイアンツ戦中継以後の番組のドラマなり、バラエティなりの視聴者―野球ファンとは限らない―人達に「プロ野球中継なら延長されて自分の好きな番組の放送時間がずれても仕方ない」と認識される(あるいは諦めさせる)からであり、その裏付けがCM出演などによる無意識な意識付なのだ。時代は違うが、漫画「巨人の星」の存在、大橋巨泉による「野球は巨人、司会は巨泉。ウッシッシ」というセリフ、流行語にもなった「巨人、大鵬、卵焼き」というフレーズもそう。あのフレーズがあることにより、巨人というチームが無茶苦茶強いということを誰もが認識するのである。現在そのような誰でも知っているフレーズは残念ながら存在しない。

* 「江川、ピーマン、北の湖」「楽天、曙、ハルウララ」というのは別。

オロナミンCに戻そう。人気長寿CMだった「オロナミンCは小さな巨人です」は2002年に終わった。そして皮肉なことに、現在好評継続中の上戸彩のシリーズの第1弾での競演相手はファイターズに入団した当時のSHINJOだった。さすがにジャイアンツの主力選手シリーズからすぐにSHINJOに乗り換えたのではなかったが、かつてのジャイアンツの牙城に非ジャイアンツながらその存在は全国区であるSHINJOだったというのは今にして見れば非常に示唆的だ。

そして個人的に何より苦々しいのは、あれほどの歴史のある人気長寿シリーズを打ち切ってまでリニューアルした新CMが「21世紀の裕次郎を探せ!」キャンペーンの協賛だったことである。名前を書くことすら苦々しいが、徳重聡、せっかくの大役を担ったのに、その後サッパリじゃないか<苦笑>

ビデオリサーチのテレビ視聴率は通常関東地区の地上波テレビ放送のデータである。実際には近年ではCSやBSデジタル放送での中継にシフトしており、それらで観戦している視聴者がカウントされていないのであれば、厳密な意味でテレビでジャイアンツ戦を観戦している人が減っているとは言いきれないのである。

例えば敗戦処理。はジャイアンツ戦のテレビ中継で日本テレビとNHKのBS(あるいはデジタルハイビジョン)とで双方で中継している時は原則完全中継のNHKにチャンネルを合わせる。またTBS、テレビ朝日、テレビ東京の系列局が中継する試合の場合はそれぞれの局の系列のBSデジタル局で同時中継していることがほとんどだから、BSデジタルの方にチャンネルを合わせる。試合の途中から中継を始めて、最後まで放送しないかもしれない放送より、原則最後まで放送する方を選ぶのは自然なことだと思う。敗戦処理。以外にもこういう発想の人は少なくないのではないか。ただし、これをする人が増えれば増えるほど、ビデオリサーチが調べるジャイアンツ戦の視聴率は下がり続けることになる。しかしそもそも、ベランダに追加のアンテナを付けたり、別料金を払って契約しないと観ることが出来ないなんてジャイアンツのあるべき姿ではないはずだ。

そうはいっても、東京ドームで行われるジャイアンツ戦のチケットが数年前に比べてはるかに容易に入手出来るようになったから、実際にジャイアンツの試合を観たいという人は減っていることは事実だろう。それが一部で言われるように、次から次へと他球団の主力選手を引っこ抜いてくる形でチーム成績が上がっても、ファンが素直に喜んでいないからだとは敗戦処理。は決めつけないが、多分にそういう要素はあるのだろう。

ひねくれた中学生だった敗戦処理。はCMを観ながら「『オロナミンCが小さな巨人』なら巨人の選手は『大きなオロナミンC』か?」とテレビに突っ込んでいたものだが、新しいシーズンになると「今年は誰がCMに加わるのかな?」と注目したものだった。

それを思い出すと、たとえ今年、小笠原道大、谷佳知、イ・スンヨプらが笑顔で「オロナミンCは小さな巨人です」と叫んでも共感出来ないものなぁ<苦笑>

P.S.
蛇足だがライオンズは渡辺美里のドームコンサートが終わったときに…

2007年7月 1日 (日)

「生」観戦した野球場(35)-水戸市民球場

いろいろな野球場で日本のプロ野球を観てきました。その数40以上。だからどうしたと言われればそれまでですが。

このコーナーでは敗戦処理。がプロ野球の試合を観戦した野球場について順に書いています。これまでは月に2球場、基本的に毎月1日と16日に掲載してきましたが、気がつけば観戦した球場のストックも徐々に底をつき、このペースで書いていけばあと半年しか持たないという状態です。そこで当面、今回から月に1回。シーズン中に新たな球場に行ったらその球場を含め月に2回というペースで加筆していこうと思います。

35回 水戸市民球場 観戦球場ファイル-32

2003年9月6日にイースタン・リーグ公式戦、ファイターズ対ジャイアンツ戦観戦に訪れた茨城県水戸市の水戸市民球場を取り上げる。初めにお断りしておくが、敗戦処理。は間違いなくこの日のこの試合を水戸市民球場で生観戦しているのだが、球場の内観を写した写真が無いのである。デジタルカメラを持っての観戦だったが、記憶媒体を忘れてしまったのである。球場や試合内容よりその事の方が印象に残っている<苦笑>

茨城県の県庁所在地にある球場だけに、ベースボール・マガジン社から発刊された「球場物語2」によると、1989年から1992年には一軍公式戦が開催されたようだが、その後は専ら年一回の秋口のイースタン・リーグ公式戦開催が主。今年は日程表に開催予定が見当たらないが、5月に欽ちゃん球団とイースタン・リーグ混成のフューチャーズとの試合がこの球場で組まれ、片岡安祐実がプロの投手から安打を放ったことで話題になった。

JR水戸駅のバスターミナルから出ている桜の牧高校行きバスに乗って約25分の市民球場前で下車するのが最も確実な行き方だが、本数が少ないのがネックである。「市民球場」と謳っている割には市街地からかなり離れた場所にある。水戸駅からタクシーで行くと15分ほどで辿り着くが、タクシー代金は2000円を下らないという。またイースタン・リーグの試合が行われる場合、ナイトゲームで開催されることが多く、敗戦処理。のように東京から通う場合は帰りのJR常磐線特急、スーパーひたちの最終電車を気にしなければならないというジレンマがある。両翼が93mで中堅が120mという球場でネット裏には屋根のある席もあり、お弁当などを置ける台のある席もある。見易い球場であることは確かだが、立地が問題か。その点で県内でも今年もセ・パ交流戦でジャイアンツ対ライオンズ戦が組まれた ひたちなか市民球場が本流になっているのだろうか。

上述のように地方球場には珍しく、屋根と台のある席があったので当時敗戦処理。が試行錯誤していた表計算ソフトでのスコア記録が残っているので興味のある方は参照いただきたい。

ちなみにこの表計算ソフトを利用したスコアブックはその後発展していない<苦笑>

※ 次回掲載は8月2日(木)を予定しています。

「20030906FsVSG.xls」をダウンロード

ELチャレンジマッチは手作り感がいい-鎌ヶ谷で初のチャレンジマッチ週末開催

イースタン・リーグチャレンジマッチ観戦も四回目となると、さすがに飽きて、いや慣れてきましたが、ファイターズの本拠地、ファイターズスタジアムでの土曜日の開催となると、放っておく訳にはいきません。ゴールデンウイーク以来、久しぶりに鎌ヶ谷に行ってきました。

イースタン・リーグチャレンジマッチと、フューチャーズに関してはこちらを参照して下さい。

実はファイターズはイースタン・リーグに所属する球団中で支配下登録の選手数が最も少ないのでフューチャーズにほとんど選手を派遣していません。それでいてフューチャーズと試合をすることで実戦の機会を増やしてもらうのは、ちょっと都合が良すぎる様な気もします。

小笠原道大のFA移籍補償金、交流戦の優勝賞金と大きな金が入っているのですから、今年のドラフトでは多くの新人を獲得し、せめてフューチャーズに選手を派遣できるようにしましょう!

Photo_21 それでも今日は鎌ヶ谷での開催ということもあって島田一輝コーチと捕手から内野手に転向中の小山桂司がフューチャーズに派遣されました。フューチャーズのユニフォームを着た島田コーチはフューチャーズの攻撃時には三塁コーチを務めていましたが、鎌ヶ谷の常連客で口の悪いK氏からは「裏切り者、島田コーチ!」との笑えないヤジも飛んでいましたが、ヤジの主が主だけに周囲の観客も大笑いしていました。

悲惨だったのはむしろ小山の方でしょうか?

03_13 小山は最初の打席で自分が打った打球がワンバウンドで顔面に当たるアクシデントに見舞われました。フューチャーズ側からは島田コーチが、ファイターズからは福良淳一二軍監督と山中潔コーチがかけつけ、両軍首脳が心配そうに見守る中、小山は打席を続行したものの、三振に倒れました。(写真中央が小山本人。後ろ姿が福良二軍監督とフューチャーズの島田コーチ)

この試合では一塁手としてスタメン出場していた小山ですが、守備は無理ということで特別ルールにより一塁からDHに回りました。もちろんこのポジション変更はパ・リーグが取り入れている通常のDH制では出来ません。

結局小山はDHでの試合出場も無理だったようでその次のイニングから退きますが、控え選手が少ないフューチャーズ。小山の後には投手がラインアップに入りました。

投手に打順が回るたびに代打を出して投手を代えるのではなく、登板中の投手が打席に立ち、次の回から別の投手がリリーフに出るというのもありました。次の回から登板予定の投手を代打で打席に立たせ、不慮の事故があったらまずいという考えなのでしょうか?

01_35 そんな中、四番手で登板したジャイアンツの深沢和帆が打席に立って二塁内野安打を放ち、一塁を駆け抜けて両手を拡げて自らセーフのポーズをし、その後ガッツポーズもしてファイターズファンからも拍手を浴びていたのが印象的でした。(写真:打席でインコースの投球を避ける深沢)

チャレンジマッチにはいろいろな特別ルールがあり、小山の例以外にも、まずホームチームが九回表を終えてリードして勝利が確定しても九回裏の攻撃をするとか、選手が不足したら審判と相手の許可を取ることで退いた選手の再出場が認められる等があります。この試合でもスタメンマスクを被ったシーレックスの高森勇気は一度退いた後で、九回表に代打で再出場しました。チームの先輩、金城龍彦のような打席でのタイミングの取り方をするこの左打者はフューチャーズの常連メンバーですが、個人的には観たい選手なので再出場は大歓迎です。

Photo_22 この試合では審判二人制(球審以外には内野に塁審が一人だけ)とか、ファイターズもコーチの参加が少なく一塁コーチを内野手の尾崎匡哉が務めていたりとか、攻守交代でフューチャーズの投手が投球練習を始めるときに捕手が短パン姿の人だったり(写真:一体この人は誰だったのだろうか?)何かと手作り感いっぱいでした。そして固定ファンのいないフューチャーズのためにファイターズの応援団の一部が一塁側に移って応援をしてあげたり、そして八回表にはC☆Bもフューチャーズの応援に加わるなど、アットホームで手作り感のある試合でした。観客の入り具合も通常の週末に比べ、ファイターズ側は七、八割は入っていたのではないでしょうか。ジャイアンツ球場だと半分以下に下がりますから、この球場が如何に固定ファンに支えられているかを痛感しました。

敗戦処理。はチャレンジマッチを生観戦するのは今日で四回目ですが、今までで一番手作り感を味わいました。中でも一番衝撃を受けたのが球場に置いてあった今日のフューチャーズのメンバー一覧表。チャレンジマッチでは試合前にフューチャーズの参加メンバーを場内アナウンスで発表することになっていますが、メンバー表まで用意されたのは初めてです。しかしよく観ると、とある機関から鎌ヶ谷の事務所に送られたFAXのコピーです。しかも送信元のFAX番号が!カットするか、位置をずらしてコピー取るでしょう、普通?

試合についても触れなければならないでしょう<>

ファイターズが四回裏、この回からフューチャーズ二番手として登板したスワローズの山田裕司を攻め、今浪隆博、糸井嘉男が連続で一、二塁間を破る安打で作った無死一、三塁から四番の金子洋平、五番の(DH)渡部龍一がいずれも三遊間を破る連続タイムリーでまず2点。市川卓の二塁ゴロで一死二、三塁となってから鵜久森淳志がレフトに高々と犠飛で3対0。続く駒居鉄平もセンター前に落として4対0と集中打で4点を先制しました。

フューチャーズは五回表、ファイターズ二番手の内山雄介から一死後に四球の走者を一塁に置いてライオンズのファームの石橋尚登がレフトのライン際にフライを放ち、レフトの糸井が懸命に追うも、グラブに当てて落球。三塁側の内野席から観ていてファウルエリアかとも思いましたが、一人しかいない塁審の判定はフェア。打球がファウルグラウンドを転々とする間に一塁からジャイアンツの作田啓一が生還。1対4としました。

余談だがフューチャーズのメンバーはユニフォーム(上半身)と帽子がフューチャーズのオリジナルで、ユニフォームのズボンとヘルメットは所属チームのものを使用している。出来れば石橋には上半身ユニフォームを所属チームのものでプレーして欲しかった。契約解除になれば、もう観ることが出来なくなるかもしれませんから<>

01_36 閑話休題。ファイターズの追加点は六回裏。先頭の金子洋が四番手のジャイアンツ深沢からレフト場外へ特大の本塁打。このところイースタンで量産体制に入っている洋平だが、ここでも存在感を示した。この球場ではライトの場外に比べ、レフトへの場外弾は珍しい。レフト後方の室内練習場の外壁に当たったのではないかというくらい飛んだ。(写真:レフト場外弾を放った金子洋のスイング。フォロースルーも豪快)

さらに八回裏には二死満塁から駒居が五番手のライオンズのファームの岡本篤志から左中間に満塁本塁打を放ち、9対1とした。

ファイターズ投手陣は先発糸数敬作から1失点した内山の後を中村渉、宮本賢、菊地和正と、イースタン公式戦ではなかなか観ることの出来ない投手ばかりつないで無失点に抑え九回表を終えて9対1で勝利確定。おまけの九回裏には糸井が六番手のゴールデンイーグルス・金森久朋からソロ本塁打を放ち10対1でファイターズが勝ちました。

Photo_23 おまけ:満塁本塁打を放った駒居。良い打球が飛んだスイングはやはり奇麗ですね。

30日・ファイターズスタジアム】

FT 000 010 000 =1

F  000 401 041 =10

※ 特別ルールにより九回裏を実施。

FT)染田(SS)、●山田(Ys)、末永()、深沢()、岡本(GO)、金森(GE)-高森(SS)、山本大(GE)

F)糸数、○内山、中村、宮本、菊地-駒居

本塁打)金子洋ソロ(深沢・6回)、駒居満塁(岡本・8回)、糸井ソロ(金森・9回)

http://www.npb.or.jp/challenge/

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