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2007年4月11日 (水)

2年連続故障者リスト入り!-松井秀喜は「ニューヨークの清原」になるのか?

01_147日(日本時間8日)の対オリオールズ戦で捕ゴロを放って一塁に走った際に左太腿を痛めたヤンキースの松井秀喜が15日間の故障者リストに入ることになった。昨年は守備でスライディングキャッチを試みた際に左手を故障してシーズンの大半を棒に振っただけに今季こそとの思いも強かっただろうが、早くも挫折してしまった。

球団では一ヶ月程度での復帰を見込んでおり、症状的にも昨シーズンの二の舞は避けられそうな見通しだがジャイアンツ時代、常にグラウンドに立ち続けた男が海の向こうではケガの連続。残念でならない。昨年のスライディングキャッチでの故障は古巣の後輩、高橋由伸を連想させるし、打者走者としての走塁での足の負傷は同じく清原和博を連想させる。松井も高橋由や清原のように故障につきまとわれながらの野球人生になってしまうのか?

(写真は2004年に東京ドームで行われたジャイアンツ対ヤンキース戦で先制本塁打を放った松井)

今年から東京ドームの人工芝がリニューアルされたことが話題になっているが、昨年までの人工芝は松井が最後に日本でプレーした2002年から使用されたもの。松井がFA権を取得したら大リーグに行くのではないかという予想は既に立っていて、天然芝の球場が大半を占める大リーグのプレー環境の良さが松井の大リーグ志望の大きな要因の一つと観られていたことから、ジャイアンツ側が東京ドームの導入計画を一年早めさせて2002年のシーズンから導入させたものだった。「天然芝に近い人工芝」-当時のうたい文句だったが、松井の心には届かなかった。

「結局は人工芝ですからね」

松井はジャイアンツ時代の入団一年目の1993年から日本歴代二位の1250試合連続出場を続けたまま大リーグに移った。最後の三年間は全試合フルイニング出場だった。人工芝が選手寿命を縮めるというのはだいぶ以前から指摘されているが、そんな最悪な環境の元、連続フルイニング出場を続けていた松井の身体のケアというものは想像を絶するものであろう。しかも十二球団で最も外野からのノイズの多いジャイアンツというチームの四番、いわゆる「巨人の四番」を張っていたのである。それが皮肉なことに、松井が望んでいた環境に移り、四年目の昨年、守備でのプレー中に大怪我をし、ジャイアンツ時代からの連続出場が止まった。そして今年も。

もちろん大リーグの方が日本に比べて日程がきつく、それがあるから主力選手であっても時に欠場しながらシーズンを闘うのが大リーグ流であるのに、なまじジャイアンツ時代から連続出場記録が続いていたばかりに三年間、時にDHに回ったり代打のみの出場ではあっても出ずっぱりだった疲労の蓄積があって素人目には普通のプレーに思えるスライディングキャッチで大怪我になったというのもあろう。少なくとも敗戦処理。は昨年そう思っていた。

しかし今回のケガは…。

故障はしっかり治さないとクセになる。それは古傷となり、持病になる。球団もそれを憂慮して故障者リストに入れ、念入りに治療に専念させるつもりだろうが、常に故障と背中合わせのプレーヤー、前述の高橋由、清原のような存在になってしまうのではと心配でならない。

今でこそ故障と故障の間にたまに試合に出ている様な感じの清原だが、若い頃は王貞治の通算本塁打記録と衣笠祥雄の連続試合出場記録を破ることを本気で目指していた時代があったのだ。若い頃の清原の連続試合出場記録が止まったのはライオンズ時代にオリオンズ戦で相手投手の平沼定晴に死球を当てられたのに腹を立て、投手にバットを投げつけるなどの暴行をして出場停止処分を受けたからなのだが、その後清原は何かと大小のケガに見舞われるようになり、いつしか満身創痍になっていった。松井に限って清原のような慢心になることはないだろうが、ケガを庇いながらプレーし、試合の終盤には守備要員と交代させられる松井など、衛星放送の中継でも観たくない。

敗戦処理。は勝手に松井とイチローを「平成のON」とみなしていた。二人とも昭和のONに匹敵するスーパースターだと今でも信じている。一方のイチローが日本球界での7年連続首位打者などの偉業が伊達ではないことを大リーグで証明しているのに対し、松井のヤンキースでのプレーぶりは日本球界で単に「巨人の四番」にとどまらず日本球界の四番といって過言でない働きだったことに比べると物足りない。もちろんそれは安打量産と、本塁打という二人の得意なカテゴリーの違いがあり、単純には比較できないが、海の向こうで並みの選手になってしまっている松井に敗戦処理。は物足りなさを感じている。

松井以降、さらに多くの日本人プレーヤーが大リーグでプレーするようになったが、ホームランバッターと呼べるのはせいぜい中村紀洋しかいない。井口資仁や城島健司にしろ、岩村明憲にしろ本質的には中距離打者だ。投手では先駆者の野茂英雄を始め、伊良部秀輝、佐々木主浩と大リーガーを力でねじ伏せる存在は出ても、大リーグの投手を特大のアーチで粉砕する本物のスラッガーは出ていない。その最大の要因は最有力候補である松井がニューヨーク・ヤンキースという、すべてに代えてもチームの勝利に尽くすことを優先させるチームに入ったことだとも思えるが、今可能性があるのは松井しかいないのもまた事実である。

WBCで日本野球が結果的にアメリカ野球を上回った形になったが、選手個人の存在感で大リーガー達を凌駕し得るのは松井秀喜しかいないと今でも敗戦処理。は期待している。イチローがいかに安打に関する大リーグ記録を塗り替えようにも、それは日本のテクニシャンが技巧で大リーガーを凌いだだけに過ぎず(もちろんそれだけでも大偉業なのだが。)、パワーのカテゴリーでも大リーガーを屈せしめる存在が現れて欲しいのだ。

松井には今回の故障を機にいろいろと考えてもらい、優等生の殻を破り、ゴジラといわれたパワーで暴れ回る存在になって欲しい。大リーグに埋没した松井など、観ていて何も面白くない。

どうしても故障と背中合わせのプレーになるなら、高橋由や清原ではなく、松井には門田博光を目指して欲しい。アキレス腱を故障した元ホークスの門田博光は俊敏に走れる望みがなくなったため本塁打を打つと言うことの精度を高め、なおかつ相手にダメージを与える本塁打を打つことにこだわったという。松井も門田の道を歩んで欲しい。

ジャイアンツ時代の松井に東京ドームのライトスタンドに陣取るジャイアンツファンが歌っていた応援歌の歌詞には「ミサイルホームラン」というフレーズがあった。(読売ジャイアンツ選手別応援歌・「松井秀喜のテーマ」作詞:高田祐樹)松井の打球にグラウンドの広さは関係ない。大リーグのスタジアム、いやボールパークでもミサイルホームランにこだわり続けて欲しいのだ。

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