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2007年5月 8日 (火)

采配は振るうではなく振るもの?

毎週火曜日は仕事の関係で帰宅が午後11時前後になることが多い。帰宅して一息ついてテレビのスイッチを入れると、フジテレビで「タモリのジャポニカロゴス」という番組が放送されていることが多い。何故スイッチを入れるとフジテレビなのかというと、「元気のミナもと!」を観ながら朝食を取り、出勤するからである。先週5月1日放送のフジテレビ系「タモリのジャポニカロゴス」も何気なく視ていたら、「日本語動詞ましょう」というクイズの中で次のような問題が出た。

問題: …に続く正しい動詞はどちらでしょう?

采配を… A振る B振るう

私はテレビの前でかなりの自信を持って「振るう」だと答えていましたが、正解は「振る」だそうです。解答者だったお笑いのインパルス堤下敦も敗戦処理。同様に自信満々に「振るう」と答えていた。

「采配」とは昔、戦場で大将が士卒を指揮するために用いた道具。厚紙を細長く切って作ったふさに、柄をつけたもの。大将がそれを振って戦場で指揮をとっていたことから団体や組織の指揮をとることを「采配を振る」というようになったそうだ。

それでは何故「采配を振るう」という誤用がまかり通っているかというと、解説する名古屋大学の町田健教授によると「振るう」を使うのは「権力を振るう」との混同ではないかとのこと。監督の采配に基本的に選手は服従しなければならない性質があることを考えれば、「監督」が権力の象徴とも言えるから、「采配を振るう」といっても違和感はないが、文法上は誤りだとのこと。

知りませんでした。

司会の一人、フジテレビで長年プロ野球中継の実況を担当していた福井謙二アナウンサーも「私も二十年前は『振るう』で実況していました。」と告白し、冗談っぽく謝罪もしていた。

で、敗戦処理。が思いつくままに誤用されやすい野球用語を並べてみました。

「暴投」と「悪送球」

「暴投」は投手の投球で、捕手が通常捕球できないようなコースの球などを投げたことによって塁上の走者に進塁された場合を指すのだが、これ以外に例えば投手であっても、「送球」をとんでもない方向に投げた場合なども「暴投」と言っているアナウンサーが稀にいる。もちろんこれは「悪送球」。

なお走者一塁。打者のカウントがスリーボールでフォアボールになる投球が大きくそれた場合に一塁走者が二塁止まりであればそれは「四球」による進塁と解釈されるので「暴投」とは言わない。当然走者無しの場合、振り逃げが成立する場合を除き、「暴投」になるのはフォアボールになる投球で打者走者が二塁まであるいはそれ以上進んだ場合くらい。

「カバー」と「バックアップ」

「カバー」とは例えば一塁ベースなら一塁手、二塁ベースなら二塁手か遊撃手というようなそのポジションを守る選手以外の選手がそのベースの所に行って捕球を受けようとすること。例えば一、二塁間にゴロが飛んで一塁手が捕球して投手が一塁ベースまで走って一塁手からの送球を受けて打者走者をアウトにしようとすることが代表的。悪送球等に備え、そのベースの後方に待機するのは「カバー」ではなく「バックアップ」。これも稀に誤用される。

「ファウルチップ」

ファウルチップとは、投球が打者のスイングしたバットに触れてそのまま捕手のミットに入ったものをいう。捕手が落としたり、捕手や打者の足下に打球が転がるようなものは「ファウルチップ」ではなく単なる「ファウル」

野球界の体質を批判したり、偉そうなことを書いているが、まだまだ知らないことも多いことを痛感した。このブログを読んで下さっている皆さんで、敗戦処理。の文章に明らかな誤用があることにお気付きの場合には遠慮無くコメントでご指摘下さい。

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