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2006年11月

2006年11月26日 (日)

何か、微妙に違うような…-鎌ヶ谷ファイターズフェスタ2006に行ってきました。

Photo_14 今日は鎌ヶ谷ファイターズタウンにて行われた鎌ヶ谷ファイターズフェスタ2006に行ってきました。一軍が北海道に移転していなくなってファーム単体でファン感を行うようになった2004年から三年続けての「参加」です。SHINJOもガッツも、もちろんダルもいない、それ故に程よい混み具合で、ファームの選手達に気さくにふれあえる、この今年最後のお祭りに参加することで、最後に寂しい気分になってしまった栄光の一年を締めくくろうと、京王線と総武線と東武野田線を乗り継いでやってきました。

ファームとしてはぶっちぎりの最下位に沈んだシーズンでしたが、一軍が日本一、アジアチャンピオンに輝いたこともあって例年より多くのファンが鎌ヶ谷に来ていたようです。

ただ今年は例年の1123日-勤労感謝の日(ファン感が集中する日)を避けたこともあって、他球団のファンも少なからず紛れ込んでいたようです。携帯のストラップに他球団をイメージするアクセサリーを付けている人を結構見かけました。

参加選手は基本的にファームの選手なので、一軍メンバーと言えるのは伊藤剛、紺田敏正、そしてB☆Bくらいでした。ファーム組ではチャイニーズタイペイ代表チームに合流している陽仲壽が不在なのは仕方ないにしても、他に先日の契約更改の報道でシーズン中に素行に問題があって出場停止処分を受けていた二人のうち市川卓も欠席していました。小山桂治と二人とも欠席ならわかるのですが<苦笑>

01_76 鏡割りをする伊藤、紺田、B☆B、C☆B-さすがに日本シリーズでベンチ入りした二人は手慣れている?

オープニングではOBの岩本勉氏の司会進行のもと、一軍の優勝を記念して鏡割りが行われましたが、担当したのは一軍メンバーの伊藤と紺田でした。そして昨年は年長者と言うことで江尻慎太郎が開会宣言をしていましたが、今年は期待のホープと言うことで?尾崎匡哉と鵜久森淳志が挨拶しました。

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常に人だかりが出来る仁陣の出店。ネーミングライツで仁陣スタジアムになる日は来るのか?

グラウンドの外には例年以上に出店が並んでいました。仁陣や日本ハム本体は当然としても、地元の商店などの出店がやたらに多く、ファイターズの感謝祭なのか鎌ヶ谷市のお祭りなのかわからない感じでした。もちろん出店の中にはファイターズグッズを扱うコーナーなどもちろんファンフェスタらしいものもありました。坪井や横山のレプリカ・ユニやTシャツが投げ売りされているのには哀愁を感じました。そういえば抽選コーナーの一等賞は矢野諭のビジユニでした。鎌ヶ谷の一期生にして鎌ヶ谷ファンフェスタの常連だった矢野がユニフォームを脱ぐことになったので不参加だったのも寂しかったです。矢野はいつも同じ女性?と一緒にいるのが印象的でした。彼女なのか、熱烈なファンなのかどちらかわかりませんが。

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敗戦処理。も欲しかった矢野のビジユニ。ファイターズタウン設立の年に入団し、その選手生活の大半を鎌ヶ谷で過ごした矢野。次のステップで頑張って欲しいところだ。

そして出店が多い分、ファンと選手がふれあえるスペースが限られている感じでした。

またスタンドの通路には一軍のシーズン一位通過決定の試合からプレーオフ、日本シリーズの各試合の印象的なシーンの写真が掲示されており、まるで今シーズンのイースタン・リーグでの惨憺たる成績など無かったかのような感じでした<苦笑>

随所で進行役を務めていたガンちゃんが選手達に「明るく!」 「元気よく!」 「これだけ大勢のファンの方が見えてるんやから」と口にしていたのが印象的でした。

01_78 ガンちゃんは紺田と鎌倉を従えてのトークショーを行っていました。昨年はともにファームで過ごすことの多かった紺田に「岩本さんが投げる日は守っていて大変だった」と言われてガンちゃんは苦笑い。また一軍で先発した鎌倉の故障を受けて急遽登板して勝利投手になった試合のことを語り、実はその前日に「来季は戦力として計算に入っていない」と告げられていたことを明かしていました。

結局グラウンドでの選手とふれあえるイベントに参加した人以外は、ほとんど選手とコミュニケーション(一緒に写真を撮るとか、サインをもらうとか)出来なかったのではないでしょうか。ファイターズ鎌ヶ谷の会が企画した選手との撮影会くらいでしょう。

敗戦処理。が観た時には駒居、鵜久森、小谷野の三人とファンが順番に記念撮影するという趣向で、なかには鵜久森と駒居をどかして小谷野とツーショット写真を撮っている強者の女性もいました。

既に行われた今年の各球団のファン感の記事を見ますと、いくつかの球団でファンと選手のふれあいが少なくて残念というものがありましたが、これまで誰でも気さくに選手達とふれあえるアットホームな感じだった鎌ヶ谷のファン感が微妙に例年と違う空気だった様に思えました。

また来季のコーチングスタッフが定まっていないからか、コーチ陣の参加が全くありませんでした。昨年は岡本監督を始めとするファームのコーチ陣も参加、特に昨シーズン限りで現役を引退しコーチ就任が決まっていた島田が常時ファンにサインをし続けていたのが印象的でしたが。

01_79 結局見応えがあったのはB☆BとC☆Bの珍しいコラボレーション?くらいでしょうか。

ポストシーズンの一軍の奮闘ぶりを伝えるボードの横に、今年からファームのマスコットになったC☆B(カビー)の半年間の成長アルバムが置かれており、ちょっとした人だかりが出来ていた。「今シーズンのイースタン・リーグでの惨憺たる成績など無かったか」と書いたが、カビーの存在こそがファームの唯一の光明とも言えた。アルバムをめくると鎌ヶ谷で何かと取り沙汰される一部の常連のオジサン達(彼らは今日もオープニングでえげつないヤジを飛ばしていたようで、ガンちゃんに窘められていた)とカビーの微笑ましいふれあいぶりもきっちり撮影されていた。ここだけが、やっぱり鎌ヶ谷の、ファームのファン感なのだなと実感出来るスペースだったかもしれない。

前にも書いたように今年のファームは悲惨なリーグ戦成績とは裏腹に一軍への人材供給という点では充分にその機能を果たした一面がある。岡本前監督が辛抱に辛抱を重ねて使い続けてへまをしまくった連中が来シーズンは「試合」という場で結果を示して欲しい。公式戦では1,000円という決して安くない入場料を取るのだから。

彼らの来シーズンに期待しつつ、何か違和感を持ちながら閉会式を待たずに鎌ヶ谷駅までのバスに乗り込んだ敗戦処理。でした。

最後にあまりにも寂しい出来事がありましたが、25年間待ち望んでいたことが現実になった本当にファンとして楽しいシーズンでした。あらためてファイターズナインおよびフロントスタッフの皆さんに感謝する思いを強くし、これで明日から来シーズンのことに敗戦処理。も目を向けようと思います。

2006年11月25日 (土)

甘えるなノリ!-中村紀洋が温情更改を要望?

普通に考えれば清原和博とともに今季のバファローズ低迷の二大戦犯と裁かれて然るべき中村紀洋が来月の契約更改で今季の成績不振を「公傷」扱いとなるよう温情更改を申し出るとか。契約更改の席は年に一度の自己主張の場であるから主張をするのはもちろん勝手ですが…<苦笑>

中村の今季は開幕四番を務めながら年間では85試合のみの出場で打率.23212本塁打で規定打席にもはるか及ばず。2004年の球界再編騒動の中で合併球団としてスタートを切っていわば逆風で一年を過ごしたあとの「新しい顔」として清原とともに大きな注目を浴びながら、この成績では戦犯扱いされても無理はあるまい。特に清原にはもとよりフル出場が望めなかったことを考えれば中村に対する期待外れ感は大きい。バファローズが昨年はプレーオフ進出まであと一歩の位置にまで行っていたことを考えればなおさらだ。

中村の言い分は今季のキャンプ中に痛めた右太股の肉離れや、古傷の左手首に受けた死球の影響による両手首痛に悩まされながらも、故障がちな清原に代わる看板として無理を重ねての出場が成績不振の原因であるから、推定で2億円といわれる高額年俸から必至とみられる大幅ダウンを免れたい模様だ。

たしかに同情すべき点もあるだろう。しかしチームの主力選手たる者、長くやっていればどこかしら故障を抱えるだろうし、多少の無理をしてでも出場している選手はざらにいるだろう。そもそも敗戦処理。は不振の中村に去就云々の話が出ないのはてっきり複数年契約を結んでいるからだと思っていたが、何と単年契約だったとは<>

そもそも球団合併時には旧バファローズの主砲として合併球団入りを拒否して半ば無理矢理ポスティングシステムで海を渡り、それで思いのほか成績が残せなかったので再び日本球界に居場所を求め、恩師仰木彬さんのツテで一度は嫌がった球団に拾ってもらった身だ。

故仰木さんの恩義には報いることが出来ず、ファンの期待も裏切ったのだからそれこそ野球協約で定める以上の大幅な減額を飲むくらいの覚悟を示すのが男意気ではないのか。

バファローズファンの中には中村、清原への特別待遇に辟易しているファンも少なくないようで、合併球団というダーティー・イメージ払拭のために期待したこのコンビが期待に応えられなかったのに来季もチームに残る一方で、イチローや田口壮らが抜けて地味になっていくチームの顔として戦い続けてきた谷佳知がとても不釣り合いな交換相手とのトレードでチームを去らなければならないという現実にやり場のない怒りを持っているということに中村は気付いていないのか。

大功労者をこういう形で持ち出すのは心苦しいが、中村と清原は故仰木さんのいわば負の遺産といえよう。その一方でこの球団は来季の新監督に外国人のテリー・コリンズ氏を迎えている。外国人監督に日本球界内の人脈などは無関係。中村や清原を「名前」で優遇することはないだろう。来季40歳で成績がさらに振るわなくても「ごくろうさん」とねぎらわれる可能性のある清原はまだしも、34歳と本来なら打者としてまさに円熟期を迎えるべき中村にとっては正念場の一年になることは間違いない。

* ちなみにイチロー、小笠原道大と同年齢。

かつてタイガース球団はトラブルメーカー江夏豊を放出した際のファンからの猛反発に驚き、田淵幸一を放出する時には当時監督になったばかりのダン・ブレイザーの構想から外れていると理由付けをして球団が批判されることを避けようとした。タイガース球団のお家騒動が年中行事だったこの時代、将来の幹部候補生と定められていた中村勝広は来季、GMではなくシニア・アドバイザーを務める。日本球界でただ一人の役職故、どのような立ち位置で振る舞うか誰にもわからない。かつての古巣に倣い、「外国人監督」を錦の御旗にして負の遺産の一掃にかかるかもしれない。それでも中村がこのチームで存在感を示したいならば吉井理人のように実力を示すしかないのだ。

甘えるな、中村紀洋

2006年11月24日 (金)

小笠原獲得では終わらない!?-まだまだ続くかジャイアンツの「大胆な血の入れ替え」

長嶋茂雄終身名誉監督の登場もなく<苦笑>、あっけなく決まった感じの小笠原道大のジャイアンツ入り。その前日の21日の大学生・社会人ドラフトとともにこのオフのジャイアンツの補強は一区切り。あとはせいぜい新外国人の獲得という感じにも思えるが、敗戦処理。はまだまだジャイアンツはトレードを仕掛けてくるのではと推測している。

とりあえず現時点での補強で来シーズンのジャイアンツのオーダーを考えてみると、

(二)脇谷亮太
(中)鈴木尚広
(三)小笠原道大
(一)イスンヨプ
(右)高橋由伸
(左)谷佳知
(遊)二岡智宏
(捕)阿部慎之助
(投)

いろいろなバリュエーションが考えられるがまぁこんなところか。

しかし実際には谷の守備力は全盛期と比べるとかなり落ちている。過去に痛めた肘の影響でもはや「強肩」とは呼べないし、脚力の低下で守備範囲が狭まっている。それゆえに守備位置がおのずと深くなり、相手走者の進塁を楽にさせている。もっとも敗戦処理。の印象では谷の衰えは守備面だけでなく、打撃も成績低下が顕著で移籍を機に心機一転という好材料だけでは再浮上は難しいと思っている。トレード成立時にジャイアンツは「谷を三年くらい前からマークしていた」と言っていたが三年間マークを続けていれば谷の変化に気付いているはずで、正確には「谷を三年前に注目していた」の間違いではないかと疑っているくらいだ。

それに加えて高橋由の守備力の低下もジャイアンツファンなら気付かぬ者はいないほど。今シーズンの二度にわたる試合中のダイビングキャッチ時のケガによる離脱はかつてのナゴヤドームや広島市民球場でのフェンス激突時の故障とは異なり、外野手としての能力が落ちていることを証明したようなもので、この谷と高橋由が両翼を守る外野ではジャイアンツの投手陣は来シーズン相当苦労を強いられる。

そこで敗戦処理。が提案したいのは高橋由伸を交換要員に頭数の足りない先発ローテーション投手とのトレード。

小笠原の抜けたファイターズとの間で金村曉とのトレードとか、岩村明憲が抜けるスワローズとの間で藤井秀悟とのトレードとか、あるいはゴールデンイーグルスとの間で岩隈久志とのトレードとか。

上原浩治、ジェレミー・パウエル、内海哲也が計算できるがそれに続くのは後半戦で先発ローテーション入りを果たした姜建銘くらいだから、もう一人計算できる先発投手が必要だ。

打線としても左打者偏重になるのを防げるし、高橋由の抜けた外野の一角は矢野謙次、亀井義行ら若手の競争枠とするのも一考かなと。

高橋由伸は来季、FA権を獲得する見込みで球団主導で動かせるのはこのオフまで。今年、昨年と打撃成績に翳りも出ているし、松井秀喜の抜けたあとのチーム・リーダーとしての期待も、その資質がないことは明らかで、売るなら今だというのが敗戦処理。の考えだ。そしてこのくらいやって初めて清武英利球団代表の言う「大胆な血の入れ替え」といえるのである。仁志敏久が放出され、次は清水隆行かなどという声も聞かれるが、それでは原辰徳監督が使いこなせない選手をフロントが放出しているだけとしか理解できない。

敗戦処理。的には高橋由伸と藤井秀悟のトレードがオススメ。

* 金村は一部掲示板やファンの間で囁かれているようにベイスターズの多村仁狙いが本命か?

スワローズは左打者の絶対数が不足しているし、秋季キャンプで宮出隆自が岩村の抜けた三塁の練習をしているようだから、宮出を三塁にコンバートして高橋由を外野に入れればピタリとはまる。グレッグ・ラロッカ、アダム・リグスとの契約が流動的なことを考えると衰えが目立つとはいえスワローズにとっても高橋由伸は魅力的な存在なのではないか。

まだまだジャイアンツの血の入れ替えは終わらない?

2006年11月19日 (日)

松坂ポスティング争奪戦はレッドソックスが制す!-で思い出した十年前のこと。

松坂大輔をポスティングの入札で落札するのは当初、ニューヨーク・ヤンキースと見られていた。ヤンキースがこのところワールドチャンピオンの座から遠ざかっていることから資金力にモノを言わせてどこにも負けない入札額を出すものだろうと予想していた。しかし入札が締め切られてから、やれレンジャースの名前が急浮上してみたり、結局ヤンキースの宿敵であるレッドソックスが日本円にして60億円という途方もない金額を提示して交渉権を獲得した。松坂大輔は大リーグで対戦したい打者にマリナーズのイチローの名を挙げていたが、レッドソックスとヤンキースとのライバル関係を考えれば、松井秀喜との対決にも本人の意識の如何を問わず注目が集まるのは間違いない。…などということを敗戦処理。も勝手に考えていたら十年前のことを思い出した。

今から十年前、1996年のオフシーズン、ストーブリーグは一人の男の去就が話題になっていた。この年FA宣言した当時ライオンズの清原和博が獲得に名乗りをあげたタイガースに入団するのか、ジャイアンツに入団するのか。

敗戦処理。は当時も今もジャイアンツを応援しているが実はこの時「清原はジャイアンツよりタイガースに入った方がよいのでは」と考えていた。当時のタイガースはあの1985年の日本一以降の長期低迷の真っ只中で、その打開の救世主として大阪出身の清原はうってつけだと感じていた。もちろん当時のジャイアンツも1994年から1996年までの三年間、四番を張っていた落合博満に年齢的な衰えが顕著になり出していたのでそろそろ代わりの四番を考えなければならない時期にさしかかっており、それを見越して獲得したと思われる広沢克己も期待外れ。いずれ松井秀喜が不動の四番打者になるにせよまだ早いという感じで、清原のFA宣言はいわば渡りに船であったが、ジャイアンツファンである敗戦処理。が考えてもFAで獲得した落合の三年契約が終わったからまた次にFA宣言する選手を獲得して四番に据えて落合を控えに回すか放出するのはえげつないと感じたのだ。それならばジャイアンツの永遠のライバルであるタイガースに清原に入ってもらい、翌1997年に肘の故障から復帰するであろう桑田真澄と清原のライバル対決を新たな伝統の一戦の看板対決にした方が両球団だけでなく球界全体の活性化につながるのではないかと考えたのだ。

結果はご承知の通り。このオフにタイガースに復帰した吉田義男監督の「ユニフォームの縦縞を横縞に変えてでも来て欲しい」との一世一代の誠意も虚しく清原は長嶋茂雄監督の元に飛び込んでいきました。清原のジャイアンツでの活躍が今一つだったから結果論で今になってこう考えているのではなく、当時の敗戦処理。は本当にこんなことを考えていました。

敗戦処理。は大リーグに日本のプロ野球ほどの関心を持っている訳ではないので今回の松坂のポスティングに関してレッドソックスが落札という事態を予測したり期待した訳ではありませんが、一つのチームに過度に好選手が集中するよりも、適度に分散して「ライバル対決」などで盛り上がる方がリーグ全体の活性化につながると思うのは敗戦処理。だけではないでしょう。あの時、清原がタイガースに入っていたら…。勝負の世界に「れば・たら」は禁物ですから、今それを言っても意味がないのですが松坂大輔の落札球団がレッドソックスであったこと(ヤンキースではなかったこと)は大リーグの好勝負を期待するファンにとっては良い結果なのかなと思っています。

もちろん前回の発言で書いたようにポスティイングシステムそのものは要らないという立場に変わりありませんが。

2006年11月18日 (土)

ポスティングシステムなんて要らない!

松坂大輔をレッドソックスが60億円で落札したとか、岩村明憲を落札したのはデビルレイズだとか、このところポスティングシステムの話題が飛び交っていますが、このポスティングシステム、何とかならないものですかね?

10月18日付で松坂を大リーグに渡して本当にいいのか?との書き込みをしましたが、日本球界から有力選手が次々と流出してしまうこの制度、長い目で見て日本プロ野球界の空洞化を推進しているだけのような気がするのですがね。

FA宣言した選手が日本の他球団に移籍すれば補償金が入ってくるけれど大リーグの球団に移籍したら補償金は入ってこない。それならばポスティングシステムで大リーグの球団から落札金額をもらった方がマシ。-という意見をよく聞く。どうせ大リーグに行かれるなら、金が入ってくる制度を活用したいというのが本音なのだろう。しかし本当にこれでいいのだろうか?

詳しい方がいたらご教示いただけるとありがたいところですが、そもそも日米球界間で締結されているポスティングシステムの起源は何なのでしょうか?誰が言い出しっぺで成立したものなのか?

大リーグの側にしても、FAで大リーグに移籍してくる選手に日本の球団並みに補償金を払って獲得するシステムにした方が選手獲得に何十億円という費用がかからずにすむし、ポスティングシステムなんて無い方が日本人選手を獲得しやすいと思っている球団が多いように思えるのだが、違うのだろうか?

「日本のプロ野球は大リーグのファームと化す」という譬えを警鐘のような意味で用いることがある。ポスティングシステムにおける大リーグと日本球界の関係を、日本のドラフト制度におけるプロ球界とアマチュアチーム(大学・高校)におきかえて考えてみて欲しい。プロを志望する選手に対し、オークションを実施して最も高い金額を入札した球団に交渉権が与えられるドラフト制度が採用されたら、日本のプロ野球はどうなってしまいます?

そんなものはドラフト制度じゃないでしょう?自由競争と一緒でしょう。

もちろん日本のドラフト制度でも逆指名制度、自由獲得枠、希望枠と名称が変われどもそれに近い獲得システムがあり、それはそれで「戦力の均衡化」というドラフト制度の大前提を覆すという点で問題点を孕んでいるのだが、だからといってそれと同じことを大リーグに対して行い、「日本の球団には売りませんけど大リーグの皆さんで高く買ってくれるところには話に乗りますよ!」と言っているようなポスティングシステムは、どうも日本球界衰退の道をたどるものにしか思えない。

ここはやはり、大リーグの球団にも、日本国内の球団と同じ条件でフリーエージェントという制度での移籍に一本化してもらうべきではないのか。大リーグ側が人的補償という制度を嫌がるのなら、大リーグ球団への移籍に限り金銭での補償に限定しても良かろう。

ただそれでも、ポスティングシステムが無くても、例えばレッドソックスという球団がライオンズ球団に対して60億円という金額での金銭トレードを申し込むという可能性は残る。ポスティングシステムの廃止だけでは有力選手のFA前流出を防ぎきれない懸念は残るのでさらなるルール作りが必要になるだろうが。

日本の十二球団の大半が球団単体では赤字経営という現状では巨額のトレードマネーが見込めるポスティングシステムは起死回生の財テク術なのかもしれない。しかし球団に大金が入ろうと、失った選手の代わりが務まる選手が補償される訳ではない。選手という資産が抜けたチームは魅力のないチームに落ちていくだけだと敗戦処理。は思う。それならば、同じ大リーグに流出するのであっても、FA権獲得まで一年でも長く球団の資産として拘束することで、少しでも長くその選手のプレーをファンに提供出来るのである。

球団よ、目先の金に目がくらんで選手を売ってはいかん!

大リーグ球団がいくら払ってくれようがその選手が与えた感動をそのトレードマネーでファンに与えることは出来ないのだ。

2006年11月16日 (木)

「生」観戦した野球場(20)-ヤクルト戸田球場

01_66 いろいろな野球場で日本のプロ野球を観てきました。その数40以上。だからどうしたと言われればそれまでですが。

このコーナーでは敗戦処理。がプロ野球の試合を観戦した野球場について順に書いていこうと思います。月に1~2球場の割合で書いていこうと思います。また、シーズン中に新たな球場に行ったら加筆していこうと思います。

第20回 ヤクルト戸田球場 観戦球場ファイル-19-

前回の横須賀スタジアムに続き、またもファームの本拠地球場を取り上げる。今回はスワローズのファームの本拠地、ヤクルト戸田球場。

これまでこのコーナーで取り上げたファームの本拠地球場はジャイアンツ球場、ファイターズスタジアム、横須賀スタジアム。これらはいずれも、観客から入場料を取って試合を見せるに値する施設であるが、このヤクルト戸田球場と、次回予定しているロッテ浦和球場はこれらの球場とは対極に位置する。

JR埼京線、武蔵野線の武蔵浦和駅から一時間に二、三本のペースで運行されている国際興業バス、下笹目行きで約10分かけて「彩湖道満グリーンパーク」で下車。ここから荒川の堤防を乗り越えた河川敷に「彩湖・道満グリーンパーク」というレクリエーション施設があり、野球やソフトボールのグラウンド、テニスコート、サッカー場兼陸上競技場などがあり、その一角にスワローズのファームの本拠地球場、ヤクルト戸田球場がある。

敗戦処理。がこの球場で初めて生観戦したのは2001年の4月29日だが、実はそれを遡ること約十年以上前に勤め先のレクリエーションで年一回、この施設でソフトボール大会とバーベキューを楽しんでいた。ある年、上司らと車でこの施設に向かう時、上司から「前から気になっていたけど、このいつも空いていて、奇麗なグラウンド、ここを借りられないのか」と聞かれた。運転していた先輩が「ここだと、バーベキューが出来る場所まで移動が面倒ですね」と適当に答えていたが、調べてみるとそのいつも空いているグラウンドがプロ野球のファームのグラウンドだったという訳だ。

資料によると両翼100mで中堅は122mという立派な広さを持つが、内野だけ人工芝で外野は天然芝というアンバランスさ。スコアボードは得点表だけで、選手の打順などは記載されていない。そもそも観客席といえるモノはネット裏の100人くらいが座れるかという長椅子(六段くらいだったか?)があるのみ。他には一、三塁側のネット沿いで立ったまま観戦するか、三塁側後方の土手に寝そべって観るしかない。このような状態なので、当然ながら入場料は無料。これで週末に人気のジャイアンツ戦を開催できるのかという疑問が生じるが、日程表を観るとこの球場で土、日に対ジャイアンツ戦を開催するのは年に一度か、二度でさいたま市営浦和球場に移されて開催されることが多い。

もちろんこういう球場の、ファンにとっての最大の利点は好きな選手を本当に間近で観ることが出来ること。特に試合中にボールボーイ、バットボーイを務める控え選手(たいがいは入団一、二年目の選手)は声援の内容によってリアクションしてくれることが多い。やみつきになるファンがいるのもわかる。反面、ファイターズファンで札付きのヤジおやじがここで発したスワローズの捕手へのヤジに選手本人が激怒して一触即発の雰囲気になるケースもあった(そのヤジおやじは後日出入り禁止になったそうだ)。

これまでに取り上げた立派すぎるファームの施設に比べて、選手達にプロ野球選手といえども一軍と二軍でこれほどに格差があるのかと思い知らせるにはこのような施設で奮闘させるにはこのようなレベルでも構わないと思うが、敗戦処理。の自論としてファームの選手といえどもプロのはしくれである以上、自分たちのプレーを観るためにファンの人が入場料を払って来ているという自覚を持たせることも重要で、そのためには最低限、入場料を取るに値する施設を備えるべきだと考えている。例えば、旧バファローズの二軍が老朽化したかつての一軍のホームグラウンド、藤井寺球場を使用していた時の入場料は300円。安い高いの問題ではなく、お客さんが金を払って観に来ているということを選手に自覚させるということは、いかに育成第一とはいえ、重要な問題だと思う。そうすることによって、プレーだけでなく、ファンサービスの基礎も身につけることが出来るだろう。この球場だけの問題ではなく、各球団には再考を促したい。

2006年11月15日 (水)

ジャイアンツが小笠原獲得に見せる誠意とは?

Photo_13 2006年オフFA市場最大の目玉、ファイターズ小笠原道大のFA権行使に伴い、来年何が何でも優勝しなければならない(と思っている)ジャイアンツが動いた。アジアシリーズを終えてどこよりも遅くオフシーズンに入ったファイターズの小笠原に、所属球団ファイターズに次いでジャイアンツが交渉の席に着いた。今日の第一回会談に原辰徳監督が早くも登場。今日はまだ結論には至らなかったようだが、ジャイアンツはこの先、小笠原獲得にどのような誠意を見せるのか?

ジャイアンツとファイターズ双方を愛し、かつ小笠原のファイターズ残留を望む敗戦処理。としてはジャイアンツには獲得するのなら最大限の誠意を示してもらいたいと思っている。もちろんそれはファイターズや他に名乗りを上げる球団を上回る金銭面の条件とか、渡邉恒雄会長が認めたと言われる「ヒゲ面OK!」のことではない。それは?

残留を要請しているファイターズの金銭的条件は「3年契約・総額15億円」と報じられている。これに対してジャイアンツは「3年契約・総額20億円」を提示するのではと報じられており、ドラゴンズはジャイアンツの出方を観てから考えるらしい。

個人的にはファイターズには既にFA宣言済みの小笠原に対して再度FA権を獲得出来る四年後までの四年契約を提示して欲しいと思っている。小笠原は先月33歳になった。四年後の年齢は37歳。一塁守備に専念させることが出来ればまだまだ打線の中軸を担えそうだ。ファイターズは「条件の上乗せはしない」と表明しているようだが、「3年・15億」を「4年・20億」にするだけでも一つの誠意と言えよう。

さて一方のジャイアンツだ。

小久保裕紀が抜け、イスンヨプと並ぶ打線の中心が欲しいところだ。高橋由伸、阿部慎之助の存在を考えると左打者偏重打線になりかねないがみすみす見過ごす手はない。ライバルドラゴンズに奪われて福留孝介、タイロン・ウッズと恐怖のクリーンアップを形成されるのを防ぎたいというのもあろう。そこで

「3年契約・総額20億円」

「トレードマークのヒゲを容認」

「原監督が交渉に同席」

となるのだろうが、これらだけでは「誠意」という言葉が安く聞こえてしまう。

まず先にジャイアンツに言っておきたいのはこれまで正力松太郎氏の「巨人軍の選手は紳士たれ」の言葉に基づいてヒゲ、長髪などを認めていなかったにもかかわらず、喉から手が出るほど欲しい選手のトレードマークがヒゲだから許すというのはいったい何なんだと言うこと。そんなものは誠意でも何でもない。そもそも過度な特別扱いは新天地に臨む男に無形のプレッシャーを与えるだけである。これまで獲得してきたFA選手達がジャイアンツのユニフォームを着た途端に迫力が薄れていった原因をまだ把握出来ていないのか?

小笠原がヒゲにどれだけこだわりを持っているか知らないがジャイアンツの一員になるのなら小笠原の方からヒゲをさっぱり剃っていくだろう。

敗戦処理。としてはむしろ、ジャイアンツの球団史上初めての四年連続して優勝を逃すという由々しき事態を打開する補強の切り札を迎えるに当たっては健康面に支障がなければ長嶋茂雄終身名誉監督が交渉に加わるくらいの誠意を見せるべきだと思っている。そしてミスターからのプレゼントは自分とともに現役時代ジャイアンツの伝統を築き、守ってきた王貞治現ホークス監督とのW永久欠番の間の背番号2を与えること。

「君の力で僕の3番とワンちゃんの1番の間の2番も永久欠番にして欲しい」との口説き文句で小笠原を迎えて欲しい。

実際にはジャイアンツでは4番も永久欠番だから1~4まで永久欠番になるが、そのくらいの演出はすべきであると考える。

今季、ジャイアンツの背番号2はマリーンズから移籍してきた小坂誠が背負ったが小坂には大西崇之の引退で空いた00番をつけてもらう。小坂にとって00という番号はマリーンズ入団一年目に背負った番号であり、新人選手としての年間最多盗塁記録を塗り替え、新人王を獲得した思い出深い番号だろうと推測する。初心に帰ってやり直すというモチベーションにもなるだろうから、背番号を剥奪されても降格というニュアンスを防げる。

* 間違っても「三塁」を任せるから空いている5番などという安直な発想はやめて欲しい。

今季のパ・リーグ二冠王にして過去にも首位打者二回、最多安打二回。2004年アテネ五輪野球日本代表メンバー、2006年WBC日本代表メンバー、通算打率.320というジャイアンツ球団史上最大の低迷期からの脱却を狙う切り札の獲得には少なくともこのくらいの「誠意」を示して欲しい。

もちろんこれでも大方のファイターズファンは納得するはず無いが<苦笑>。

そして清武英利球団代表が再三口にしている「大胆な血の入れ替え」が本気であれば小笠原の加入で左打者偏重打線になることを考慮してここ二年成績と存在感が著しく低下している高橋由伸をトレード要員に先発ローテーション投手か抑え投手獲得を狙うのも一考だろう。

2006年11月13日 (月)

東京ドームでヒルマンが舞った!!-ファイターズが二代目アジアチャンピオンに!!

01_75 第二回アジアシリーズは予選リーグ三戦三勝で1位通過の日本代表ファイターズと予選二位通過のチャイニーズタイペイのLA NEW ベアーズとの間で決勝戦が行われ、1対0で辛勝したファイターズが二代目アジアチャンピオンに輝きました。

ファイターズが、その設立以来16年間本拠地としていた東京ドームで初めてファイターズの監督が胴上げされたのです。ファイターズ球団の北海道移転が決まった時、最後のシーズンも成績が振るわず東京ドームでの胴上げという夢は叶わずに終わるのかと一度は諦めましたが、アジアシリーズが開催されたお陰で(大袈裟に言えば)19年越しの夢が叶ったのです。

25年前のリーグ優勝の時には前後期制のプレーオフを制して大沢啓二監督が後楽園球場で宙に舞いました。今年はシーズン1位通過、プレーオフ制覇、日本シリーズ優勝とすべて札幌ドームで決め、トレイ・ヒルマン監督が二度札幌ドームで宙に舞いました。後楽園の頃からファイターズを応援している敗戦処理。としては16年間本拠地としていた東京ドームで胴上げの可能性のある千載一遇のチャンスを見逃す訳にはいかず、ファイターズが日本一を決めた日に今日のアジアシリーズ決勝戦のチケットを獲りました。

試合そのものはファイターズ打線がチャイニーズタイペイ代表チーム、ベアーズの許文雄投手をファイターズ打線が打ちあぐみ、0対0のまま試合が進み、七回裏に二番手の飛鋭投手から失策で出た木元邦之をバントと暴投で三塁に進め、鶴岡慎也のライト前ポテンヒットで辛うじて1点を奪ってダルビッシュ有、武田久、MICHEALのリレーで逃げ切るという何とも形容しがたい勝ち方でしたが、とにもかくにも昨年のマリーンズに続き、今年も日本シリーズ優勝チームがアジアシリーズを制しました。

「敗戦処理。は『親善試合丸出しの日米野球なんかもう要らない』と言っているがその日米野球よりアジアシリーズの方が客席に空席が多いじゃないか」とある人から言われました。しかし国別の世界一決定戦こそWBCの実現でなされましたがクラブチーム世界一決定戦はプロ野球界に存在しません。将来的にはアジアシリーズチャンピオンとMLBのワールドシリーズチャンピオンの対戦が定期的に行われるように、このアジアシリーズは布石にならなければならない重要なイベントなのです。そして、これはあまり言われていないとは思いますが夏季五輪の種目に野球が復帰するためにもこうした国際試合の成功は不可欠だと敗戦処理。は考えています。

日本で野球に接しているファンの間にはおおむね、

日本>韓国>チャイニーズタイペイ>中国

という図式があると思います。しかし今回は韓国のサムスンライオンズがベアーズに敗れ、韓国代表チームが決勝戦に残れないという事態になりました。しかし思い起こせば、アテネ五輪のアジア地区予選でも韓国はチャイニーズタイペイに敗れ五輪に進めませんでした。ベアーズが二戦にわたりファイターズを苦しめたことでもわかるようにアジアの野球レベルは確実に上がっています。

毎回日本から出場したチームが優勝するようでは大会への興味が薄れてしまうおそれもありますが日本にはアジア野球界の牽引車たらねばならぬ重責があります。今後どのようにこの大会を発展させていくか、これからも注目していきたいですね。

さて、ファイターズファンにとっては今日の試合にはもう一つ重要な意味合いがあります。

そう、小笠原道大選手の去就問題です。

以前の発言でも触れましたが、来年以降同じような葛藤に選手本人やファンらが悩まされないようにFA(およびポスティング制度)の行使を日本シリーズ終了後ではなくアジアシリーズ終了後とするよう野球協約の改正を求めるというのが敗戦処理。の主張でありますが、

「敗戦処理。は小笠原の去就に関してどう考えているんだ!」とよく聞かれます。理由は言わずもがな、敗戦処理。がファイターズと同じくらいジャイアンツも愛してやまないからなのですが、はっきり言わせていただきますが小笠原にはファイターズに残って欲しいと切望しています。小笠原のいないファイターズなんて想像も付きません。そりゃあジャイアンツとしては小久保も抜けましたし、イスンヨプと並ぶ打線の中心が欲しいところでしょう。しかし、ジャイアンツが必要としている以上にファイターズに必要な選手なのです。それが敗戦処理。のスタンスです。

Photo JR水道橋駅前で小笠原の残留要請の署名をするファン。敗戦処理。も球団合併反対の時以来の署名にペンを走らせました。

しかしそうは言っても現実にジャイアンツは小笠原を獲得に来るでしょう。球団史上初めて四年間も優勝から遠ざかってしまったのです。何が何でも獲得に来るでしょう。それには最大限の「誠意」を見せて欲しいというのが敗戦処理。の意見です。それはもちろん、ファイターズや他の獲得を目論む球団よりも高い給料や待遇を保証するとか、原辰徳監督直々の出馬とかその程度のものではありません。敗戦処理。がジャイアンツに示せと言う「誠意」が何かについては実際にジャイアンツが獲得交渉に来たらここで書きたいと思っています。

今年の小笠原はWBC日本代表にメンバーに選ばれたこともあって2月下旬のWBC壮行試合から11月のアジアシリーズまで日本プロ野球界の中で誰よりも長く、濃く真剣勝負の中に身を置き続けました。そのうえでさらに日米野球でも「四番」の重責を務め、その間に東西対抗にも義理堅く出場しました。そんな日本プロ野球界の鏡のような小笠原道大に、今年一年本当にお疲れ様、最初から最後まで感動をありがとうと告げたいですね。世界一、日本一、アジア一を同一年度に果たした唯一の野球人小笠原道大、明日(13日)ファイターズと話し合いを持つとのことだが、ゆっくりと休んでじっくりと考えてファイターズファンに朗報を聞かせて下さい。

Photo_12 「生涯FIGHTERS」小笠原のファイターズ残留を願うファンによる横断幕。しかしその背後には何でも欲しがるあの人がほほえんでいる<苦笑>。

【お断り】本文中、LA NEW ベアーズの選手名表記は日本の漢字で近いと思われる文字を充てています。ご了承下さい。

2006年11月 7日 (火)

バファローズの谷をトレードで獲得!-これがジャイアンツ清武球団代表の言う「血の入れ替え」なのか、それとも監督が替わっても変わらぬ「何でも欲しがる…」症候群なのか?

昨日の仁志敏久のトレードで驚いていたら今度はバファローズの谷佳知をトレードで獲得しました。昨日はベテランの仁志を放出して若手というか中堅の小田嶋正邦を獲得するトレードでしたが、今度は22歳の鴨志田貴司と長田昌浩(学年は鴨志田が一年上)を放出して33歳の谷を獲得です。

ホークスで戦力外通告を受けた37歳の大道典良を右の代打要因として獲得したくらいですから、吉川元浩や三浦貴はよほど期待薄なのかなと思っていましたが、実績充分の右の好打者を獲得しましたね。

ただ谷も2001年から2004年まで四年連続打率三割を超えたアベレージヒッターではありますが、ここ二年間、外野守備での守備範囲が狭くなった感じがするのと、打率が下がっているのが気になります。個人的な憶測になりますが、2004年のアテネ五輪の日本代表として出場した際に最後の打者として一塁に駆け込んで負傷してから、それを境に精彩を欠いているような気がします。

当時国内のリーグ戦では三割を打って当たり前の谷にとって一塁にスライディングするという習慣はおそらく無く、中途半端な駆け込み方になってしまい、足を痛めたのでしょうがせっかく世界一の柔道家がいるのですから受け身を勉強していれば…<冗>。

9日に解禁になるFA権行使選手との交渉でも、噂のアノ選手に破格の好条件で交渉するでしょうし、かつて「何でも欲しがる長嶋サン」と揶揄された時代の、とにかくネームバリューのある選手がFA宣言したら飛びつくような姿勢と現時点ではあまり変わらないような気がするのは敗戦処理。だけでしょうか。

昨オフはタフィ・ローズと清原和博が抜けるからイスンヨプを獲得して打線が小粒になるのを防ぎ、課題の抑え投手にFA宣言した豊田清を獲得するなど、一応筋の通った補強をしたジャイアンツでしたが、それでもBクラスから抜け出せなかったのでまた手当たり次第に乱獲するジャイアンツに後戻りするのでしょうか?高校生ドラフトの一巡目に投手でなく内野手を指名したので少しはまともな展望が出来るようになったかと思いましたが、このチームの夜明けはまだ先なのか、まだまだわかりませんね。

それにしてもバファローズも実績のない若手二人との交換で谷を放出するとは…!昨オフ、マリーンズが金銭トレードで小坂誠をジャイアンツにトレードした時には優勝による大幅な人件費アップの対策との憶測が飛び交いましたが、バファローズの場合はあの月給泥、いやカリスマ選手が現役続行することになったため、高給取りの谷を…なんて真相じゃないかと勘ぐりたくなりますね。

仁志敏久のトレードで感じること

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球団史上初めて四年間連続して優勝から遠ざかっているジャイアンツ。清武英利球団代表は「チームを立て直すために、血の入れ替えは必要だ」とかねて語っていたが、その第一弾なのか、原辰徳監督との確執が取り沙汰され、成績も停滞続きの仁志敏久がベイスターズにトレードされた。血の入れ替えはFA宣言選手の公示後かと敗戦処理。は思っていたが、早くも始まったという感じだ。既に小久保裕紀のFAによる流出は確定的で、ジャイアンツのFA補強も動きがあるのは必至だし、原監督は外国人助っ人は現役バリバリのメジャーリーガーが欲しいと言っていた。チームとして低迷続きなので手を打たなければならないのは明らかだが、手当たり次第に何でも獲りに行くのではなく、ビジョンを持った補強、育成を願いたいところだ。(写真は今季の二軍戦で打撃練習をする仁志。因みに手前は退団が決まったジョージ・アリアス)

原監督から干されていた仁志は移籍を希望していたそうで、今日の記者会見でも感謝の言葉を述べていたという。かつては「巨人からトレードされるくらいなら引退する」と言ってトレード通告を受けたら本当に引退してしまった選手がいたが、もはやそういう時代ではないのだろう。仁志がトレードとなれば、清水隆行にもトレード話が水面下で進められていても不思議ではない。(ファイターズファンでもある敗戦処理。としては複雑な心境だが)FA宣言した小笠原の獲得にも全力で行くだろう。獲得すれば高橋由伸、イスンヨプ、小笠原と左打者ばかりが並ぶ打線になるので右の外国人強打者を獲得し、清水をトレード要員に先発ローテーション投手を狙う。あるいは仁志と交換で獲得したベイスターズの小田嶋正邦のようにまだまだ伸びしろのある若手投手狙いに走るのか。

ただ補強ではどうにもならないものもある。小久保の代わりに誰がキャプテンシーを発揮してチームをまとめるのか?ということだ。

キャリアでいえば高橋由だろうが、由伸にそれが務まるくらいなら小久保にキャプテンをお願いする必要はなく、プレーに専念してもらえたはずだ。かつては投手の江川卓が実質的なチームリーダーになっていた時期もあったというが大リーグ願望の強い上原浩治に求心力を求めても期待薄だろう。

松井秀喜は周囲に年上の選手もいたため、口に出してチームを引っ張るようなことはほとんどしなかったそうだが、ストイックに野球に打ち込む姿勢で、黙ってその背中で後輩、若手を引き締めていたという。松井はFAでジャイアンツを去る年まで選手会長をしていたが、松井が選手会長になる時に前任者の川相昌弘は松井の前に仁志、清水でワンクッションを置こうと仁志への前条を模索したようだが本人が「柄じゃない」と固辞したという。選手会長はあくまで選手間の決定事項であるが、あの時、仁志や清水にチームリーダーとしての教育が出来ていたら、松井流出後のこの四年間のジャイアンツはかなり現状とは異なる形になっていたのではないか。

資金面で他を圧倒する(と言われている)ジャイアンツは今年のFA戦線でも、あの注目選手を手中に入れるかもしれない。その選手も、自らの行動でチームメートの範となってきた選手だ。だが、生え抜き至上主義のこのチームでその選手がリーダーシップを張れるのは早くても数年後。ジャイアンツはまたしても遠回りすることになるのか?

2006年11月 5日 (日)

やめないでパ・リーグ東西対抗!-秋晴れの草薙に「白いボールのファンタジー」が響く。

01_68 1981年に第1回が行われて以来、今年の第19回で幕を閉じることになったパ・リーグ東西対抗。特に、1988年の第3回大会以来17回連続して開催地となっている静岡草薙球場にとっては秋の風物とも言える恒例のイベントだ。球団合併騒動などに揺れた2004年に開催が出来なくなり、昨年二年ぶりに復活したばかりでの今年限りでの中止決定。最後のパ・リーグ東西対抗を敗戦処理。も観戦してきました。

もはやパ・リーグの秋の風物といっても過言でない東西対抗。毎年11月始めのこの時期に、パ・リーグの主力選手が静岡に結集してチームを東西に分けて対抗戦を行う。どことなく、6球団合同のファン感謝イベントという趣にあふれ、外野席では各球団の応援団が呉越同舟で応援合戦を繰り広げる。試合後に行われる6球団、いや旧バファローズを含む7球団の応援団による応援歌パフォーマンス合戦は試合より盛り上がる<?>ともいわれ、一時間以上もかけて順次各球団の応援団のリーダーらによるパフォーマンスが繰り広げられる。

試合前の開会セレモニーで、パ・リーグの小池唯夫会長から挨拶が始まると、今年限りでの打ち切りに反対する外野席の応援団から一斉にブーイングの嵐。ファンの間にいかにこのイベントが定着しているかを示しているが、よくよく考えれば東西対抗の中止は、11月は意義のある試合を優先させたいといい、この東西対抗や親善試合色の濃い日米野球の開催に協力しない旨を表明したプロ野球選手会の意向であり、パ・リーグの会長だけを責めるのは筋違いなのだ。

労組日本プロ野球選手会の宮本慎也会長は選手会の総意として、日米野球に協力するのは今年限りでそれも5試合まで。11月はアジアシリーズなど真剣勝負の国際試合に限定すべきとし、来年に予定されている日韓野球にも北京五輪の予選と重なるから協力しないと主張しているのだ。つまり、今日静岡草薙でグラウンド狭しと駆けめぐったパ・リーグの選手達も本心ではこの東西対抗を辞めたがっているということだ。

敗戦処理。個人的には親善試合の日米野球こそ今回限りにし、パ・リーグ6球団合同のファン感謝フェスティバル的な趣のある東西対抗こそ残してもらいたいと思っているのだが、読売新聞社と毎日新聞社が二年に一度、交互に主催してオイシイ思いをするイベントをみすみす手放したくなく、かといって選手会の要望をすべて無視する訳にはいかず、とりあえず東西対抗の中止に踏み切ったといったところではないか。今年の日米野球の試合数は選手会の要望通りに5試合にとどまったが、日本シリーズとアジアシリーズに挟まれた期間に開催するとなると、どのみち5試合が精一杯であり、主催者のお膝元のジャイアンツがMLBの時差ボケ解消と興行数(試合数)の確保のために1試合練習試合を組む。またパ・リーグの会長は毎日新聞社の出身だ。もちろんこの背景の推理は敗戦処理。の邪推だが、的はずれなものではないだろう。

試合は幸いにも好天に恵まれた。今回は四年ぶりに日米野球との同時開催のため、ゴールデンイーグルスの野村克也監督はもちろん不在。小笠原道大、福浦和也、大村直之ら「野村ジャパン」の面々は昼夜掛け持ちとなる。一方でアジアシリーズに向けての調整を優先して小笠原を除き日米野球を辞退しているファイターズ勢はダルビッシュ有、八木智哉、田中賢介、金子誠、森本稀哲、稲葉篤紀が小笠原とともに参加。ダルビッシュはオール・イーストの先発を任された。

一回裏、マウンドに上がったダルビッシュは野手がフライを見づらいのか、捕手の藤井彰人、内野の金子、今江敏晃の相次ぐ目測を誤るプレーで凡フライがすべて安打となる不運で、あれよあれよという間に3点を奪われる。特に柴原洋が放ったショート後方の飛球ではショートの金子とレフトの森本が激突。金子はどこか痛めたようで、引き続き守備には付いたものの二回表の打席で代打を送られた。アジアシリーズを控え、故障者が出ては困るところだが…。

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森本と激突してうずくまる金子を心配そうに見守るヒルマン監督(この日はオール・イーストのコーチ)。負傷したのがヒチョリでなかったのが救いと感じてしまうのは敗戦処理。だけだろうか。

01_70 二回表、渦中の人物、小笠原が誰よりも大きな拍手に迎えられて打席へ。オール・ウエストの先発・寺原隼人のストレートを豪快に引っ張り、ライトスタンドへ反撃ののろしの一発を叩き込んだ。日米野球、FA、アジアシリーズとまだまだハードスケジュールが続く小笠原。

シーズンと変わらぬフルスイングでライトスタンドに一発を放った小笠原。

オール・イースト側のレフトスタンドには「生涯FIGHTERS」の横断幕が掲げられたが、奇しくもこの日、小笠原は報道陣を前にFA権行使の意思を初めて公式に披露した。

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それにしても、今年はWBCのメンバーに選ばれ、2月の壮行試合から、今週末のアジアシリーズまで、日本プロ野球界で誰よりも長く真剣勝負の場に身を起き続ける男、小笠原道大、選手会の意向もあって今年限りとなる東西対抗でも、シーズンと変わらない豪快な一発を放つのだから、この男のプロ根性は半端じゃない。こんな素晴らしいプロ野球選手が自分の贔屓球団で十年間プレーし続けてくれたことにまずは感謝しなければならないが、いくらその結果勝ち取った権利とはいえ、紳士たれという球団に行って髭を剃った姿や、今年日本シリーズで激闘を繰り広げた相手の一員になる姿なんて、どうしても観たくない。報道では7日にもFA宣言に関する記者会見を開くということだが、もう一度考え直してもらえないものだろうか。

その後イーストが四回表に塀内久雄のタイムリーで同点に追いつくと、五回表には二番手の和田毅の代わりばなを森本が右中間の本塁打でついに勝ち越す。SHINJO無き後のお祭り男を継承する男だけに、こういう試合では存在感を示しておきたいところだが、この次の打席ではSHINJOの応援歌で声援を受けた。和田は絶不調だったようで、この後も連打をくらい、稲葉のタイムリーで1点を加えられ、とどめは今江の3ランでこの回だけで5失点。

さすがにアジアシリーズを控え調整中のファイターズ勢は金子を除いて一味違う。小笠原、森本に続き、稲葉も七回表に川越英隆からソロ本塁打を放つ。ちなみに稲葉は試合前に行われた本塁打競争でも小笠原、山崎武司、中島博之を抑えトップだった。さすがは常に全力プレーを身上とする男。投手陣でもダルビッシュは初回こそバックに足を引っ張られて3失点だったがその後2イニングを無難に抑え、八木も1イニングを無失点に抑えた。途中出場の田中賢介は特に目立った活躍がなかったが。

結局和田が投げた五回表の5点が明暗を分けた形となり、オール・イーストが9対4で逃げ切った。松中信彦、和田一浩といった中心打者を欠くオール・ウエストはスタメンの時点で見劣りしている感があったが、その通りの結果となった。

【5日・静岡草薙球場】
E  010 250 100 =9
W 300 000 001 =4
E)ダルビッシュ、○福盛、八木、加藤、小野-藤井
W)寺原、●和田、吉井、川越、涌井、小野寺-日高、炭谷
本塁打)小笠原1号(寺原・1回)、森本1号(和田・5回)、今江1号3ラン(和田・5回)、稲葉1号(川越・7回)、柴原1号(小野・9回)

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最優秀選手 今江敏晃
優秀選手  森本稀哲、稲葉篤紀、柴原洋

MVPは決勝本塁打の森本かと思われたが、同じく本塁打を放ち、それを含めて3安打3打点の今江だった。今江の表彰に小池会長が登場して再びブーイングを浴びていたが、前述したようにいささか筋違いであるというように思う敗戦処理。は少数派なのだろうか。

そして試合後、表彰式見物もそこそこに敗戦処理。は三塁側内野席を後にし、センターバックスクリーン後方の外野席入口付近に向かう。パ・リーグ東西対抗もう一つの名物、7球団の応援団による応援合戦を堪能するためだ。

敗戦処理。がセンターの外野席入口付近の広場に到着した頃には既に最初のチーム、ホークスの応援パフォーマンスが佳境に入っていた。現役主力選手は一通り終えたのか、「ダイエー」、「南海」時代の選手、門田博光、高柳秀樹、香川伸行、藤本博史らの応援歌で盛り上がっていた。続いてこういう場では何故か悪者扱いされるライオンズが応援パフォーマンスを繰り広げた後、我らがファイターズの番。

オレンジの法被を羽織った闘将会のリーダーがステージに上がり、まずは日本一の御礼を述べると、各球団のファンから「おめでとう!」の声が。これがあるからこのイベントは楽しいのだが、長く自慢話が続いたので他球団のファンから「調子に乗るな、ファイターズ!」のシュプレヒコールを浴びてしまう。リーダーはそれでも満更でもないようで、「勝てばいいのです!」と開き直って爆笑を買っていた。まずはプレーオフ、日本シリーズで一気に認知度を上げた稲葉ジャンプから入って稲葉の応援歌を歌った後、今季の主力、一番から九番までの応援歌を一通り歌い(ちなみに七番はマシーアス<笑>)、ついで三年間の感謝を込めてSHINJOの応援歌をもう一度。さらにお約束の幸雄ジャンプ、タイガース時代から引き継いでいる坪井智哉のテーマ、さらに片岡篤史、広瀬哲朗、大島康徳とOBと続けた。

ファイターズの次はマリーンズ。愛甲猛、西村徳文、マックス、五十嵐章人、垣内哲也、古川慎一…と、何とも選曲がすごい。やはり、こういうパフォーマンス合戦になるとこのチームにはどこもかなわない!

その後バファローズ、ゴールデンイーグルスと続いてトリは今年も旧バファローズ。故仰木彬元監督を偲び、感謝のフレーズを随所に交え、「仰木マジック」で優勝した1989年のスタメン主力選手のテーマを歌うなどして盛り上がった。最後の最後はパ・リーグ連盟歌「白いボールのファンタジー」を大合唱。草薙球場への感謝のコールも行い、小池会長の悪口も忘れない。

繰り返しになるが、パ・リーグ東西対抗の中止、何とか考え直してもらえないだろうか。もちろん選手会や機構側がいうように11月を真剣勝負の国際試合に充てるという発想には大賛成だが、何もオール・オア・ナッシングにする必要はなく、ファンの間に定着した東西対抗を何とか、多少形を変えてでも続けてもらえないものだろうか、秋晴れの静岡草薙球場の外野席入口前で「白いボールのファンタジー」を歌っていて特に強く感じた。

「白いボールのファンタジー」は2004年の球界再編騒動のさなか、パ・リーグの試合の合間に応援団が歌い出したのを皮切りに火がつき、同年初のCD化がなされた。その後球場でもよく流されているが、意外に知られていないのが、昔のレコードでいうB面に相当する二曲目のインストルメンタルバージョンで、一番と二番の間奏に、パ・リーグのファンには懐かしい「エキサイティングリーグ・パ!」のテーマの音が使われているのだ。球場関係者は誰も気が付いていないのか、それともほとんどの本拠地が当時と変わっており、誰もこの隠し味の意味に気が付いていないのか?どちらにしても、寂しい話だ。

2006年11月 3日 (金)

【前代未聞?】タイガース鳥谷のスーパーパッチカードはニセモノ?

野球ファン、トレーディングカードのコレクターにとっては垂涎の的である、選手使用のユニフォームが、実は他の選手のモノだった!?-ファン、消費者、コレクターを愚弄するようなサギとも思える行為が球団とメーカーによって行われたと、ネットで騒ぎになっている。

株式会社ベースボール・マガジン社(以下BBM)が発売しているトレーディングカード、その中でも高級版とうたっている「2006タッチ・ザ・ゲーム」の売りの一つが人気主力選手が試合で使用している道具の一部を断裁、加工してカードに一体化する通称メモラビリア・カード。そしてその中でも製造枚数が極めて少ない、ユニフォームの背中に刺繍されているネーム表記の文字部分を使用したカードが、その選手の名前に使われていない文字を使っていたため、大騒ぎになっている。

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スポーツカード・ミント 池袋店から出た鳥谷敬スーパーパッチカードの写真。TORITANIなのに何故Eなのか?

同店のHP  http://www.onyx.dti.ne.jp/mint05/index.html より。

鳥谷敬スーパーパッチカードは、タイガース鳥谷が使用しているユニフォームの文字部分を使用してカード化したもので、限定3枚しかない、超お宝品。しかしその写真を見ると、使用された文字は大文字のE。「TORITANI」の中にEの文字はなく、誰か他の選手のユニフォームを使用したモノであることは明らかだ。ユニフォームの袖には「Tigers」という表記がありEの文字が使用されているが小文字のeであり、鳥谷のユニフォームにはEの文字は存在しないのだ。

事の発端は、この全体で3枚しか製造されていないカードが当たったという大手カードショップチェーンのスポーツカード・ミント 池袋店が自店のHPに「当店から出ました!」と写真を掲載したことに始まる(上記の写真。 http://www.onyx.dti.ne.jp/mint05/index.html )。この写真が2ちゃんねるのカードコレクター向けの掲示板に転載されたところ、不審点に気付いた2ちゃねらーが怒りをあらわにするとともに、様々な真相が憶測で語られ出した。先月の15日頃の動き。

鳥谷のユニフォームにEの文字が存在しないことから、この製品が間違いであることは明らかなのに、発覚後半月を経過したにもかかわらず、製造元のBBMからは何ら公式のコメントは発せられていない。実は今回の「2006タッチ・ザ・ゲーム」ではタイガースからはユニフォームの提供は鳥谷のみ。貼り間違い、作り間違いということは考えにくく、タイガース球団とBBMが何らかの理由で本人のユニフォームを使用せず、ばれないようにやろうとしたのが手違いでばれるような文字で製造してしまったというのが2ちゃねらーの間では定説になってしまった。ちなみに問題のスレッド[NPB]日本の野球カード・トレカ総合スレ[37BOX]   は発言数が1000.を超えてしまったため、閲覧するには面倒な手順が必要な状態になってしまった。 ( http://hobby8.2ch.net/test/read.cgi/collect/1146669135/l50 ) 2ちゃねらーの中にはBBMに直接抗議のアクションを起こした者も少なくないようだが、いつまでたっても「調整中」とのことで、対応もお粗末な模様。

また2ちゃねらーの間では、実際に使用されたのが誰のユニフォームだったかも特定されている。もちろんEの文字が使用されている別のタイガースの選手なのだが、敗戦処理。は個人的にはこの選手特定には疑問を感じている。

彼らが特定したのはシェーン・スペンサー。SPENCERで、Eが存在している。スペンサーのユニフォームの後ろ姿の写真まで掲載し、ストライプの位置などからスペンサーで間違いないと特定している。Rを使えばばれなかったのに、何らかの手違いでEを使ってしまったのか?

この商品は9月末に発売されたそうだが、カードを実際に製造したのはもっと早い時期であろう。スペンサーが今シーズン限りで戦力外になるような選手であろうと、製造時期にはまだタイガースの戦力だった訳で、ユニフォームはスペンサー本人が所持していたと考えられる。ユニフォームがあくまで球団が所有するもので、建前は選手に貸与しているものであっても、こうした事情でスペンサーに「一着ユニフォームを提出してくれ」と言って業務命令を出しても、スペンサーが簡単に応じるものなのかどうかという疑問が敗戦処理。にはわいてくるのだ。

それというのも、野球のトレーディングカードの発祥はアメリカ大リーグ。それがためか、日本でも来日外国人選手の中にはカードに採用されることに特別なステータスを感じている選手が少なくないらしい。余談だが大リーグの大物選手が日本球界に飛ばされて日米の習慣の違いに戸惑いながら奮闘するシーンを描いた映画「ミスター・ベースボール」では来日早々に球団代表ら、球団のお偉方に日本語の名刺で自己紹介されて戸惑う外国人選手役のトム・セレックが名刺の代わりに自分の野球カードを手渡すシーンで、このジャンルの存在を敗戦処理。は知った程だ。

それでは誰のユニフォームなのか?状況証拠からスペンサーが堅いと思えるが、球団に残っている過去の選手のユニオームを使用したのではないか。敗戦処理。はいわゆるレプリカ・ユニフォームの類を所有していないし、カードコレクターでもないので超・貴重品なカードを所有している訳でもないのでユニフォームの背中の文字の大きさというものも把握していないが、例えばEの文字の長辺を使用してIの文字に似せるつもりだったとか…。

日本以上にファンサービスという考えが先進的であり、トレーディングカードというジャンルも先に確立しているアメリカ。プロフィールによると、スペンサーは米大リーグ三球団での所属を経て日本のタイガースに入団している。そんな選手に冒頭で書いたようなファン、消費者、コレクターを愚弄するようなサギとも思える行為の片棒を担いで欲しくないという敗戦処理。個人の願望もあり、敢えて「定説」とは異なる可能性を模索してみたのだ。

今年の8月にはジャイアンツの球団職員が選手使用済みのバットなどに、職員自身が選手のサインに似せたサインを偽造してネット・オークションに出品していた事件が発覚。当該職員は懲戒解雇になるという事件があった。また10月にはホークスの本拠地でボールボーイを務めていた男性がホークスの選手のユニフォームなどを盗んでこれまたネットオークションに出品されるという事件が発覚。この男性も逮捕された。さらには9月には横浜スタジアムでの試合中に落合博満監督の鞄が監督室から盗まれるという事件が発生したが、場所と状況から推測する限りでは犯行可能な人物はきわめて限定できそうな感じだ。これらの事件は、いわば組織の末端の一人が役得を悪質に利用したという見方が成り立つだろうが、今回取り上げたケースはいまだ全貌、真相が明らかにされていないが、最悪の場合、組織ぐるみでファン、消費者、コレクターを愚弄するようなサギとも思える行為が為された可能性がある訳である。対応を誤れば、日本のトレーディングカード市場そのものに大きな転換期を招いてしまうおそれすら、あろう。

もはやこのカード1枚(3枚?)の問題ではないのだ。

先に挙げた2ちゃんねるのスレッドでは、残り2枚の鳥谷敬スーパーパッチカードはもとより、「2006タッチ・ザ・ゲーム」で商品化されている鳥谷敬ジャージーカード300枚、鳥谷敬パッチカード50枚、鳥谷とドラゴンズの福留孝介のそれぞれのユニフォームのボタンを使用した鳥谷&福留ダブルボタンカード5枚もすべてニセモノなのではないかと推測されている。疑いだしたらきりがないが、BBMがはっきりとした対応をしない限り、こうした疑惑の波及はどこまでも拡がりかねない。そしてタイガース球団としても何らかの表明をすべきだろう。

BBMが発行している週刊ベースボール誌には CULTURAL REVIEW about BASEBALL という連載があり、トレーディングカードのみならず、野球に関係する書籍、CDなどを紹介している。二年前の球界再編騒動の際に盛んに「野球は文化だ」という議論が為されたが、その周辺に渦巻くこれらの産業も、いわば文化を形成しているのだ。日本において野球のトレーディングカード市場を率いてきたのは紛れもなくBBMだが、文化を大切にするのであれば、今回の結末を誰もが納得の行く方向に導いてもらいたいものである。

筆者注.敗戦処理。Blog.あい ウオッチ baseballでは敗戦処理。自らが撮影した写真のみを掲載することを旨としておりますが、今回ではことの重大さを明確にしたいため、リンクでなく、画像をそのまま使用させていただきました。また本文中の各カードの製造枚数はベースボール・マガジン社が発行する隔月刊誌スポーツカード・マガジンNo.59(200611月号)を参照しました。

2006年11月 1日 (水)

「生」観戦した野球場(19)-横須賀スタジアム

01_65 いろいろな野球場で日本のプロ野球を観てきました。その数40以上。だからどうしたと言われればそれまでですが。

このコーナーでは敗戦処理。がプロ野球の試合を観戦した野球場について順に書いていこうと思います。月に1~2球場の割合で書いていこうと思います。また、シーズン中に新たな球場に行ったら加筆していこうと思います。

第19回 横須賀スタジアム 観戦球場ファイル-18-

今回はベイスターズ球団のファーム、湘南シーレックスの横須賀スタジアムを取り上げる。

敗戦処理。はイースタン・リーグに所属する7球団の本拠地はすべて観戦経験がある。第12回で取り上げた鎌ヶ谷スタジアムもファームの専用球場としては立派すぎるが、この横須賀スタジアムもファーム専用球場としては充分すぎる球場だ。ナイトゲームが出来る照明設備もあり、イースタンの試合のいくつかはナイトゲームで開催されている。(どうしても鎌ヶ谷と比較したくなるが)鎌ヶ谷に比べてさらに地元との一体感を強く感じる。それはファイターズタウン鎌ヶ谷が最寄り駅の東武野田線・鎌ヶ谷駅などからバス、タクシーなどで行かなければならないのに対し、横須賀スタジアムは最寄りの京浜急行線・追浜駅から一本道。しかも商店街のアーケイドにシーレックスの球団旗のバナーがいくつも掲げられており、初めて降り立った人でも容易に球場にたどり着ける。追浜駅から歩いて10分強程度の距離だが、この間、コンビニや弁当屋が豊富なのもありがたい。

Reck01_1 シーレックスのマスコット、レック君とDJのケチャップ氏

横浜ベイスターズがファームを「湘南シーレックス」と改称して独立採算、運営方式にしたのが2000年。2001年にはファーム固有のマスコットとしては十二球団初のレック君が登場。専用のDJがシーレックス一辺倒に盛り上げる。敗戦処理。がこの球場で初観戦したのは2001年のイースタン・リーグ開幕戦、シーレックス対ジャイアンツ戦だったが、場内アナウンスでシーレックスの選手が紹介される時に「7番、第一打席は見事な先制タイムリー、レフト、○○」などと一言添えていたのも印象的だった。観客が必ずしも常連でないということを考え、選手個々を完全に把握していないだろうという前提で、ファンに選手を印象づけようという狙いが見える。ファームの試合で試合後にヒーローインタビュー(シーレックスが勝った試合のみだが)を行うのも(少なくともイースタンの常打ち球場では)この球場(球団)が最初だろう。

また球場の売店では一軍並みのバリュエーションを誇るシーレックスグッズが並び、人気を博している。正直、ビジターチームのファン(敗戦処理。の場合はファイターズやジャイアンツ)としては肩身の狭い観戦を強いられるが、本来育成が目的であるファームの試合を興行として成り立つよう、そのための手段として地元との一体感を募らせようとする一連の演出には本当に頭が下がる。これらの改革が断行された裏には、まだ親会社がマルハだった時代の大堀隆球団社長の決断力、実行力が見逃せない。

改革の成果は早速出て、2000年には平均観客動員で1000人を超え、当時のファーム十二球団でナンバーワンとなった。ファームの独立採算運営は大成功とマスコミも評価したが、採算という面ではファームの選手の年俸は支出に含まれておらず、厳密な意味での経営的な成功といえるほどにはなっていない。また球団自体の経営全般が芳しくなくなってからは、球団内の改革により独立採算体制による無駄、弊害が槍玉に挙がり、結局球団内の一部門という形に統合された。大堀球団社長はTBSが球団を買収してからも残ったが、権限が狭まったようでファームの運営への注力が弱まったようだ。

さりとて、現在ファイターズや、かなり遅れてジャイアンツも追従するファームのサービス向上、興行化に関しての評価は揺るぎない。この球場で汗と泥にまみれた吉村裕基、小池正晃らがベイスターズを担う存在になりつつあるし、今シーズン限りで退任した牛島和彦監督が要望しても通らなかったとされる「補強」がままならない財政事情では、ますますこの球場、そしてファームの存在意義は大きくなる。

敢えて要望を出すとすればナイトゲームの照明の明るさをもう少し明るくして欲しい。

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